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一宮エリア

2020-01-17 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(1/10)の更新以降は前半の期間で北~北東の風が強まり、悪天候でハードな雰囲気ではありましたが、年明けの頃のようなクローズにはならず、北西でリセットされる事もなく、潮の多い時間帯でボヨつきやすかったものの、後半の期間まで練習できるサイズをキープできていたと思います。

また、風の弱い日も多く余計なカレントのない整ったコンディションを狙えていて、地形にとってもサイズアップの悪影響が残らなかったので、手前の複雑な地形は少しずつ解消されていた雰囲気があり、最近の力の弱い波に対して潮の少ない時間帯に合わせるとミドルエリアから形をキープした癖のないブレイクが反応していたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日1/15の12時半頃の様子から地形を判断します。潮は干潮寸前で、全体的にピークの位置や狙えている地形はこれまでと変わりない様子となっていて、左側の堤防周辺や正面のチビ堤防右側のように常にカレントが働いているような所では深いセクションが残っているので、潮の多い時間帯ほどブレイクが途切れたりウネリが影響されていたものの、地形としてはインサイド~ミドルエリアの荒れた雰囲気は解消され、干潮に近いタイミングを狙って腹~胸コンディションに対応できる波が反応していました。
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チビ堤防の左側や右側の堤防周辺にはピークが限られながらも、肩以下のサイズで形がまとまるレギュラーに人気があり、見た目よりもフェイスの柔らかい波質のようですが、サイズの割りに距離を乗れていた印象ですが、肩~頭以上のサイズになるとアウトでのブレイクが頻繁になってハードなコンディションになりやすいと思います。
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次の低気圧の影響を受ける前の期間に関しては、腹~胸・肩サイズで安定した形を狙えそうな状況なものの、サイズが上がっても潮の多い時間帯を狙う状態になると手前で複雑にブレイクする波が目立ってしまいそうでした。


【サンライズ】
1/15水曜日の13時半頃。干潮の潮止まりでの地形チェックで、スモールコンディションに対しては、手前の地形で周りより深いセクションに影響されたり、潮の多い時間帯はボヨついて見た目よりも難しい波質になっていたようですが、潮の少ない時間帯になると、ミドルエリアを広く使えていて、サイズ的には物足りないものの、腹前後の波にとっても形はまとまってスムーズなブレイクがあったと思います。
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左右の堤防周辺にはいつも通りの無難な地形があるので、左側のコンパクトなピークや右側の距離を狙えるレギュラーをメインにサイズ次第で狙える地形があり、胸前後のサイズがあった期間に正面エリアにもアウトから目を引くレギュラーが反応し狙えていたようです。
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ここも、手前の複雑な雰囲気は解消傾向なので、この時のような腹前後のサイズでも、潮の少ない時間帯でインサイドまで乗りつなげる波になり、サイズが上がりアウトからのブレイクが増えてハードになっても、風向き次第で右側をメインに対応できる地形はありましたよ。


【東浪見】
1/15水曜日の14時半頃。 潮は上げに切り替わる時間帯での地形チェックですが、ここも潮の多い時間帯ではミドルエリアに残る深いセクションが影響して、腹前後のサイズにとってフェイスが途切れたりボヨついた雰囲気になりやすいようでしたが、やはり干潮に近いタイミングを狙って手前まで乗りつなげるブレイクに変わり、アウトでの反応もよくファーストセクションをメインにスムーズで走りやすい波を探せていたと思います。
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中央エリアでは、サイズに関係なくカレントが目立っている状態なので、ボヨついてブレイクも途切れやすい波が多くなっていましたが、サイズ不足な様子ながらも右側のレギュラーはアウト~インサイドにかけて形に期待できる地形があり、左側も腹前後のサイズでアウト寄りを使える砂の集まっている状態をキープし、左右共に潮のタイミングを合わせると、腹~胸で力の弱い質ではありましたが癖のない反応になっていました。
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荒れたコンディションに影響されなければ、今のところミドルエリアを広く使える整った地形に仕上がっています。


