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一宮エリア

2020-03-12 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(3/5)の更新からはウネリの弱いスタートではありましたが、強まった北東コンディションから少しずつサイズが上がり始め、直後に南側を通過した低気圧からはクローズするほどのサイズになり、カレントが強まりながら、久しぶりに南ウネリの影響を受けていたので、これまで北風を防げていたエリアに対しては地形を崩してしまい、一宮~東浪見区間や夷隅ではミドルエリアにやや深いセクションが残る結果に。。。

アウトでの反応も頻繁な地形もありつつ、潮の多い時間帯になると途中のセクションでブレイクが弱まったりボヨつきやすい雰囲気となったものの、太東~志田周辺に関しては他よりも南の風やウネリの影響が少ないので、比較的癖のない地形をキープできているようでした。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
3/11水曜日の10時頃の様子から地形をレポートします。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯でした。全体的な地形の雰囲気は変わりない様子でしたが、強まった南風コンディションが影響して、安定していた正面から左側では、アウトから頻繁にブレイクしてくる地形は残っているものの、ミドルエリアに余計なカレントが入り込んで中間のセクションでブレイクが途切れる波が目立っていました。
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この日の様子からは、潮が少ない時間帯でインサイドの地形が浅くなると広範囲にカレントが目立っていたので、フェイスがヨレやすく形のまとまりが悪い印象はありましたが、正面右側に関しては、南風コンディションで堤防からのレギュラーの形が安定するようになり、今のところスムーズなセクションは短いながら距離を狙えそうな状況になっていました。
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右側は潮が多くなるほどボヨつきが気になるようになるかもしれませんが、そうなると左側ではインサイドのショアブレイクがまとまる可能性もあり、潮の時間帯で左右を使い分ければこれまでよりも狙える波が増えると思います。腰~腹以下のスモールコンディションや潮が多いタイミングじゃなければ特に邪魔するような深いセクションもないようです。
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【サンライズ】
3/11水曜日の11時頃の状況から地形をジャッジします。潮は引きに向かって干潮寸前で、安定していた左側の地形に対してカレントが入り込んでしまったので、形のまとまりが悪く、頭以上のサイズに対してはアウトからの反応も頻繁なので沖の地形を使って対応できるピークはあるものの、広い範囲でミドルエリアがインサイドやアウトよりも深くなったようにも見えたので、この日のサイズにとっても潮が多くなると途中でブレイクが途切れる波が増えてしまいそうでした。
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ミドル~インサイドをメインに使うコンディションになると今のところ形が安定しそうな地形がなく、正面から左側の荒れた地形ではスモールコンディションに対応できなくなってしまうかもしれませんが、南風コンディションの影響で右側に関してはこれまでよりも砂が集まっているようなので、ミドル~インサイドにかけてもレギュラーの距離が伸びて狙いやすくなったと思います。
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この日の様子ではサイズが余ってワイドなピークが目立ち、それに対して潮も少なかったのでショルダーを狙う作戦が無難でしたが、落ち着いてからも潮が引きに向かう最中を狙えばアウトから反応するタイミングはあると思うので、胸~肩の楽しめるサイズなら風向き次第でレギュラーの波に期待できる条件になりそうでした。


【東浪見】
3/11水曜日の12時頃の様子から地形を判断します。干潮の潮止まりで、正面エリアのインサイドをメインにカレントが集まるセクションがあり、アウトからの反応が頻繁になってハードな印象ながら、この時のような潮の少ないタイミングの方がアウトの地形を使えてスムーズに反応する波を狙えていたと思います。
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しかし、特に形がハッキリしているピークやコンパクトな波はなく、右側に関しても以前より砂が集まっているので潮の引き~干潮を狙ってミドルよりアウトの広範囲で反応する地形に仕上がってはきたものの、ショルダー方向に行くほど正面のカレントゾーンに影響されてブレイクが弱まって途切れてしまうようです。
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ポイント全体でスモールコンディションに対応できる雰囲気はありましたが、基本的にはアウトをメインに使えるタイミングを狙わないと中間のボヨつくセクションが悪影響になって距離を乗れなくなってしまう可能性があるので、潮が引きに向かう時間帯を基準に満タンを避けた狙い方が無難そうでした。
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前回以降も土手は削られ傾向なのでチェック時や下を歩く時に注意です。


