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一宮エリア

2020-02-07 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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地形にとっては、各ポイントでインサイドの悪影響は気にならない印象ながら、頭以上のサイズに対しては、堤防よりもアウトからのワイドなブレイクが多く、潮の多い時間帯で形のまとまりはあったものの、ハードな状況にもなっていました。

朝夕で風の弱まる日もあり、整ったコンディションを狙えていましたが、一宮方面の堤防で風を防ぎながら周辺の地形を狙うのが、反応していた波の状況からも、無難な作戦だったようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
2/4火曜日の13時半頃。潮は引き始めでの地形チェックで、全体的にアウト重視な地形に仕上がっているので、頭以上のセットが入るとピークからワイドにブレイクして狙える波にはならないようでしたが、手前のカレントの影響を受けた地形を狙わずにミドル~アウトの広いエリアを使えている雰囲気からは、スモールコンディションに対しても潮が引きに向かうタイミングや上げ始めで同じ地形を使え、サイズなりに距離を乗れるかもしれませんね。
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最近の北風コンディションには正面左側やファミマ下の堤防で風を防ぐ作戦が有効となっていて、肩前後のサイズで堤防に向かうレギュラーはカレント等の悪影響は気にならず形が安定して人気がありました。
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潮が少ない時間帯になると形のまとまりはイマイチでしたが、練習できる地形はあるのでアウトからワイドに反応するセットがなくなれば波を見つけやすく楽しめると思います。
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【サンライズ】
火曜日2/4の14時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かって中間に近くなってきました。ここも地形はアウト重視な状況なので、潮の多いタイミングに関してもアウトからの反応が頻繁になり、潮が引きに向かって少なくなるほどワイドで余計なブレイクが増えて形のまとまりが悪くなっていた為、やはり左側の堤防で風を防ぐのが無難な作戦ではありました。
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中央から沖にでるカレントが正面からやや右側に移動していて、手前ほど横の流れが目立っているものの、ビーチの砂が削られてミドル~アウトをメインに広い範囲でスムーズに乗れそうな地形があるので、カレントで形が途切れるエリアもありますが、腹~胸サイズまでは距離を狙えそうな印象です。
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右奥のレギュラーにとっては北東コンディションのカレントで地形が荒れてしまい、アウトのからのブレイクが控えめになって手前のボヨつきやすいセクションを使う事になると見た目よりも力の弱い波質になってしまうかもしれません。


【東浪見】
2/4火曜日の15時頃。潮は引きに向かって中間の時間帯での地形チェックで、アウト重視な地形となっていて、潮が少ない時間帯や頭以上のサイズに対してはワイドなブレイクが目立ってしまいますが、手前の荒れた地形を気にすることなくミドルから沖の広いエリアを使えてスムーズに乗れる波が反応しやすい雰囲気のようでした。
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しかし、胸サイズまではミドルエリアをメインに対応できそうな様子ながら、中央から出るカレントが手前のエリアで普段よりも広範囲に影響していたので、スモールコンディションにとってはインサイドを使う状況になると不安定なブレイクが増えてしまうかもしれません。
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ポイントの左右にわかれて悪影響の少ない地形を狙えると思いますが、コンパクトな地形は今のところないので、波を見つけるのが難しく横走りに自信がないと距離を乗れない波が多い印象でした。


【志田】
ここからは水曜日のチェックとなります。
水曜日2/5の13時半頃。潮は満タンから引きに変わるタイミングでの地形チェックですが、オンショアの影響を受けながらサイズをキープした状態だったので、地形にとってよくないコンディションで、カレントが残っているエリアはあるものの、左側を除けば特に深いセクションは気にならず、全体的にミドル~アウトで反応が頻繁になっていました。
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頭以上のサイズに対しては、ピークからワイドにブレイクする波が多くなっていましたが、潮の多い時間帯での形のまとまりがよくなっている印象で、この時のような肩~頭サイズでピークがいくつか出現し、左側に関してもカレントのエリアでコンパクトな形を狙えるサイズでもあるようです。
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ミドルエリアで頻繁にピークとなる胸~肩サイズあれば波数とピークを選べると思いますが、手前の地形をメインに使うサイズになるとちょうどいい形の波が少なくなってしまいそうなので、上げに向かう時間帯が基準になりそうです。


【太東】
2/5水曜日の14時半頃。潮は引き始めです。ここ数週間で仕上がってきた堤防周辺からアウトの地形をメインに反応が頻繁になり、堤防よりもアウトから乗れる波はピークがワイドになりやすい印象ながら、この時のような潮の多いタイミングに対しても、胸以上のサイズがあれば十分なブレイクを狙え、堤防から内側で反応する波も手前のセクションにかけて形をキープしていたと思います。
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潮が引きに向かう時間帯を狙ってスモールコンディションでもアウトを使える可能性があり、インサイド寄りにもピークとなる地形があるので、頭以上でワイドな波が増えるコンディションじゃなければ形をキープする波が見つかりそうです。
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【夷隅】
2/5水曜日の15時頃。潮は引き始めで、他のポイントと比べてカレントが強い状態が続き、形としては大雑把にまとまっているものの、乗り心地としては見た目よりヨレの影響が大きいようです。
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アウトまで地形が広がっているので、この時のような潮の多い時間帯も頭以上のサイズの波はテトラを塞ぐようなワイドなブレイクになっていましたが、ここもビーチが削られて砂が出ている雰囲気からは、インサイドを含めて特に深いセクションは目立っていないので、テトラの内側におさまって形にまとまればスムーズに滑れるフェイスができるかもしれません。
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サイズが落ち着けば余計なカレントも気にならなくなり、スモールコンディションに対しても潮の少ない時間帯を狙って距離を乗れる波をキープできると思います。ショアブレイク気味ではありますが、コンパクトさ重視なら落ち着いてからのサイズで狙いやすくなりそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、ウネリと一緒に北からの潮が入っているので、沖の温かい潮も遠ざかってしまい12℃前後とこれまでよりも冷たい状況です。外気の冷え込みからも朝夕の風が弱まるタイミングを狙うにはグローブ・ヘッドキャップまでの完全フル装備が必要になると思います。


最後に、この先の波ですが、風の弱いコンディションを狙えるチャンスはあると思いますが、気圧配置の変化が激しくなる予報なので風向きも変わりやすく、この先、月曜日(2/10)の北東やその後のオフショアが入れ替わるタイミングがあるので、天気の変わり目で風の影響が少ない狙い目があるかもしれません。

ウネリはリセットされているので、前回(1/31更新分)以降のようなウネリと違い、向きが安定しないウネリの場合は地形に対して反応する形に変化がありそうです。

アウトに片寄った地形の仕上がりなので、風が悪くなければサイズなりに距離を乗れる波はあると思います。

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