非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2019-12-13 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回(12/6)の更新以降は、各ポイントでミドルタイドのタイミングで形と波質を両立できた狙い目があり、上げに向かう時間帯はボヨついているような雰囲気でしたが、余計なカレントの影響が少なく整っていたようです。

インサイドで複雑なブレイクが目につくようになりつつ、ミドル~アウトはピークを選べる地形が残り、ポイントを広く使えて距離を乗れる波が安定していました。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日12/11の13時半頃。潮は上げに向かい中間の時間帯での地形チェックレポートとなりますが、この日のように頭前後のサイズがあればアウトで反応するスムーズなフェイスを滑れる波があるものの、ウネリが落ち着いてミドルエリアの深いセクションに影響されるサイズになると、ブレイクが途切れてしまったり潮のタイミングによっては形にもならなくなってしまいそうです。
_1
正面左側の堤防周辺に関しては、これまでと大きく変わった様子はなくこのポイントの中では乗りつなげる地形が残り、カレントに影響されやすいタイミングかもしれませんが、引きに向かい始めてから干潮にかけての時間帯の方が深いセクションのボヨつきを多少ながら回避できて比較的スムーズな反応だと思います。
_2
右側の荒れてしまったインサイドに関しては形の安定感はないものの上げに向かってショアブレイクがまとまる時間がありそうです。
_3


【サンライズ】
12/11水曜日の14時頃。潮は上げに向かい中間をすぎて満タンに近い時間帯での地形レポートとなりますが、復活していた中央エリアにとっては再びミドル~インサイドの地形で複雑な反応が目立ち、全体的に見てもカレントが働いて深いセクションが気になる状況です。
_1
このポイントでは左右の堤防周辺に残る地形がメインとなっていますが、これまでよりも雑な反応が増えていながらも、ピークのまとまりはキープできている印象なので、スモールコンディションに対して満タンに近い時間帯を狙うようなミスをしなければ、一宮よりも落ち着いたウネリに対して狙いやすいピークが見つかるかもしれません。
_2
しかし、全体的には今のところ荒れた雰囲気となっているので、アウトの地形もスムーズなセクションが短く、反応が控えめになってミドルエリアがメインに変わるとボヨついてブレイクが途切れる波が増えてしまいそうなため、スモールコンディションにはあまり適さない印象でした。
_3

【東浪見】
12/11水曜日の15時頃。潮は上げに向かって満タン寸前で地形の様子は、アウトに片寄った砂の集まり方なので手前はボヨつきやすく、この日のような頭前後のサイズに対しては、潮の多いタイミングに関しても距離を狙えるブレイクはあるものの、胸以下になって反応が控えめになるとスムーズに反応する時間帯や狙えるピークが限られて混雑しやすくなりそうです。
_1
中央エリアは、カレントが集まっているのでアウトのみの地形になってしまいましたが、左右の堤防周辺には形をキープできている地形が残っているので、サイズが落ち着いても引きに向かう時間帯や干潮を基準にした狙い目で対応できるかもしれません。
_2
ビーチが削られた地形になってからは、右側のレギュラーが普段よりも手前でスムーズに反応する波が増えているので、アウトにこだわらなくてもミドル~インサイドで距離を狙えそうなブレイクがありました。


【志田】
ここからは木曜日のチェックです。
12/12木曜日の地形チェックになります。ここをチェックしたのは13時頃でした。潮は上げ始めで、走り重視ながらインサイドまで乗りつなげる地形をキープできているものの、中央エリアの手前にこれまでより深いセクションができてしまい、潮が多い時間帯やスモールコンディションに対してはボヨつきやフェイスが途切れる要因となってしまうかもしれませんが、狙いやすい胸~肩サイズにとっては、右側から反応するレギュラーをキープするのに役に立っていた雰囲気です。
_1
ミドル~アウトにかけては、砂の集まっている印象なので、頭以上のサイズになるとピークからワイドにブレイクする波が増えてしまいそうでしたが、腹~胸・肩サイズで左側を含めて形をキープするピークが選べる状況です。
_2
最近では上げに向かうタイミングで形のまとまりとスムーズなブレイクを狙えていながら、サイズが落ち着いてしまうと引きの時間帯を基準に干潮までが無難になるかもしれません。


【太東】
12/12木曜日の13時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間に近い時間帯で、腹~胸サイズをキープしていたコンディションに対しては、堤防の内側でまとまるピークを波数に不自由することなく狙えていた雰囲気ながら、南寄りのウネリには反応が悪く、一気にサイズ不足な状況になってしまいました。
_1
しかし、地形に対する悪影響は気にならず、スモールコンディションでは、インサイドの形をキープできている様子なので、ここも乗りつなげる地形は残り、ビギナー用としては狙いやすい印象です。
_2
ハードなコンディションにならなければ、形の安定感はありそうでしたが、この日のサイズに対しては潮が上げに向かい始めてからフェイスがボヨついてくる傾向なので、引きの時間帯の方が癖のない反応かもしれません。


【夷隅】
12/12木曜日の14時頃。潮は上げに向かって中間くらいで、アウトからの反応は癖のない印象ながら、テトラの内側でカレントの影響が強まっているので、ブレイクラインで複雑な反応に変わり、フェイスは続いていても、これまでよりヨレで走り難い波が目立っていました。
_1
ボヨつきが手伝うと、見た目よりもタルいフェイスに苦戦しそうなので、潮が引きに向かう時間帯を基準に余計なカレントが解消されるタイミングを狙った方が比較的癖のないスムーズな反応があるかもしれません。
_2
No.1に限っては地形がアウトに片寄ってしまい、ミドルから手前で狙える地形がなくなっている状況です。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、下がり傾向となり、13~14℃に対して起毛やラバー生地の3㎜で対応できていますがブーツの準備があった方がいい状況です。


また、この先の波に関しては、今回も高気圧と低気圧が交互に通過する予報ですが、入れ替わりが頻繁で北風と南風の変化が激しくなりそうです。

サイズが安定しにくくなり、ウネリの向きを含めて反応する形も変わりやすくなりそうなので、更にカレントの悪影響が加わると整ったコンディション狙えるチャンスがかなり限られてしまうのでは?

高気圧の位置が南寄りな予報からは、東に抜けてからの無風状態が短くなり、低気圧の接近具合で南風コンディションが長引いたり強まってしまうと、サイズにとっても期待できない気圧配置になってしまうかもしれません。

手前が深くなっているポイントもあり、スモールコンディションに対しては腹胸以下のサイズから対応できないポイントができてしまいそうです。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

*****
レポート一覧へ
*****