【志田】
水曜日(3/11)14時頃の地形チェックです。潮は上げ始めでのタイミングで、以前ワイドだったアウトの地形で形になるピークがいくつかハッキリしてきて、中央のカレントエリアに関しても地形の切れ目で形にまとまるピークがあり、右側のレギュラーをメインに左奥にかけて落ち着いたサイズに対して期待できそうな雰囲気です。
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このエリアの中でも見た目からはワイドなブレイクが多いポイントですが、スタート地点がよければ他よりもスピードを出せて走り重視な楽しみ方をできるので、潮が上げ始めてピークのまとまりがよくなる時間帯にそういった波を見つけて練習できそうです。
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スムーズに反応する地形をキープしているので、距離を狙える可能性もあり、サイズが落ち着いてからも上げに向かう前半の時間帯をメインに形とスムーズさを両立した波になり、スモールコンディションに対しても、引きに向かう時間帯でアウトの地形を使えるタイミングがくるとピークを探しやすいかもしれません。


【太東】
水曜日(3/11)の地形チェックとなります。14時半頃、潮は上げに向かって中間に近いタイミングでした。
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サイズアップの影響もあり、カレントが働いて地形の形がハッキリしてきた印象で、途切れていたミドルエリアの地形にも砂が集まっているので、潮が満タンに近いと平均にボヨついてしまうようでしたが、干潮から中間までのタイミングでブレイクがスムーズになっていたと思います。
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頭以上のサイズになるとワイドな波が増えてしまうものの、腰・腹~胸サイズまでの範囲では、形の安定したピークが出現し、形がハッキリしている分ビギナーにも波を探しやすいものの、人が集中するとトラブルも増えてしまいそうですね。


【夷隅】
3/11水曜日の15時頃。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯で、サイズアップが影響してカレントは強まったままの状態なので、地形を含めて波の形もまとまらず荒れたコンディションとなっていました。
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南風のコンディションに対しては、No.1の地形が堤防際に集まったカレントによって深く削られてしまい、No.2・3にかけても砂が集まったエリアは残っているものの、やはりテトラからのカレントに影響されて、期待できるセクションが狭くなっているので、ウネリが落ち着き傾向になってスムーズに走れる形にブレイクしても、潮の時間帯によっては賞味期限が短くなりそうです。
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ミドル~インサイドのカレントは気になりつつも、地形としては特に深い印象はなく手前でスムーズにブレイクする波もあったので、胸前後の一見物足りないサイズを狙っても、潮が少ない時間帯になれば、地形がハッキリして形になる可能性があると思いますが、頭以上のサイズからはアウトからの余計なブレイクが増え、サイズによってカレントが強まるとフェイスにヨレやボヨりとなって影響しやすいので、形のまとまりと狙い易さでは腹・胸~肩くらいがちょうどよさそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、11℃前後で変わらずグローブやヘッドキャップの準備があった方が心強い状況でしたが、火~水曜日(3/9~10)のような外気の暖かかった日はブーツまでの装備で問題なく、ドルフィンで頭が痛くなるような事もありませんでした。


最後に、この先の波ですが、金曜日(3/13)の南風コンディションで落ち着き傾向になると思いますが、土曜日(3/14)からは南側を通る前線&低気圧の影響を受けると再び北東の風が強まる予報になっていて、日曜日(3/15)や火曜日(3/17)以降に狙い目となる風が弱まるタイミングはありながら、月曜日(3/16)にはすぐ次の低気圧が通過する雰囲気もあるので基本的には荒れたコンディションが目立ってしまいそうです。

個人的には土曜日(3/14)に通過する低気圧の発達具合では、その後で北東ウネリに戻る予想なので、月曜日(3/16)の低気圧を含めてクローズする可能性もあり、カレントが強まると流れの向きも変わって地形にとっては安定しない状況になるのでは?

今週(3/9W)から各ポイントでレギュラーを狙う地形に砂が集まり始めていましたが、風の悪影響を受けると狙いにくく、北東ウネリでクローズ気味たサイズが長引いてしまうと、地形が崩れて形にならなくなりそうです。

再び左側に砂が集まれば、北東コンディションやその後の落ち着いた状態にも対応できる地形が復活するかもしれませんが、狙い目としても頻繁に通過する低気圧の通過直後になると思うので、風が弱まってもカレントを含めてオンショアの余韻が残るコンディションは避けられないかもしれません。

今回は以上となります。

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