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一宮エリア

2020-02-20 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(2/13)の更新後に、予想よりもハッキリしたウネリが届き、肩前後のサイズアップとなっていたので、各ポイントでアウト寄りの形のある地形を楽しめるコンディションが続きそうでした。
しかし、その後はサイズが落ち着き傾向になってしまい、水曜日(2/19)までは腹前後の波数が少ない印象がありました。

地形の様子は、ビーチの砂が削られて、インサイド~ミドルエリアにかけて癖のない地形に仕上がっているので、手前の地形をメインに使うサイズには素直な反応がありました。

スモールコンディションではありましたが、一宮~志田間では、サイズのわりに整ったスムーズなブレイクを狙えていた一週間でしたね。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
2/18火曜日の13時頃の状況から地形をジャッジします。潮は引き始めで、これまでキープできていたウネリはリセットされてしまい、腹前後の楽しめるギリギリのサイズが続いています。
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地形は変わらずな印象で、ミドル~アウトをメインに潮の少ない時間帯や、頭近いサイズに対してはワイドな反応になりやすい雰囲気ながら、最近のサイズなら、ブレイクは途切れることなくインサイドまで乗り繋げていました。
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この時のような潮の多いタイミングにも十分な波数があり、ボヨつきはないので、引き始めを基準に、上げに向かう時間帯も狙えていたと思います。
干潮になると、アウトからのブレイクになっても、力の弱い波質になるかもしれません。
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正面右側のワイドだった地形も、最近の控え目なサイズなら、形をキープしたブレイクになっていました。


【サンライズ】
2/18火曜日の13時半頃の様子から地形を判断します。潮は引き始めです。
ここも全体的な地形の様子は変わりなく、ミドル~アウトまで地形が広がっていて、肩頭以上のサイズは、ワイドなブレイクが増えてしまいそうですが、最近の腹前後のサイズなら、ミドル~インサイドをメインにコンパクトな形にまとまるブレイクが多くなっていました。
_1
この時のようなサイズで、潮の多い時間帯でもスムーズに乗れていたので、特に深いセクションもなく狙えていたと思います。
_2
中央周辺は、ミドル~インサイドの地形に対して反応が悪いサイズでしたが、これまで通り左側のコンパクトな地形が残り、右側も力の弱い波質ながらもレギュラーの雰囲気を感じる地形になっているようでした。
_3
サイズに合わせると潮の少ない時間帯を狙いたくなりますが、この日のサイズにも十分反応する地形があるので、水の少ないペラペラな波質よりも、潮が多い方がウネリのボリュームがあって滑りやすいフェイスかもしれません。


【東浪見】
火曜日(2/18)14時頃の地形チェックです。潮は引きに向かって中間より少し前のタイミングです。
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全体的な地形としては、中央エリアのインサイドが周りよりも深い雰囲気となっているものの、左右には、ミドル~アウトにかけて地形が広がっているので、対応できる状態をキープしているようです。
_2
土手が削られて砂が出ている分、インサイドの深いセクションもなく、この日のような腹前後のサイズでも途切れずに、手前まで乗れるブレイクがありました。
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全体的には、サンライズと似た様子ながら、右側のレギュラーは、狙いやすい形のピークが安定しているようですが、メインは左側半分に片寄ってしまい、ポイントを広く狙うには、サイズ不足な雰囲気がありました。


【志田】
ここからは水曜日(2/19)の地形チェックとなります。13時半頃、潮は引きに切り替わったタイミングでした。
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最近地形が特に荒れるようなコンディションはなく、右側をメインに強まっていたカレントも弱まっているので、ミドル~アウトにかけて全体的に癖のない地形が広がっていると思います。
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手前の地形でピークになるとワイドな印象もありますが、最近の腹前後のサイズでもスムーズな反応となっているので、形のまとまりがよくなる上げに向かうタイミングが基準で、潮が多い時間帯にアウトの地形でピークになる波は、距離を狙えるブレイクだったです。
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中央エリアには、ワイドな波が目立っていましたが、左右にスモールコンディションに対応できる地形をキープしていたので、風の影響がないコンディションを腹~胸・肩サイズで狙えれば、他よりも走りやすい波が見つかりそうです。


【太東】
2/19水曜日14時頃の様子から地形をレポートします。潮は引き始めでした。
腹サイズをキープしていれば、堤防横からのブレイクを狙えていたものの、他のポイントよりもウネリの反応が鈍くなっているので、地形を活かせる反応がなくなってしまい、形がまとまって乗り心地がよくなる潮の多い時間帯を狙うと、サイズ不足な印象になってしまいそうです。。。
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最近のサイズなら、潮が引きに向かうタイミングでも狙えなくないとは思いますが、最近の遠浅な地形では、力の無い波質になる可能性もあり、ロングボードでも物足りなくなってしまうかもしれません。
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地形は相変わらず安定している印象なので、腹前後のサイズになれば、楽しめそうな波になると思います。


【夷隅】
2/19の15時頃。潮は引き始めでした。
サイズをキープしていたコンディションでビーチが削られ、ミドル~インサイドにブレイクを邪魔するようなセクションもなくなり、アウトまで素直な地形が広がっている状態だとは思います。
しかし、最近はサイズ不足が続き、形がハッキリするミドル~アウトの地形で反応する波がなくなってしまいました。
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この時のような潮の多い時間帯だと、手前のショアブレイクしか狙えず、サイズのわりに力のある波質ながら形は早めな印象でした。
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潮が少なくなるほどスモールコンディションでもチャンスがあるかもしれませんが、胸以上のサイズがないと狙える波が限られてしまって、数が乗れなくなりそうです。
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全体的に地形の雰囲気はいいので、風やカレントの悪影響がなければ、腹~胸・肩の範囲で狙いやすい形の波がブレイクすると思いますよ。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、月曜日(2/17)に温かい潮が入りましたが、少し沖で12~13℃くらいの冷たい状態ですので、例年と比べてドルフィンのダメージは控えめでも、ドライスーツやヘッドキャップまでの準備が未だ必要だと思います。


最後に、この先の波ですが、今のところ特に期待するウネリが届くような雰囲気はないものの、小さな低気圧でも、多少でもウネリがまとまる可能性があるので、金曜日(2/21)の北東コンディションの後で、高気圧が沖に出て風が弱まればチャンスになるかもしれません。
来週も北東コンディションになる予報もあるので、天気が切り替わるタイミングを狙って、悪影響の少ない波が見つかりそうです。

クローズするようなサイズにならなければ、今の地形をキープしてワイドな波も目立たないと思うので、風の影響がなければ、胸前後のサイズで楽しめる波になるのでは?


今回は以上となります。

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