From BCM.ミュージックコラム
2003-04-14 更新
ミュージックコラム第一回目はデトロイトテクノのオリジネーターの1人、デリック・メイです。日本テレビの人気番組「マネーの虎」のBGMに使われている、もたついたピアノが印象的な曲が彼の代表作「STRINGS OF LIFE」です。この番組の中では時流を現してかトランスが多く使われているのですが、その中において彼のソウルフルなサウンドが印象的だと思います。当時には見向きもされなかったローランドのリズムマシンTR909を何台も所有していて、一説にはその内の1台をもらったのがあのハウス界のゴッドファーザーとして知られるフランキー・ナックルズで、そこからハウスミュージックが始まったとも言われている逸話があります。この曲が良く使われていた90年代初頭のセカンドサマー・オブ・ラブ真っ只中のイギリスのレイブシーンでは、一晩に10回以上プレイされる事もあったほどのテクノアンセムだけあって、今聞いても飽きのこない曲展開となっています。この曲は彼のレーベルトランスマットから度々再発されているのでアナログなら簡単に手に入ると思います。また、数年前にソニーから彼の作品をまとめたアルバム「INOVATER」が発売されているので、外資系レコード店なら今でも見つけられると思います。興味のある方は是非チェックしてみてください。
尚、次回の更新は4月24日頃、エモコアについて触れて見たいと思います。お楽しみに!