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一宮エリア

2020-02-13 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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ここ最近は北寄りのウネリが安定し、堤防の内側でまとまるピークに対しては、コンパクトにシフトして形をキープしたままインサイドまで乗れるブレイクだったようです。

潮の少ない時間帯はアウトからブレイクする波が増えて、ピークがワイドになってしまい、その後のセクションが短くなってしまう傾向でしたが、引き始めからや、上げの中間くらいを基準に素直な反応だったと思います。

一宮~サンライズや、夷隅のような北風に強いポイントは十分楽しめていましたね。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
2/11火曜日の13時頃、潮は上げにきりかわるタイミングでした。
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ここ数週間で予報よりも風の弱い日が多くなり、余計なカレントも落ち着いて、この日も整った雰囲気になっていました。
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潮の少ない時間帯はアウトから肩~頭以上のサイズがワイドにブレイクしていましたが、堤防の内側からまとまるピークを狙えるコンディションになったので、正面左側やファミマ下の堤防に向かうレギュラーをメインに、最近の北風を防ぎながら滑りやすいフェイスがあったと思います。
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地形も特に邪魔になるような深いセクションも無く、引き始めからの時間帯を基準に狙うと、サイズに合う潮のタイミングで距離が乗れていたようです。
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全体的には地形が広がり、ワイドな波になりやすい印象ながら、潮が上げに向かう時間帯に、手前でまとまる波もあって、風の悪影響がなければ胸~肩サイズで無難なブレイクが見つけやすいと思います。


【サンライズ】
火曜日2/11の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げ始めでした。
ここもサイズが続いていたので、全体的にアウトをメインに地形が広がった印象でしたが、カレントがビーチを削って、インサイドが深くならずに済んでいて、広範囲にスムーズに乗れる地形が仕上がっていたと思います。
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やはり、潮が少ない時間帯になると頭未満のサイズでもアウトからの反応が頻繁になり、堤防よりも沖でピークになる波は、ワイドでまとまりに欠けるようです。
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堤防の内側の地形でまとまる波の方が形がいいので、胸~肩サイズの引き始めや、腹以下の潮が少ない時を狙って潮時を調節すれば、それなりに距離を乗れる波が見つかるのでは?
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中央のカレントゾーンから右側の広いエリアは、アウトに片寄った不規則な反応が目立ち狙い難くなっていましたが、一宮と同じく、左側は堤防の右側で風を防ぎながら、レギュラーのブレイクが安定していました。


【東浪見】
2/11火曜日の14時半頃。潮は上げに向かって中間に近い時間帯での地形チェックで、全体的にアウトをメインに地形が広がっていたので、引きに向かう時間帯を基準にスモールコンディションにも対応できそうな様子でした。
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しかし、潮が少なくなるとピークからワイドに反応してしまう波が増えていたので、頭以上のサイズには、潮が多い方がまとまりがいいのかもしれません。
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北寄りウネリが安定していたので、左側の堤防際はカレントが弱く、隣のポイントから砂が集まって、インサイドにかけてスムーズに乗れそうな状況でしたが、右側は、堤防周辺でカレントが強まった余韻が残ってしまい、ミドル~インサイドで形になる地形はリセットされ、距離に期待できるブレイクはありませんでした。
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胸前後のサイズがあれば形になりやすく、風の影響がなければ左側をメインに距離を乗れる形になりそうです。


【志田】
ここからは水曜日のチェックとなります。
水曜日2/12の10時頃。潮は引きに向かって中間をすぎたタイミングでした。
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全体的には同じ地形をキープしているので、インサイド~ミドルエリアにかけてビーチの砂が削られて癖のない印象です。
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左側で強まっていたカレントも、サイズとともに落ち着き傾向なので、深いセクションが解消されていました。
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最近の胸前後のサイズに対して、形のまとまりとしてはサイズがあった方が沖のピークがハッキリしていた雰囲気もあり、手前の地形を使うサイズになってからは、不規則なブレイクが目立っていたと思います。
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ここも潮が少ないタイミングで、アウトの地形から距離を乗れる反応になっていましたが、全体的にはワイドなピークが増えていたので、どちらかと言うと、引き始めや上げ際を基準に狙うのが無難そうです。
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右側で北風コンディションの影響が残りカレントが目立っている状況ですが、ヨレが気になりつつも、レギュラーの地形が形成されて狙い目になっていました。


【太東】
2/12水曜日の11時半頃。潮は引きに向かって中間をすぎ、干潮に近い時間帯です。
サイズ的には落ち着いたコンディションとなっていて、予報よりも風の弱い日が多かったので、カレントも弱まり、最近の腹前後のサイズに対しても素直な反応が続いていました。
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他のポイントのように堤防周辺をメインにアウトの地形が残っているので、最近の腹前後のサイズに対しても潮の少ない時間帯に、堤防からのブレイクを狙えていましたよ。
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この日の時点でサイズ不足になりそうな雰囲気でしたが、堤防の内側の地形からも狙えるピークがまとまるので、アウトと手前の地形がスムーズにつながる波は距離を乗れるブレイクになりそうです。
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潮が多くなるほど、形がハッキリせずボヨつきはありますが、ロングボードで楽しめる波質になっていました。


【夷隅】
2/12水曜日の12時半頃。潮は引きに向かい、干潮寸前の時間帯でした。
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他のポイントと同じくビーチが削られて、インサイドエリアが広がり、ミドル~アウトに砂が運ばれて、狙いやすい状態をキープしていました。
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ショアブレイクのような波が、この時のような潮の少ない時間にアウトから頻繁にブレイクしてしまい、カレントが強まると形のまとまりがイマイチではありますが、サイズが落ち着き始めてからは、テトラより沖でブレイクする余計な波も少なくなっているので、テトラの内側でピークがまとまる胸前後のサイズになれば、潮の少ない時間帯に狙えそうです。
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カレントが邪魔して見た目の形よりも乗りにくいフェイスのようですが、地形としては、サイズと風向き次第で楽しめる波になりそうな様子でした。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、11~12℃の冷たい状態が続いていたので、セミドライ+ブーツ・グローブかドライスーツのような完全装備が必要でした。
しかし、2/12水曜日に南風コンディションに変わっていて、再び温かい潮が入るきっかけになってくれればいいですね。

最後に、この先の波ですが、日本の南側を前線が通過する気圧配置からのスタートなので、サイズはあまり期待できず、通過位置によっては北風に変わる可能性もあり、ウネリが安定しない風波のような力の弱い波質になってしまうかもしれません。
その後も日本海側を低気圧が通過する予報となっているので、このエリアはオフショアになりやすい状況ながら、スモールコンディションになってしまう可能性も?

各ポイントで広範囲に地形があるので、潮の少ない時間帯に反応が頻繁になるかもしれませんが、堤防よりアウトは風の影響も受けやすくなるので、サイズに対して潮時の調整が必要だと思います。

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