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一宮エリア

2020-01-31 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(1/24)の更新からは前半の期間は、北東ながらも風の弱い日もあったのでヨレやボヨりの少ない波を狙えていましたが、地形に対してサイズのわりにイマイチ反応となっていた印象で、南側を低気圧が通過してからはコンディションが急変し、クローズしていた状況です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
1/29水曜日の地形チェックになります。ここをチェックしたのは8時半頃でした。潮は満タンから引きに変わる時間帯で、地形の様子からはサーフィンしやすい状態に復活傾向ではありましたが、クローズコンディションで荒れた雰囲気になってしまい、サイズやカレントの影響を受けてこれまでとは仕上がりが変わってしまいそうです。
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ここ数週間で定期的にクローズするタイミングがありながら、その後のコンディションに対してもミドルエリアで意外や対応できる地形をキープしたものの、今回も各堤防周辺や正面左側のインサイドでは余計なカレントが強まって深いセクションが目立っているので、落ち着いてからのサイズに対しては潮の多い時間帯や上げに向かうタイミングで、今までよりボヨつきやすくなるかもしれません。
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しかし、沖に砂が運ばれてミドル~アウト重視になっている傾向ながら堤防の内側に地形が残っているようにも思えるので、手前でブレイクが途切れてしまうかもしれませんが、サイズに合わせて引きの時間帯を調節して狙えば、ミドルエリアを広く使えるチャンスとなって胸以下のサイズにとっても1日の中では比較的スムーズに乗れる波が見つかると思います。
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今のところ形のまとまりは全くない様子でした。


【サンライズ】
1/29水曜日の9時頃の様子から地形を判断します。潮は引き始めで、どこまで行っても沖のピークにたどり着かないようなサイズになってしまい、堤防周辺や中央エリアをメインに、全体的にはインサイドで悪影響になりそうなカレントが目立った状況です。
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一宮のチビ堤防のような中間の障害物がないので、全体で見るとカレントの流れは一定で、ビーチの削れ具合が激しくなっている印象だが、個人的にはビーチが削られて手前のエリアが広がると、インサイドの余計なカレントも手前に寄るので、これまで狙えていたミドル~アウトには特に影響が残らず、癖がない状態で砂が集まればサイズが落ち着いても反応する地形をキープできると思います。
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ただし、手前が周りよりも深くなると潮が上げるタイミングでボヨつきやすく、腹~胸以下になるとブレイクが途切れてしまう事も考えられるので、もし地形が仕上がっても潮の時間で波質は変わりやすいかもしれません。
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また、アウト重視に仕上がると胸~肩以上のサイズが地形を広く使えるコンディションではあるものの、サイズが足りなくなっても引き始めからの時間帯で対応できる可能性がありそうです。


【東浪見】
水曜日1/29の10時頃。潮は引きに向かって中間に近くなってきた時間帯での地形チェックレポートとなりますが、中央エリアをメインとしたインサイドや堤防周辺ではカレントの影響が大きく、インサイドセクションが手前に寄っていて、普段のようにアウトの地形に砂が集まる傾向ながら、ミドルから沖には手前のカレントはあまり影響がなさそうなので、ここも狙えるサイズになってからはミドルエリアをメインに対応できる地形が残ると思います。
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潮が多くなるとボヨつきやすくなりそうですが、このエリアの中でもビーチの侵食が激しいので、ミドルエリアの広い範囲に地形がとどまっていれば、手前を使わずにインサイドを無視できるかもしれません。
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風波ではなくウネリの状態であれば志田のように上げに向かう時間帯で形がまとまるタイミングを狙えそうです。


【志田】
1/29水曜日の10時半頃。潮は引きに向かい中間くらいのタイミングでの地形レポートとなりますが、やはりクローズコンディションに影響されて、堤防周辺をメインにカレントが強まり、特に右側の定番となっているレギュラーを狙う地形に対しては広い範囲で流れが目立っていました。
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ここはインサイドの深いセクションが左側に集中しているので、中央~右側の手前に関してはブレイクにとって悪影響となるような雰囲気はなく、堤防からアウトに出るカレントが働けば沖から形をキープする波で距離を狙えるようになるかもしれません。
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左側にとってもミドル~アウトの地形に手前から出るカレントが影響しているものの、サイズが落ち着いてから質の違う波が反応する可能性があり、形としても意外や楽しめるブレイクになるかもしれません。この日の時点では手前のヨブが特に目立たないので、いつも通り潮が上げに向かう時間帯を狙うのが無難だと思います。
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【太東】
1/29水曜日の11時半頃。潮は引きに向かい、中間をすぎて干潮に近い雰囲気で地形の様子は、クローズコンディションで荒れた雰囲気に変わり、インサイドやガスト方面からのカレントが地形に対して気になる様子となっていました。
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定期的に通過していた低気圧の影響はありながら、少しずつ狙いやすい地形に復活していた傾向でもあり、この日もカレントが強まったハードな状況ではありましたが、ポイント全体ではミドルエリアの広い範囲にこれまでよりも砂が集まったようにも見え、堤防周辺にできるピークがハッキリして内側にかけてのブレイクもスムーズになっていたと思います。
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ガスト方面からのカレントが働いて、潮の多い時間帯でボヨつきはありつつも、レギュラーの形をキープしていたので、サイズが残るとカレントでハードになってしまいますが、潮が少ない時間の狙い目で地形がハッキリすると形としては乗りやすく波を見つけやすいと思います。アウト重視しではあるものの距離を狙える形になってきているようです。


【夷隅】
1/29水曜日の12時半頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯で、この日の様子からはビーチが削られて砂は足りているものの、テトラ周辺でブレイクする波の様子からは手前よりもアウトに地形が集中しているため、インサイドの深いセクションは目立たなくなっていますが、胸~肩・頭くらいの狙えるサイズに対しては手前のカレントが邪魔してしまうとボヨつきが気になるかもしれません。
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潮の多い時間帯で形になるサイズを狙えてもスムーズに乗れる波は少ないと思うので、今回の地形の荒れ具合からは胸~肩を基準に落ち着いたサイズを狙った方が整ったフェイスになる? のでは。。。
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アウトが浅い雰囲気で反応がいいので干潮に近い時間帯よりも中間を基準にチェックしてちょうどよさそうな印象です。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディションで冷たくなってそうですが、前回(1/20W)の期間も時化後すぐに温かい潮が入って例年よりも軽装でできていたので、フル装備は必要ながらグローブなしでできる水温に再び戻るかもしれません。


また、この先の波に関しては、前回(1/24更新分)までの低気圧と比べてウネリが落ち着くのが早い予想なので、北西の風が強まる予報からは一気にリセットされる可能性が高く、その後も北~北西が吹く日が多くなると週末(2/1~2)までの期間でサイズには期待できない雰囲気です。

今のところ月曜日(2/3)に無風~南風コンディションに変わるチャンスがありそうなので、このタイミングに多少でもウネリが入れば悪影響のない波を狙えるかもしれませんが、予想外の低気圧が発生しない限り、今回の期間は目立ったサイズアップはなさそうです。

地形に対しても、アウト重視な状況からは手前をメインに使うサイズにはボヨつきやすく、多少でも深いセクションが残っていると、スモールコンディションにはブレイクに影響して反応が悪くなってしまい、波数やピークが少なくなってしまうのでは?

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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