【志田】
ここからは木曜日のチェックとなります。
1/16木曜日の8時頃。潮は満タン寸前で、ミドルエリアをメインに砂の集まった印象に変わり、これまでよりも手前の深いセクションが解消傾向な雰囲気があり、堤防周辺や左側ではカレントの通り道が残っているものの、他と比べてもポイント全体の地形を広く使えそうな状態なので、風やサイズがハードなコンディションにならなければ、癖のないブレイクを狙えそうでした。
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この時のような潮の多い時間帯で肩以上のサイズがピークからワイドに反応してしまうものの、スモールコンディションにも対応でき、腹~胸くらいあればミドル~アウトの地形で十分な反応がありそうなので、特に干潮に合わせるなくても他より潮の多い時間帯でボヨつが気にならないコンディションがあると思います。
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【太東】
1/16木曜日の8時半頃。満タンの潮止まりでの地形チェックで、他よりもサイズやカレントの働きが弱くなかなか地形に変化がありませんでしたが、なんとなく続いている北~北東コンディションの影響なのか、ここもサイズの割りにカレントが強まっていた雰囲気で、これまでよりもミドルエリアでの反応がよく、アウトからのブレイクが手前の地形につながりやすくなっていたと思います。
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特にハードなサイズではないものの潮の多い時間帯で十分な反応があったので、サイズが落ち着いてからも潮の動いている時間帯を狙えば対応できる地形に復活しているかもしれません。
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ただ、形としては堤防周辺を含めて今のところまとまりがなく、ミドルエリアでワイドなブレイクが目立つ状況からは、頭以上のサイズが頻繁に入るとハードになりやすい印象です。


【夷隅】
1/16木曜日の9時頃。潮は引きに切り替わるタイミングで、手前の地形が周りよりも深い状態なので、カレントの通り道としてブレイクを複雑にするセクションが残っていますが、ピークがまとまるアウト寄りの地形で反応がよく、サイズ次第でなんとか狙えるコンディションはあったようです。
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胸以下のサイズにとっては、中間のセクションでブレイクが途切れたり、潮の少ない時間帯を含めてもスムーズに乗れる波は少ない印象でしたが、No.1に関しては堤防際をメインに、砂の集まるエリアが復活し始め、形のまとまりはないものの、乗りつなげる雰囲気を取り戻していたので、サイズが下がっても潮の少ない時間帯を基準に狙える波があるかもしれません。
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複雑で難しい波が目立っているようでしたが、この日のような頭サイズが届くコンディションで、潮の多いタイミングを狙える場合は、No.2~3のようなミドルエリアの狭い地形で形にまとまる波もあり、このエリアの中では温かい潮が届きやすいポイントで、ブーツなしで問題なかった日もあったので、さっさと地形が復活すれば具合がいいのですが。。。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディションがすぎた後で温かい潮が再び届いている状況なので、後半の期間は日中をメインにグローブがなくても問題ない日が多くなっていましたが、朝夕の時間帯で外気の冷え込みが厳しくフル装備の準備は必要です。


最後に、この先の波ですが、南側をいくつか低気圧が通過する予報なので、本日(1/17)以降は北東コンディションが強まる可能性が高そうです。特に週末(1/18・19)に通過する低気圧は勢いがよく、サイズを含めてクローズしてしまうのでは?

今の状態で胸前後のサイズに適した仕上がりながら、地形にとっても荒れた雰囲気になってしまうと、手前の深いセクションやそれに伴ってカレントの影響を受けて複雑なブレイクが増え、胸以下のサイズになってからスムーズに乗れる距離が短くなる可能性もあり、潮の動きが小さくなるとボヨつく時間帯が目立ち狙うタイミングも難しいと思います。

最近は北東からのウネリで形がよくなっていましたが、南からのウネリになると全体的に雰囲気が変わってしまいそうです。

今回は以上です。

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