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一宮エリア

2020-02-28 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(2/20)以降で小さい低気圧が通過したものの、乗り心地の弱い波質が目立ち、形のまとまりがよくなる潮の多い時間帯ではアウトからの反応も控えめになってしまい、地形を活かせない雰囲気でした。

風の影響もなく整ったフェイスを狙えていたものの、潮の少ない時間帯を狙わないといけないサイズになると浅い地形に対してウネリが痩せて、見た目よりもスムーズさに欠けるブレイクに変わり、ポイントごとに狙えるピークが限られていた印象です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
2/26水曜日の11時頃。潮は引きに向かい干潮に近い時間帯で地形の様子は、インサイドに砂が集まる傾向となっていて、堤防周辺を除けば手前の複雑な雰囲気が解消されて余計なカレントも気にならなくなっているようです。
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形が安定しているピークは、正面左側やファミマ下の堤防に限られていながら、腹前後のスモールサイズに対して干潮に合わせなくても狙えていたので、潮のタイミングを変えて上げと下げで違う波質を練習できる地形だと思います。
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頭以上のサイズからはアウトでの反応が頻繁になるとカレントも強まりハードな状況になりやすい雰囲気でしたが、楽しめる範囲のサイズにとっては整ったコンディションであれば十分対応できる地形のようです。
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【サンライズ】
2/26水曜日の地形チェックになります。ここをチェックしたのは11時半頃。潮は干潮寸前で、全体的にミドル~アウトを広く狙える地形となっていて、スモールコンディションに対しても特に深いセクションは気にならず対応できる状態ではありましたが、中央周辺に関してはインサイドのカレントが集まるエリアがあり、アウトから距離を狙える波を見つけても手前でブレイクに影響するセクションができているようです。
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形のまとまりとブレイクのスムーズさで左側をメインに狙いやすいピークが残っていましたが、以前よりも手前の形がハッキリしなくなり、軽快に乗れるセクションがミドルエリアに限られてしまい、潮の少ない時間帯では地形が浅くなって力の弱い波質だったので、上げに向かう最中や引き始めの方が無難なブレイクを探しやすそうです。
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ただ、右側の堤防周辺に関しては、この日のような北風コンディションでは悪影響を受けやすいものの、地形の様子からは風とウネリの向きが合えば潮が少ないタイミングに距離を乗れるレギュラーを狙えそうな雰囲気です。
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スモールコンディションが続いてカレントが弱まっていたので、アウト寄りのブレイクもスムーズな形ではなくなっているものの、整ったコンディションであれば腹・胸~肩・頭サイズの範囲でポイントを広く使える状態のようです。


【東浪見】
2/26水曜日の12時半頃の様子から地形を判断します。干潮の潮止まりで、ポイント全体的にアウト重視な印象で、スモールコンディションに対しても、潮のタイミングを変えて違う波質を狙えていたと思いますが、左右の堤防周辺をメインに形になっていた地形からのカレントがインサイドを通して中央エリアに集まってしまい、ミドルからインサイドにかけてブレイクが複雑になり、正面の広い範囲で地形がアウトに片寄ったように思えます。
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この日のような北風コンディションになるとカレントが右側に向かって強まってしまうので、右奥のレギュラーの地形にとっては、なかなか形が安定しないように見え、全体的にアウトをメインにワイドなブレイクが多く、コンパクトなピークを狙うにはある程度潮があった方が無難なようです。
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また、サイズが上がると他のポイントよりもハードになりやすい印象です。


【志田】
水曜日2/26の13時半頃。潮は上げ始めでの地形チェックレポートとなりますが、手前に砂が集まり全体的に癖のない状態ではありましたが、堤防周辺を含めても形としてはハッキリしなく、右側のレギュラーをメインに中央~左側にかけてサイズのわりに距離を狙える地形ながら、腰前後のサイズに下がるとアウトからの反応が弱く、潮の少ない時間帯を狙って形になっても物足りない乗り心地になっていたようです。
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頭以上のサイズからはピークを探すのが難しいワイドなブレイクが増えそうですが、潮の多い時間帯でアウトからのブレイクを狙える胸前後のサイズがあれば滑りやすい形にまとまる可能性が高まるのでは?
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この日の時点では気になる影響はなかったものの、東浪見のように中央周辺にカレントが集まっていたので次回(3/2W)までの期間に変化があるかもしれません。


【太東】
2/26水曜日の14時半頃。潮は上げ始めでのタイミングでの地形レポートとなりますが、堤防から内側には以前のような砂の集まった地形が残り、堤防横からのレギュラーも形の雰囲気をキープできていたので、腹前後ではロングボード用な波質かもしれませんが、胸以上になればショートボードにとっても滑りやすいブレイクになりそうでしたよ。
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今回の北東コンディションでガスト方面からのカレントが働いて形の安定した地形が復活する可能性があり、胸前後のサイズがあれば潮の時間帯にも縛られずに対応できると思うので、風の悪影響がなければ手前まで形をキープした波に期待できると思います。
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サイズアップしてワイドな波が増えても上げに向かって中間より潮が多くなる時間帯を狙って比較的癖のない波が見つかるかもしれません。


【夷隅】
2/26水曜日の15時頃。潮は上げに向かって中間に近い時間帯で、風波に対しても北東からのウネリで形になりやすい地形で、干潮に合わせなくても十分な反応となっていて、No.1~4区間にかけてピークは限られながらもオフショアの胸~肩サイズを基準にインサイドの癖のないセクションまでスムーズに乗れる形に期待できると思います。
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スモールコンディションで手前に砂が集まる傾向ながら、アウトから頻繁に反応する地形は残っていると思うので、ここもテトラの沖からブレイクする状況になりやすく、頭以上のサイズからは潮の多い時間帯も面倒なコンディションになるかもしれません。
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カレントが強まりやすいポイントですが、クローズのような地形に直接影響するサイズにならなければ太東のようにコンパクトな形にまとまる可能性がありそうです。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、変わらず12℃くらいなのでグローブなしで問題ない日もあり、このエリアにしては温かいと思いますが、オンショアや外気が冷えるコンディションになるとヘッドキャップまでの準備があった方が安心かもしれません。


また、この先の波に関しては、今回の北東コンディションの原因となった低気圧と日曜日(3/1)に通過する低気圧がサイズにとって期待できるかもしれません。

両方とも前線とセットになっているので、通過後に北~北西の風が残るとウネリが届きにくくなる可能性はありつつ、胸前後の楽しめるサイズを狙えるチャンスがありそうです。

しかし、風の予報からは北風の吹く日が多くなり、整ったコンディションを重視すると土曜日(2/29)にまでの期間に限られてしまう雰囲気でもあるようです。

一宮~サンライズ周辺の堤防で風の悪影響を防ぐ作戦が有効ながら、オンショアコンディションに対しては潮が少ない時間帯で余計なカレントが目立ってしまうので、上げに向かう最中を基準に中間よりも潮が多いタイミングの方が形のまとまりがいいかもしれません。

時期的にも日中の潮の引き具合も大きくなり、干満の差で波質も変わりやすくなってきたようです。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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