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一宮エリア

2019-12-20 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(12/13)の更新以降は、サイズアップに期待できる気圧配置にはならず、腹前後の物足りないサイズが続いてしまい、南ウネリが届きやすい一宮~サンライズ方面では手前の地形でサイズに対して深いセクションが目立ち、地形としては、インサイドにかけて砂の集まった状態をキープできていた志田~太東周辺は他よりも反応が控え目となり、サイズ不足な状況ではありました。

水曜日(12/18)の時点では、沖で停滞していた高気圧と勢力は小さいながら南を通過した低気圧のウネリで、癖のない整った胸~肩コンディションで、引き始めからの狙い目でピークも多く、一宮方面のアウトに片寄った地形に対してもポイントの広いエリアを使えて、サンライズや東浪見の右側では安定したレギュラーが距離を狙えていました。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日12/18の12時頃の様子から地形を判断します。潮の動きは小さいですが引きに向かって中間くらいの時間帯で、アウト~ミドルエリアにかけても肩~頭以上のサイズからは頻繁に反応するものの、途中でフェイスが途切れてしまう波が目立ってしまい、限られた地形で反応するピークは形のまとまりはありそうでしたが、スムーズに乗れるセクションは短くなっているようです。
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正面右側の堤防周辺に限り、多少ながらショアブレイクが安定して、インサイドの地形が復活してきているものの、胸以下のスモールコンディションに対してはミドル~アウトで狙えるピークが少なく対応しきれていない印象がありました。
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この日の様子からも正面のチビ堤防周辺や左側でキープしている地形にとってもアウトで反応するサイズがあればレギュラーの距離を狙えるピークが出現し手前の雑な地形を無視できているものの、最低でも肩前後のサイズがないと狙える波と狙う人の数が合わなくなるかもしれません。
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風の影響もなく整ったコンディションの場合は今のボヨつきやすい地形に対して引きの時間帯が無難そうですが、右側のショアブレイクにとっては潮が多い方が滑りやすい形に見えました。


【サンライズ】
12/18水曜日の12時半頃。潮は引きに向かって中間をすぎた時間帯での地形チェックで、手前が荒れた雰囲気に戻ってしまい、正面から左側にかけてはインサイドが深く、途中でブレイクが途切れてしまう波が目立っているものの、ポイント全体ではミドル~アウトには胸サイズあれば狙える波が反応する地形があって、見た目よりも力の弱い波質ながらも右側をメインにスモールコンディションにも対応できそうな状態のようです。
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アウトに片寄った地形ではありますが、左側の堤防寄りではコンパクトに反応する地形に砂が集まってショアブレイク気味なピークが安定し、距離は短めですがこの日のような胸以上のサイズからハッキリとしたブレイクを楽しめそうです。
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中央の広いエリアはカレントの通り道に影響されて、ショルダーの短い波が多くブレイクが途切れてしまいますが、右側にかけてはミドルエリアの広い地形をキープできていたので、潮のタイミングに合わせてスモールコンディションにも対応でき、肩以上のサイズがあれば引きの時間帯で堤防周辺からの距離を乗れるレギュラーが出現しそうです。
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インサイドを除いては波に対して余計なカレントが影響しているピークがなかったので、サイズ次第ではありますが、風の弱い日には形的にも狙いやすい波が見つかりそうだが、上げの時間帯はボヨつきやすい地形かもしれません。


【東浪見】
12/18水曜日の13時半頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯での地形チェックですが、中央エリアから沖に出るカレントが目立っていて、インサイド~ミドルエリアにかけて波の反応に影響しているセクションはあるものの、潮の多い時間帯や腹~胸より小さいサイズにならなければボヨつくような雰囲気はありませんでした。
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また、左側のレフトが控えめになりつつ中央寄りのレギュラーが安定した状態をキープし、右側ではアウトからの反応は鈍いようですが、力の弱い波質ながら手前のスムーズな反応を楽しめていて、胸~肩以上のサイズになると整ったコンディションで満足できる距離を狙える波が出現するようです。
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サイズや潮のタイミングによって形の変化はあると思いますが、肩前後のサイズで引きに向かうタイミングが形とフェイスの仕上がりが良くなっていた印象で、スモールコンディションに対しては干潮を基準にした時間帯でチャンスがありそうでした。


