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海洋酸性化を食い止めるのはサーファー!?スマートワックスで中和(WSMコラム)

2019-12-20 更新
SmartWax_Trump
Photo: SmartWax

つい先日スペインのマドリードで閉幕した国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)。

同会議では二酸化炭素(CO2)排出量の削減に関して、日本の環境大臣による発言などがニュースで大きく取り上げられたりしていました。

このCO2排出はサーファーにとってのフィールドである海へと「海洋酸性化」という影響を及ぼし、サンゴ礁を死滅させたり、海洋生物を絶滅の危機にさらす恐れがあります。

そこで海洋酸性化を食い止めるべく、クリーン・オーシャン・ファンデーション・オーストラリア(Clean Ocean Foundation Australia)が立ち上がりました。

具体的な方法として、同協会が着目したのはサーファーが必ずサーフボードに使用するサーフィン用ワックスで、「スマートワックス(SmartWax)」なるものを開発。


スマートワックスには特定の天然成分が含まれていて、同成分により有害な酸性を中和させることが可能だと言うのです。

そして同協会は、スマートワックスの製法をオープンソースとして公開するので、できるだけ多くのサーフブランドに取り入れてもらい、気候変動によるダメージを帳消しにしようと訴えかけています。

試算としては、すべてのサーフワックスブランドがスマートワックスの製法を取り入れた場合、毎日1.12億リッターもの海水の酸性を中和できるとのこと。

サーファーであれば当たり前に使うワックスにより、海を元の状態にするための一助になるのなら、スマートワックスの製法を取り入れたワックスを使用したいと思うサーファーも多いのではないでしょうか。

スマートワックスがすぐに広まるとは思いませんが、将来的にはワックスを購入する時にスマートワックスなのかチェックする時代が来るかもしれません。

最後に、気になっている方もいるかもしれませんが、アメリカのトランプ大統領の形をしたワックスが作られた理由は、同大統領が地球温暖化を否定しているので皮肉でしょう。

公式サイト「SmartWax

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