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ジョエル・チューダーが16年振りの優勝! 『Noosa Longboard Open』ファイナルデイ

2020-02-26 更新
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PHOTO:© WSL/Gleeson

デヴォン・ハワードがツアーディレクターに就任した昨年からフォーマットが一新したWSLロングボードツアー。

今年はオーストラリア・ヌーサ、アメリカ・NYで5,000グレードが行われ、台湾・台東の最終戦でワールドタイトルが決定と少し調整されたものの、基本的なことは変わらず、今までコンテストに興味がなかった世界中のロガーが参加し始め、よりハイレベル、よりクラシックなロングボードの道が蘇っています。

そのクラシックなロングボードの道を蘇らせた張本人、ジョエル・チューダー(USA)が2月22日〜25日にヌーサで開催された 『Noosa Longboard Open』で優勝!
残念ながら波は本来のファーストポイントの美しいラインナップとは程遠いコンディションが続き、手前のビーチブレイク、「メインビーチ」で進行したものの、コンテストのシナリオで言えばアカデミー賞並みの素晴らしさでした。

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(このスタイルが全てを物語る)
PHOTO:© WSL/Bennett

ASP時代、15歳で初めてプロコンテストで優勝したジョエルは、1998年、2004年にワールドタイトルを獲得。

若くしてツアーを去った後、シングルフィン、ノーリーシュ、シェアライドOKという当時のASPと逆行したフォーマットで『Duct Tape Invitational』という招待制のイベントをスタートさせます。
そのジョエルの試みに多くのロガーが賛同。じわじわと世界中に広がり、昨年は日本でも鵠沼で初開催され、ロングボードのイベントでは過去に例がないほどの盛り上がりを見せていました。

そのジョエルがWSLに変わって初めて昨年のNY戦に参加。
それも同世代の友人、デヴォン・ハワードの声があったからだと推測されますが、シングルフィンにこだわった芸術的なライディングにインターフェアを無視してカニエラ・スチュワート(HAW)とシェアライド。
まるで『Duct Tape Invitational』のようなやり方で自分流の世代交代の方法をあえてWSLイベントで見せたと思いきや、今年は一転してカニエラを差し置いて優勝。
優勝後のインタビューでは、3度目のワールドタイトルを狙うとも話していました。

「20年前、このイベントで優勝した時は今回参加している大半の選手はまだ生まれてもいなかったと思う。最後にASPで優勝したのが16年前だから、かなり昔のことだね。当初、このイベントに参加するつもりはなかったんだ。ワイルドカードを手に入れてヒートを続ける毎にリズムに乗ってきたのさ。SF進出まで優勝のことなんて考えてもなかった。ケヴィン(ファイナルの対戦相手)との勝負は面白かったね。ダクトテープイベントでも最高の奴とヒートをシェアすることが出来たよ。ここに自分の子供がいることが、今回の優勝で最大のポイントかな。彼らは過去の父親の話を聞き、トロフィーを見てきたけど、今目の前で実際に勝つ姿を見ることが出来たんだ。最高だよ。3度目のワールドタイトルを狙う必要があるのも素晴らしいね」

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(初めて父親を担いだ息子のトッシュ)
PHOTO:© WSL/Gleeson

カリフォルニア出身、サンオノフレのコミュニティで成長したケヴィン・スカヴァーナとのグーフィーフッター同士の対戦はクロスゲームでしたが、試合のムード的にはジョエルが優勢。
43歳のジョエルが21歳のケヴィンを抑えて優勝。
ビーチ凱旋では長男のトッシュが頼もしい担ぎ役をしていたのが印象的でした。

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(2位のケヴィン・スカヴァーナ)
PHOTO:© WSL/Bennett

ウィメンズはハワイアン対決

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PHOTO:© WSL/Gleeson

メンズを含め、多くのハワイアンが活躍した今イベント。
ウィメンズでは二人の若いハワイアンがファイナリストに選ばれ、15歳のケリス・カレオパアが安定したノーズライドで14歳のソフィア・コーヘーンを抑えてWSL初優勝。
Round of 8では2Xワールドチャンピオンのホノルア・ブロムフィルド(HAW)を倒す場面もあり、2020年は早くも次世代のハワイアンチャンピオンが誕生する可能性があります。

「とても嬉しいわ。言葉では説明出来ないほどね。ホームの親友の一人で、毎日一緒にサーフィンしているソフィアとのファイナルは夢のようだったわ。彼女がSF進出を決めた時は嬉しくて泣いてしまったほどよ。ヌーサではハワイとワイキキの仲間達がお互いをサポートしていたの。それも素晴らしいことだったし、全員が良いサーフィンをしていたわ。私達はいつも一緒にサーフィンをしている。毎日のことで、今週も例外ではなかった。本当に楽しかったわね」

『Duct Tape Invitational』ではウィメンズ初開催となった2018年のハンティントンビーチで最年少14歳ながらファイナル進出。
2019年には優勝とケリスのポテンシャルの高さは知られていました。

まだご存知ない方は以下の紹介動画をご覧ください。



なお、日本人選手では田岡なつみの9位が最高位。
メンズは浜瀬海の17位が最高位でした。

WSLロングボードツアー、グレードが低い1,000はポルトガル、ブラジル、ペルー、オーストラリアで開催されますが、ワールドタイトルに関係するイベントは9月の5,000『Longboard Classic New York』、最終戦は台湾で行われます。

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(ケリス・カレオパア)
PHOTO:© WSL/Gleeson

『Noosa Longboard Open』結果
1位 ジョエル・チューダー(USA)
2位 ケヴィン・スカヴァーナ(USA)
3位 デクラン・ウェイトン(AUS)、カイ・サラス(HAW)

ウィメンズ
1位 ケリス・カレオパア(HAW)
2位 ソフィア・コーヘーン(HAW)
3位 エミリー・レスブリッジ(AUS)、クロエ・カルモン(BRA)

WSL公式サイト


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