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一宮エリア

2019-12-06 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(11/29)の更新からは風の弱いコンディションが多く、南風コンディションだった日は志田周辺をメインに風の悪影響を防げていて、サイズとしては一宮方面より小さめではありましたが、特に荒れる事もなくウネリの向きで形の癖はあったものの整ったフェイスがあったと思います。

その後で風が止んでからも東ウネリが届き、平均胸~肩近い状態をキープできていたので、サイズに対しては時化後のピークが限られた地形が目立っていながらも、ミドルエリアを広く使える反応があって、スムーズに滑れる波を狙えていました。

一宮~東浪見にかけては潮が引きに向かう時間帯でピークの形がハッキリしていて、ポイント右側の安定しているレギュラーを中心にファンな状態が続いていました。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
12/4水曜日の15時頃。潮の動きは小さいですが干潮に近い時間帯での地形チェックで、ミドルエリアの深いセクションがスムーズな反応を邪魔しているが、胸サイズをキープできていれば左側のような途中でブレイクが途切れてしまうピークに関しても狙える波になっています。ただ、この日の様子からはワンサイズ下がるだけでも滑れるフェイスが狭くなり波数の減少も気になる印象はありました。
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左側の堤防周辺のコンパクトな地形は変わりない状況ながら、中央のチビ堤防のアウトに関しては狙い所になっていた頃と比べて中間のボヨつきが気になるものの、右側の堤防寄りには、少しずつ砂が集まり、ミドルエリアが復活し形とピークがハッキリしてきているので、最近のコンディションに対してはメインのピークになっていると思います。
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潮の動きが小さい期間は、ボヨつく時間帯が長いので干潮に近いタイミングを狙った方がスムーズにブレイクする波が多く、1日の中でも引きに向かう時間帯が基準になりそうです。


【サンライズ】
水曜日12/4の15時半頃。潮は干潮寸前での地形レポートで、左側半分に残るミドルエリアの深いセクションの影響で、ブレイクが途切れてしまう波が目立ってしまい、アウトからの反応はいいものの、ポイント全体ではスムーズに乗れる波を狙えるピークが右側半分に限られている印象です。
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頭以上のサイズでワイドなピークが目立っていた頃の様子からも、形としては最近の胸前後のサイズに対して干潮に近いタイミングでピークがハッキリするブレイクがあり、アウトを広く使える地形は残っているため、形のまとまりと安定して距離を狙える波を狙うには肩前後のサイズが整ったコンディションを狙いやすいと思います。
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ただ、サイズのわりに力の弱い波質のようなので、サイズの変化や潮の時間帯によってはピークがまとまらなかったり、ボヨついて距離を乗れなくなってしまう可能性はあるので、干潮時の潮の動きが大きくならないと、スモールコンディションにとっては対応しきれない地形かもしれません。


【東浪見】
12/4水曜日の16時頃の様子から地形を判断します。干潮の潮止まりで、カレントが中央に集まりビーチが大きく削られている影響か、左右の堤防周辺にできる悪影響が特に気になる様子はなく、上げに向かうタイミングを含めて潮の多い時間帯や胸以下にサイズが下がらなければ不規則に途切れるセクションは特に目立たない状況です。
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ピークは安定していてスムーズに乗れるフェイスが残っているので、引きの時間帯で干潮にかけてのタイミングにもスムーズでハッキリした形の波が見つかり、中央のカレントエリアを除いては左側に関してもミドルエリアをメインにピークを選べる地形をキープし距離を狙える波がありました。
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右側のレギュラーに対しては、サイズ不足な印象でアウトからのハッキリしたピークはないものの、堤防際や少し離れた中央寄りにはミドルエリアから手前でブレイクする癖のない地形があるので、距離は狙えないまでも形をキープしてブレイクする波を狙えそうです。


