ウィメンズCT最終戦『lululemon Maui Pro』開幕!
2019-12-02 更新
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現地時間12月1日、全10戦で争われるマウイ島・ホノルアベイを舞台としたウィメンズCT最終戦『lululemon Maui Pro』が開幕!
ウェイティングピリオド後半になってようやく公式4-6ftレンジのウネリが入ったホノルアベイ。トレードウィンドが強く、ウネリの向きも完璧ではなかったものの、長く続いたレイデイから解放された選手は素晴らしいパフォーマンスを披露。
R1(Seeding Round)から一気にR3(Round of 16)まで進行してQFを戦う8名が決定しました。
カリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)、キャロライン・マークス(USA)の3名によるタイトルレース、タイラー・ライト(AUS)の18ヶ月振りのコンテスト復帰、都筑有夢路のCT入り、2020年東京オリンピックの選手選考などトピック満載の最終戦。
まずは初日のリポートをお伝えします!
タイラー・ライトが18ヶ月振りに復帰
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2016年、2017年と2年連続でワールドタイトルを獲得した後、2018年のバリ・ウルワツ戦を最後ににツアーから姿を消していたタイラー。
南アフリカで何かしらのウィルスに感染、最終的には「ウイルス感染後疲労症候群」と診断されて治療を持続。
今シーズンは後半から復帰の予定でしたが、事態は思ったよりも深刻でWSLからも明確なニュースは流れず、ようやく最終戦になって復帰に辿り着いたのでした。
18ヶ月振りの最初のヒートはリズムに乗れず、敗者復活戦のR2(Elimination Round)へ。
しかし、このヒートでは徐々に感覚を取り戻して1位通過。
R3(Round of 16)ではタイトルコンテンダーのレイキー・ピーターソン(USA)と対戦して見事に勝利しました。
「葛藤に苦しみ、混乱していたわ。このような立場では好きではないの。彼女達はタイトルのために戦い、物凄いプレッシャーと緊張を強いられて全ての波に乗っている。それに今回はオリンピックの出場もかかっていたのよね。だから、勝った時は申し訳ない気持ちで泣いてしまったわ」
タイラーはランキング下位のために最初からハイシードの選手と対戦することは分かっていましたが、実際にタイトルに絡んでいるレイキーとの対戦は複雑な心境だったようです。
一方、初のワールドタイトルのチャンスを目前で失ってしまったレイキーは呆然としながら夫の待つ車に戻り、落ち着いた後にインタビューに答えていました。
「大打撃だったけど、仕方ないわね。タイラーの復帰にはストークしているわ。ここまでの彼女の道のりを知っているだけに正直、復帰したのは妙な感じなの。彼女は今日の勝利に値する。カリッサとキャロラインは素晴らしい仕事とシーズンを送ってきた。タイトルレースがどんな結果になっても、エキサイティングね」
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タイトルレースはカリッサとキャロラインに絞られる!
レイキーが敗れ、タイトルレースはカリッサとキャロラインに絞られ、いよいよファイナルデイに全てが決まります。
もし、カリッサがQFで敗退した場合、キャロラインは2位以上でサーフオフに持ち込むことが可能。
カリッサが3位になった場合、キャロラインは優勝でタイトルを獲得。
カリッサがファイナル進出を果たした時点でキャロラインの結果に関わらず、カリッサの4度目のワールドタイトルが確定します。
「様々な感情とプレッシャー、ストレスがあるけど、ファイナルデイに残れてストークしているわ。この波は大好きよ。今日はウネリの向きが少し悪かったけど、学ぶながら楽しんだわ。とても良い感じよ。自分の道を歩み、自分らしくやろうと思いながらこのイベントに参加している。キャロラインは素晴らしいシーズンを過ごしていた。彼女にとって最高の年になるように願っている。レイキーも同じ。ここでは最高のサポートチームと一緒に過ごしているの。メローな夜を過ごし、明日の準備をするわ」
9戦中2勝、全てがQF以上と素晴らしいシーズンを送っているカリッサ。
それに対抗しているキャロラインはまだ17歳というのが驚きです。
もし、キャロラインがワールドタイトルを獲得すれば、ステファニー・ギルモア(AUS)の19歳の最年少記録を2歳も上回ることになります。
QFのマッチアップはカリッサがニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)、キャロラインがステファニー。
その他、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ジョアン・ディファイ(FRA)が残っています。
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都筑有夢路のCT入りは?
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QSランキング8位でCT入りが目前に迫っていた都筑有夢路。
このイベントでブリッサ・ヘネシー(CRC)が勝ち上がり、CTの方で10位以内に入ってリクオリファイを決めれば繰り上がりで確定するシチュエーションでしたが、ブリッサは最下位に...。
これでブリッサはQSランキングを使用してのリクオリファイになるため、都筑有夢路のCT入りは叶わず。
しかし、リプレイスメントなどで出場する可能性は十分にあるでしょう。
2020年東京オリンピックのCT枠が全て決定
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2020年東京オリンピックの選手選考も兼ねている今年のCT。
ウィメンズでは8枠用意されている内の4枠をオーストラリアのサリー・フィッツギボンズ、ステファニー・ギルモア。
ブラジルのタティアナ・ウェストン・ウェブ、フランスのジョアン・ディファイが埋めていましたが、新たに4名が決定。
まずはコスタリカのブリッサ・ヘネシー。
アメリカはカリッサ・ムーア、キャロライン・マークスの2名。
最後にブラジルのシルヴァナ・リマが出場権を得て8名が揃いました。
ネクストコールは現地時間12月2日の朝9時(日本時間の3日午前4時)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると北西ウネリはピークを過ぎるものの、十分なサイズが残る予報。
『Vans World Cup of Surfing』はR3まで進行
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オアフ島・サンセットビーチで開催中のトリプルクラウンの第2戦『Vans World Cup of Surfing』もこの日行われ、R3の全てのヒートが終了。
復帰が噂されていたジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は姿を現さなかったものの、第1戦のハレイワにも出場したケリー・スレーター(USA)がR3H8で8.33を含むトータル15.16をスコアしてラウンドアップ。
五十嵐カノア(USA)、CT返り咲きが目前に迫ったコナー・オレアリー(AUS)を始め、コロへ・アンディーノ(USA)、セス・モニーツ(HAW)などがR4へ。
なお、大原洋人、稲葉玲王はファーストヒートのR2で敗退。夢のクオリファイは来年以降に持ち越しになりました。
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