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一宮エリア

2020-01-24 更新

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(1/17)の更新からは南岸低気圧の影響が大きく、通過した後も北東ウネリが届きやすいコースでもあったので、低気圧の勢力からもこのエリアにとってはクローズしやすく、太東以外の出番がほとんどなくなっていたと思います。

しかし、サイズとカレントで地形が荒れてしまうかと思いきや、各ポイントでアウトに広がった地形をメインに、ビーチが削られてインサイドに関しても反応がよくなり距離を狙えそうな状況です。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
1/22水曜日の10時頃。潮は上げ始めたばかりでの地形レポートで、サイズアップが影響してカレントの悪影響が気になっていましたが、堤防周辺のエリアを除いてはこれまでと比べてブレイクを複雑にするような深いセクションが目立たなくなっていて、全体的にミドル~アウトに片寄った雰囲気は残りつつ、インサイドにかけて乗りつなげる波が増え、距離に関してもサイズなりに狙える状態になっていると思います。
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サイズとしてもこの日は肩前後のウネリが残っていたので、頻繁に反応するコンディションながら、ミドル~インサイドで今のところまとまりに欠ける地形に対しても形をキープしているセクションがあり、この時のタイミングではピークがワイドになる波が多くなっていたものの、ミドルから手前はスムーズにブレイクしていたので、サイズが落ち着いてからも潮の少ない時間帯を基準に対応できる波が見つかりそうです。
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中央にあるチビ堤防のレギュラーはアウトのみの印象に変わり、潮が上げに向かうタイミングは満タンに近くなるほど全体的にボヨついてしまうかもしれませんが、右側全域や左側の堤防寄りをメインにいくつか安定したピークがありました。
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【サンライズ】
1/22水曜日の11時頃。潮は上げ始めでの地形チェックで、カレントの影響を含めてビーチが削られるようなコンディションが続き、潮の少ない時間帯とは言え、全体的にアウトでの反応が頻繁になって、ワイドなピークが目立ち、手前の広い範囲にまで乗りつなげる波になりつつも、形としてはハッキリした所がなく、サイズが腹~胸以下に落ち着いてしまうと潮が上げに向かうタイミングで一定にボヨついてしまいそうです。
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北東コンディションの後なので、左側ではこれまでよりも砂の集まっている雰囲気があり、ミドル~インサイドの形もここの中ではまとまっているようでしたが、中央~右側にかけてはミドル~アウトに広がった地形を使えるサイズなら走れるフェイスになるものの、インサイド寄りをメイン使うサイズにとってはハッキリした形を狙うのが難しいと思います。
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特に右側の堤防周辺の地形がカレントで荒れてしまい、スモールコンディション用のレギュラーは反応が悪くなっていそうなので、サイズ次第で距離を乗れても形がイイ波は少ないかもしれません。
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【東浪見】
1/22水曜日の12時頃。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯での地形チェックで、ここもサイズアップの影響で、全体的にこれまでよりもミドル~アウトの地形が広がった印象となり、深いセクションやブレイクに悪影響となっている所があり、この日のサイズでは沖のピークがワイドになっていたため、頭近いサイズのセットよりも胸前後の波の方がミドル~インサイドにかけて形をキープしたスムーズなブレイクだったと思います。
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右側のレギュラーに関しても北東コンディションの後で地形が荒れた印象ではありましたが、堤防に近いエリアは乗りつなげるコンパクトな形が残り、ブレイクする範囲は広いので干潮の時間に拘らなくてもスモールコンディションに対応できそうですが、全体では沖が遠くなって風等の余計な影響を受けやすく、意外なタイミングで地形が変化するかもしれません。
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【志田】
水曜日1/22の14時頃。満タンの潮止まりでの地形レポートで、左右の堤防寄り(特に左側)で強まっているカレントを除けば、手前の余計な深いエリアも目立たず、全体的にスムーズにブレイクする癖のない地形だと思います。
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この日の様子では頭以上のサイズが来ると沖のピークからワイドになってしまう波が多く、走り重視な波質だとは思いますが、ポイントの中でもアウトまで地形が続いているピークがいくつかあって、この時のような潮の多いタイミングに関しても普段と比べてアウトからの反応が頻繁だったので、潮のタイミング次第でスモールコンディションにも対応しつつ、胸~肩サイズあれば上げに向かう時間帯を狙ってミドルエリアに狙いやすい形が見つかりそうです。
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中央~右側のエリアをメインに楽しめそうなレギュラーがありましたので、風の影響がなければチャンスがありそうです。
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【太東】
1/22水曜日の14時半頃の様子から地形を判断します。潮は引き始める頃で、インサイドに深いエリアができているものの、ミドル~アウトは広いエリアに砂の集まった雰囲気に変わり、この時は潮の多い時間帯という事を含めても、同じサイズに対して反応が良くなったと思います。
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これまでのように、堤防周辺でのブレイクが手前のブレイクとスムーズにつながらない状態はなんとなく残っていますが、胸以上でアウトから反応する波はショルダーからもスムーズに乗れるフェイスがあり、サイズが下がっても潮の少ない時間帯はロングボードを使って距離を狙えそうです。
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堤防の内側にもコンパクトな地形があるのでコンディションが変わっても手前の地形を使えれば、これまでよりも出番が増えるかもしれませんね。


【夷隅】
1/22水曜日の15時半頃。潮は引き始めで、ビーチが削られながらカレントが働いた影響か、No.1~3までのエリアをメインに、これまでと比べてインサイドの複雑な地形が解消され、十分なサイズと言う事もありますが、この時のような潮の多い時間帯に関しても手前のスムーズな反応がありました。
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今のところ形をキープできる地形が限られていて、必要以上のサイズが来るとアウトからワイドにブレイクしてしまい、ウネリの向きやサイズによってはショルダーが切れたりダンパーになるようなトラップ的な波が多く、限られた条件で狭い地形にヒットするブレイクを特定してしまうと波数が少ないかもしれません。
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しかし、サイズが落ち着いてからも潮が引きに向かう時間帯をメインにスモールコンディションにも対応できそうな様子なので、胸前後のサイズで形がまとまる波が増えればこれまでよりも狙えるチャンスも多くなるのでは?
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今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、例年より温かい状況ながら、北東コンディションの影響で前回と比べて下がってしまい、ここ数日は13℃前後で変わっていませんでした。
次回(1/27W)までの期間も北東が吹く事が多くなる予報なので、まだまだ冷える可能性がありそうです。例年通りブーツ&グローブやドライスーツ等の完全装備を準備しておいた方がいいと思います。


最後に、この先の波ですが、波にとってもオンショアコンディションで整ったフェイスは望めないものの、風波のような波質ながら練習できるサイズはキープできる予想です。

北東では一宮をメインに風を防ぐ作戦が有効だとは思いますが、北~北西の場合はサンライズ~東浪見区間や夷隅もこのエリアの中では比較的影響のないフェイスを狙える可能性があり、ボヨつきは覚悟しつつ、ウネリがまとまる上げに向かう時間帯を基準に形としては狙いやすい波になると思います。

満タンに近い時間帯に手前の地形でまとまるショアブレイクのような波質を見つけられれば意外や楽しめるかもしれません。

風波に対しては、余計なカレントでヨレが目立ってしまうので、最近のアウト重視な地形にとっても干潮に近いタイミングは複雑に反応するセクションが増えてしまうのでは?

気圧配置からは南側の前線が気になる雰囲気なので、ウネリではなく梅雨時期のような風波になってしまうと手前の地形でハッキリしない反応となって物足りないコンディションにもなりそうです。

今回は以上となります。

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