【志田】
ここからは木曜日のチェックとなります。
12/5木曜日の11時半頃。満潮の潮止まりでの地形レポートで、一宮~東浪見方面と比べ、全体的にブレイクを邪魔するような深いセクションはなく、インサイド~ミドルエリアは他よりもワイドなブレイクが多いながらも、サイズアップしていた頃に働いたカレントによってアウトから形にまとまるピークがあって、走り重視ですが距離を狙えそうな印象です。
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頭以上のサイズや風の影響を受けて余計なカレントが強まるとピークからワイドになってしまったり、複雑な反応に対して難しいブレイクが増えてしまいそうですが、最近の胸~肩サイズに対しては左側~中央~右側でピークが安定していて、ここのポイントの中では中央~右側をメインに波数があったと思います。
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狙い目としては、引きのタイミングでカレントがブレイクに影響しやすいコンディションのようですが、腹~胸以下にならなければブレイクが途切れる事もなさそうだったので、干潮や引きの時間帯にこだわらなくてもいいのかもしれません。


【太東】
12/5木曜日の12時頃。潮は引きに切り替わる時間帯での地形チェックで、他のポイントよりもサイズの小さいコンディションが多くなっていましたが、腰~腹サイズのブレイクをキープできていたので、堤防の内側にまとまるコンパクトなレギュラーが形的にも安定していて、ロングボード用ながらビギナーにとって狙いやすい形の波が残っていたようです。
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メインの地形のまわりが深い雰囲気に変わり、スモールコンディションに対しては手前でブレイクが途切れる波があるものの、肩~頭以上のサイズにならなければ、ミドル~インサイドにかけてレギュラーの形をキープしたブレイクなので、風波ではなくウネリならサイズのわりに距離を乗れるピークが反応しそうでした。
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この時ような潮の多い時間帯で、腰~腹サイズが十分反応していたので、砂の集まっている地形はキープできていて潮の少ない時間帯を狙えばワンサイズ下がっても対応できそうに思えます。


【夷隅】
12/5木曜日の13時頃。潮は引き始めで、カレントが強まった影響で砂の集まったエリアがあり、インサイドのショアブレイクセクションまでの間はピークから形をキープしたブレイクがあってまとまりのいい雰囲気です。
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最近の胸~肩サイズに対しては理想に近い形をキープし、余計なカレントが目立つ事もなく、風の影響がなければ癖のない素直な反応が狙えそうです。
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この時のように満タンに近いタイミングで、同じサイズに対して普段よりも反応がいいので、サイズアップするとピークからワイドになりやすい印象ながら、引きから干潮に近い時間帯を狙って胸前後のコンディションまで対応できそうでした。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、外気の雰囲気からも前回より1段階真冬に近づいてきたように感じていて、水温は3㎜ラバーで問題ありませんが、朝夕の時間帯はブーツが必要になってきたので、そろそろフル装備の準備をしておいた方がよさそうです。


最後に、この先の波に関しては、土曜日(12/7)の雨予報の原因となる前線&低気圧が南側を通過する影響で、前半の期間は北東コンディションが強まる可能性が高そうです。

ウネリとしてまとまれば一宮方面をメインに堤防を利用して狙える波が見つかりそうですが、ほとんどのポイントで仕上がっている右側のレギュラーに対しては、カレントが悪影響となって地形が崩れると形のまとまりが悪くなり、手前のエリアで複雑なセクションが目立ってしまうかもしれません。

しかし、低気圧が通過してから移動してくる高気圧が東に抜けるタイミングでいつも通り風の弱いコンディションを狙えるチャンスがあり、沖の東ウネリが素直に届けば最近の地形に対して形が安定していた胸~肩サイズが反応し十分楽しめる?ようになるのでは。。。

今のところその後で強まる南東の風予報からは、反応する形に変化はあると思いますが、多少ながらサイズをキープする要因になりそうなので、週が変わる頃から天気の切り替わりを狙えば遊べるブレイクが見つかると思います。

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