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一宮エリア

2020-03-05 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(2/28)の更新以降は北西の風が強まっていたのでウネリが抑えられてしまうかと思いましたが、前半の期間は肩前後のサイズをキープし、東~南寄りの風の弱い状態が続き、癖のないウネリを楽しめていたと思います。

しかし、南側を通過した低気圧の影響を受けてからは、北東の風が強まって風波のサイズアップはしたものの、本体からは南ウネリだったので形のまとまりが悪く、乗り心地の弱い波質に変わってしまい、同じ胸サイズ対しても地形にとってハッキリしない反応が多くなりスムーズなセクションが限られていたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
3/4水曜日の7時半頃。潮は上げに向かって満タンに近い時間で、全体的に大きな変化はないのでオンショアじゃなければ正面を広く使えそうな雰囲気ながら、最近も正面左側やファミマ下をメインに形が安定した地形が残っているので風を防げて狙いやすくなっていたと思います。
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しかし、この日の様子からは風波で力の弱いウネリに対してはこれまでの地形があっても反応がハッキリせず、カレントと風に影響されて形としてもショルダーが途切れるブレイクが目立っていたようです。
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広い範囲でミドル~アウトの地形に反応しているので、胸くらいのサイズでは潮が多くなってもショアブレイクのまとまりが悪く、反応の弱いコンディションにとってはインサイドでサイズに対して深いセクションができてしまうかもしれません。
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北系のオンショアコンディションでは使える地形が限られているようです。


【サンライズ】
3/4水曜日の8時半頃。潮は上げにかって満タン寸前のタイミングで、地形が手前に集まっている雰囲気もあり、カレントが弱まらずミドル~アウトの形が崩れてハッキリしたピークがなくなってきたように思えますが、胸~肩以上のサイズからはピークも選べるようになると思います。
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波質からも癖のないウネリと違って風波では力の弱い反応に変わり、形としてもショルダーが短いブレイクが多くなってしまうので、アウトまで広く使える地形ながらスムーズに乗れるセクションが分散していたようです。
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風にともなってカレントにも影響されやすい波質なので複雑な反応になりやすく、一宮と同じくアウトからのブレイクがあるので、潮が増えてもショアブレイクがまとまるわけでもないのかと。
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左右の堤防周辺をメインに風向きによって地形を使い分ける状況ですが、これまでと比べてスムーズさに欠けた印象がありました。


【東浪見】
水曜日3/4の9時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タン寸前の時間帯で、全体的にアウト重視な地形をキープし、この時のような潮の多いタイミングで腹~胸サイズの風波が十分な反応ではありましたが、ショアブレイクを狙える地形がないので、アウトからの複雑なブレイクしか狙えず、風を防ぐ堤防がないので北~北東のオンショアコンディションにとっては対応しきれない様子です。
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スモールコンディションにとっても微妙な地形の変化が影響すると深いセクションやカレントに邪魔されて、スムーズなブレイクが少なくなってしまい、右側に関しては左側と比べると砂の集まりが悪く、ミドル~アウトの形がハッキリしないのでサイズが上がって狙えたとしても乗り心地の弱い波になりそうです。
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土手の浸食が進んでいるので波チェック注意です。
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【志田】
3/4水曜日の11時半頃。潮は引き始めでの地形チェックで、ポイント全域に砂が集まった状態をキープし、右側のレギュラーをメインに中央エリアにかけて形になるピークがあり、左側の癖のあるレフトを含めると胸~肩サイズあれば片寄ることなくポイントを広く使えそうですが、ミドルから手前は平らで形になる地形ではないので、整ったコンディションになるとワイドなブレイクが増えてしまうかもしれません。
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他のポイントには悪影響となっている風コンディションながら、手前の地形が荒れていないので、ミドル~アウトでカレントが働けばピークの形がハッキリしてスモールコンディションに対しても距離を狙える波になりそうです。
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アウトまで地形は広がっているのでボヨついた印象はなく、狙い目では潮が上げに向かう最中から満タンをすぎて引き始めまでの時間帯の方が形のまとまりがいいと思います。


【太東】
水曜日3/4の12時頃。潮は引き始めでのタイミングでした。オンショアで余計なカレントが気になるコンディションとなっていましたが、ここにとっては地形の形をハッキリしてくれる働きをしてくれたようなので、これまで反応が悪かったスモールコンディションに対しても、この時のような潮の多い時間帯で堤防周辺を狙えるまでに復活してきました。
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途切れていた中間の地形もブレイクがつながるようになり、肩~頭以上でワイドな波が増るサイズになるかもしれませんが、腹前後の範囲の場合はビギナー用の易しい形にまとまるチャンスがありそうです。
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ガスト方面にかけてスモールコンディションに対応できる地形があるので、堤防周辺に集中しなくても空いてるピークが見つかると思います。


【夷隅】
3/4水曜日の12時半頃。潮は引き始めでの時間帯で、ここにとっては南や北東の風で一宮~太東区間よりも影響を受けやすく、地形のまとまりは崩れている印象です。
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普段コンパクトなピークを狙えていながらも風やサイズで荒れてしまうと、この先もスムーズな地形は途切れ、特に深いセクションはないものの、ショアブレイク気味なポイントなので狙える距離が短く、この日のように風でヨレると手前のダンパーかフェイスのない波に片寄ってしまいますね。
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整ったコンディションを狙うのは難しいかもしれませんが、他のポイントにとって潮が少ない時間帯になっても、違う波質を楽しめる可能性はあり、北~北西の風を防げるので落ち着いた状態に戻れば胸~肩サイズで穴場になるのでは?なお、工事中で駐車場の一部に規制ありです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、11℃前後なので外が暖かければグローブなしでも最初の冷たさ以外は問題ありませんが、朝夕の時間帯や北風コンディションでドルフィンが連続する頭以上のサイズからはフル装備の方が沖に出る際に心強いと思います。


最後に、この先の波ですが、天気の崩れ具合からは低気圧の通過も予想されますが、次回(3/9W)までの期間も風の悪影響が気になる状況が続きそうなので、風とウネリのまとまりが悪い反応になってしまいそうです。

東北の沖に抜けた低気圧からのウネリが届けば、北東からの楽しめるブレイクに期待できるかもしれませんが、強い西風コンディションからのスタートで、サイズが落ち着くと、その後に北東~東の風に変わって弱まるタイミングを狙える土~日曜日(3/7・8)もチャンスがなくなるおそれありです。

一宮~サンライズ周辺で安定していた左側の地形が崩れ傾向なので、スモールサイズにとってはインサイドで反応が悪くなると使える地形が限られ、北東の風を防げても波的には対応しきれなくなる可能性があり、最近の地形の仕上がりからも悪化している印象です。

アウトの地形が残っているので、サイズアップすると潮が多い時間帯も余計なブレイクが増えると思いますが、胸~肩サイズで無難に反応する状態は全域でキープしているようです。

今回は以上となります。
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