【志田】
12/18水曜日の14時頃。引きに向かって干潮寸前の時間帯で中央から沖に出るカレントが目立っているので、インサイド~ミドルエリアで波の反応に影響されると複雑なブレイクになりそうでしたが、左右の堤防際やその周辺でピークになる波に対しては途中で途切れるような深いセクションやカレントが強まってるエリアはなく素直な反応があり、右側~正面にかけてのレギュラーや左側のピークは安定している雰囲気で、この日のような胸~肩サイズになると変わらず狙いやすい形にブレイクしていました。
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干潮と言っても、動きが小さく普段よりも潮の多い雰囲気ながら、見た目ではボヨついた様子はなく、サイズとしても胸前後ながらスムーズにブレイクするフェイスだったので、地形としては全体的に癖のない仕上がりでサイズが落ち着いても対応できそうです。
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頭以上のサイズでアウトからワイドな反応が増えてしまいそうですが、ここも胸~肩サイズで形的には狙いやすく、走り重視ではありますが、風等の悪影響がなければ普段と比べてアクションしやすい波が見つかると思います。


【太東】
12/18水曜日の15時頃。干潮の潮止まりでの地形チェックで、他のポイントと比べてウネリの反応が悪く、この日も膝~腰がやっとなコンディションではありましたが、サイズに対しては地形の雰囲気は特に変わらない様子となっていて、インサイドの浅いエリアを使ってビギナーには安心して練習できる状態をキープしていると思います。
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カレントの働きがないので、ミドルエリアの地形は形がハッキリしていない印象がありますが、複雑なセクションは目立たず癖のない反応を狙えていたので、ロングボード用ながら、引きに向かう時間帯を狙い目にスモールコンディションに対応できていたようです。
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ここ数週間は特徴が出ないコンディションが続き地形がリセットされている雰囲気ですが、サイズアップすると形は安定しなくてもダラダラと距離を乗れる波が反応するかもしれません。


【夷隅】
12/18水曜日の15時半頃。潮は上げに切り替わるタイミングで、ウネリの反応が多少ながら素直な印象に戻り、スムーズに滑れるフェイスが安定してきたように思えます。
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No.1に関しては川の流れに影響されてカレントが定まらず地形は荒れた状態が続いていましたが、No.2~3にかけてはこの日のような胸~肩サイズがミドルエリアをメインに途切れる事なくインサイドまで乗りつなげる波になっていました。
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潮の動きが小さく普段よりも満タンに近い潮位ではありながら、干潮の時間帯で十分な波数があり、カレントも特に強まっていない状況なので、胸~頭範囲のサイズで風の影響がない整ったコンディションを当てれれば他とは違う波を練習できそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、低下はありませんが、13~14℃の状況に対してはラバーや起毛のフルスーツとブーツの組み合わせで対応できていました。


最後に、この先の波ですが、日本海を低気圧が通過する雰囲気からはオフショアに期待できそうに思えますが、今回の期間は太平洋側にも頻繁に発生・通過する可能性があるので、雨が目立っている予報からもこっちの低気圧の方が風やウネリに対する影響が大きいのかもしれません。

北風予報も多くなり、北東の場合はウネリのまとまりとサイズアップに繋がると思いますが、北西~北になってしまうとサイズが落ち着く要因になり、カレント等の悪影響が増えて反応する形が複雑で安定しなくなるのでは?

土曜日(12/21)で高気圧が沖に出るタイミングがあり、一瞬でも最近のファンなコンディションと同じ条件になるものの、カレントが強まったり地形が荒れてしまうと水曜日(12/18)のような素直な波にはならない可能も。。。

その後で、サイズアップに期待できる低気圧が南側を通過する予報からは、北東コンディションが強まり地形に対してもこれまでと波質の違う反応になってしまいそうです。

今回は以上です。

さて、年末年始の地形レポートですが、
・年内:12/23週の更新が最終
・年始:1/6週から更新再開
となりますので、12/30週の更新はお休みを頂きます。

ご理解とご了承頂けます様、宜しくお願いいたします。

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