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一宮エリア

2020-03-20 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(3/12)の更新後は、強まった北東コンディションでサイズアップしていたものの、吹き続けた風とウネリの影響もあってカレントが目立つようになってしまい、以前から南風コンディションで崩れ始めていた、一宮~東浪見の左側の地形にとっては追い打ちをかけるような状況となり、各ポイントでこれまでよりも荒れた仕上がりになっていた印象です。

ほとんどのポイントは、右側の地形に砂が集まり始めていたのでレギュラーの波を狙いやすく、地形的にもアウトからの反応がいい状態なので、潮の多い時間帯も肩~頭サイズあれば十分な反応がありました。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
3/18水曜日の9時頃。小潮回りなので午前中の潮の動きは小さいですがこの時は上げに向かって満タンに近い状態での地形レポートとなりますが、全体的にミドルエリアは、カレントが強まった余韻が残っていて、アウトやインサイドの地形と比べて深いセクションが気になる印象でした。
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正面右側のレギュラーをメインに中央寄りの広い範囲で最近のサイズに対してピークが多く反応し、中間のセクションでブレイクが弱まる傾向ながら、潮が多い時間帯も胸~肩サイズあれば形がリフォームしてインサイドまで乗れる波になっていたようです。
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サイズが落ち着いてからは引き始めからのタイミングを基準に無難な波が見つかりそうでしたが、干潮に近い時間帯を狙わないといけないサイズでは沖からの反応があってもペラペラな反発の弱い波質になりそうなため、潮が多い時間帯の手前でまとまるショアブレイク気味な波を狙った方が軽快に滑れるでしょう。


【サンライズ】
3/18水曜日の9時半頃。潮の動きは小さいものの上げに向かって満タン寸前のタイミングで地形の様子は、右側でレギュラーが安定した反応となっていて、左側と比べると余計なカレントも目立たず砂が集まって距離を狙える地形になっていて、この時のような潮の多いタイミングに関しても肩サイズあれば上げの時間帯で堤防際を狙える十分な反応で、少し離れたエリアにもピークが出現しスムーズなブレイクがありました。
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ここも潮の多い時間帯にインサイドでまとまるショアブレイクの地形が残っているので、北東コンディションになった場合の避難場所としてはまだ狙えそうな印象です。
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胸以下のサイズになると潮の少ない時間帯を狙うのが無難そうでしたが、干潮に近くなるほど力が弱く形のまとまりが悪くなりそうな雰囲気なので、引き始めからのチェックで普段よりも潮が残るタイミングの方が乗り心地としてはいいのかもしれません。


【東浪見】
3/18水曜日の地形チェックになります。ここをチェックしたのは10時頃。満タンの潮止まりで、中央エリアでカレントが強まっているので、アウトのピークも反応が悪く、潮の多い時間帯はブレイクしても途中で消えてしまう波が増えていましたが、左右に別れて狙える地形はキープしていて、一宮~サンライズのように多少右側重視な砂の集まり方ではあるものの対応できる状態だと思います。
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やはりサイズのわりに潮のタイミングからは反応と形のまとまりが良くなっていたので、サイズの変化と潮の具合でこの先同じ波になるかはあやしい状況ながら、胸~頭までのサイズで風の影響がなければ形をキープしたスムーズなブレイクが見つかりそうです。
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アウトからの反応がよくなるかもしれませんが、引きの時間帯でカレントが強まる事を考えると、上げ始めからの方がボヨつき傾向でもピークのまとまりやフェイスの形は素直で、腰~腹のようなスモールサイズにならなければ、潮の少ない時間帯を気にしなくてもよさそうでした。


【志田】
3/18水曜日の11時頃の様子から地形を判断します。。潮は引きに変わるタイミングで、コンディションに影響された地形の変化はなく、堤防周辺を除いては余計な深いセクションも気にならず癖のないスムーズなブレイクがありました。
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右側のレギュラーをメインに正面や左側にかけてまとまるピークはあるが、潮が引きに向かうとワイドなフェイスが目立つようになり、ブレイクもカレントが強まって複雑な反応に変わっていたので、比較すると一見ボヨついた雰囲気があっても、引きよりも上げに向かうタイミングの方が形のまとまりがよくピークを探しやすいのかと。
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楽しめる範囲のサイズには幅広く対応でき、潮の量で変化はありますが条件を調整して狙うことができそうです。また、胸以下のサイズにとっては上げに向かう時間帯のチェックがよさそうですが、肩以上あれば満タンになってもスムーズに滑れると思います。


【太東】
水曜日3/18の13時半頃。潮は引きに向かい中間より少し前の時間帯での地形チェックレポートとなりますが、砂の集まった地形をキープし、特に深いセクションもなく、堤防の内側でまとまる波はこの時のように潮が少なくなり始めても、腰前後のスモールコンディションながらレギュラーのフェイスが安定していたので、ロングボードを使って距離を狙える波もあり、ビギナーにとっても波を見つけやすい雰囲気でした。
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腰くらいまでは干潮に近い時間帯にかけて堤防周辺のブレイクを狙えそうな様子なので、腹~胸以上あれば潮の上げ始める時間帯からの癖のない波が反応すると思います。
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頭近いサイズからは形がまとまるタイミングが限られてしまいそうですが、胸以下のサイズに対しては今年に入って最も波を理解しやすい地形のようです。オフショアコンディションではガスト方面にかけて易しい波がありそうです。


【夷隅】
3/18水曜日の14時半頃。潮は引きに向かって中間くらいの時間帯で、この時のような潮が少なくなる時間帯になると、No.1の深い雰囲気は解消されていて、No.2~4にかけてもショアブレイクの地形ながら可能性を秘めた地形があると思います。
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この日の様子からは頭以上のサイズがあると潮が多くならないとワイドなブレイクが多くなる印象ですが、カレントの影響でボヨつきやすい状態でもあるので、引きに向かうタイミングを狙える胸~肩サイズまで落ち着いてからの方が、形のまとまりとしても狙いやすいブレイクになりそうです。
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干潮に近くなれば、この時よりも小さいサイズに対応できるようにもなると思うので、一宮~東浪見方面でサイズ不足になると、引きの時間帯でここには遊べる波が残っているかもしれません。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、12℃前後と大きく変わらず、朝夕でグローブやヘッドキャップが必要になるかもしれませんが、日中はラバーや起毛の生地のウェットがあれば+ブーツで問題ありませんでした。


また、この先の波に関しては、さっそく日本海と太平洋の両側に低気圧が通過する予報となっていて、日本海側の勢力が強まる雰囲気からは南風コンディションになりそうですね。

しかし、このエリアにとってはウネリに期待できるような気圧配置ではないので、最近キープしていたベースのウネリがリセットされてしまうと、サイズが上がっても力の弱い風波になる可能性が高いと思います。

今のところ土~日曜日(3/21・22)に風が弱まるタイミングを狙えそうですが、長続きする波ウネリには期待できず、一宮~東浪見区間では南風も左側の地形にとってカレントが悪影響となるかもしれないので、これまで以上に複雑なブレイクが増え、今の地形の状態からも右側が混雑しやすい予想です。

胸~肩以上のサイズがあれば潮の多い時間帯をメインに狙えていて、潮が少なくなるほどアウトの地形は形がハッキリしなくなり、ワイドなピークが多くブレイクのまとまりも悪くなっていたので、サイズに合わせたタイミングながら、ミドルタイドよりも潮が少ない時間帯は上げの最中、またポイントでは太東や夷隅以外はオススメできません。

スモールコンディションにとって反応がよくなっても、波が痩せて力が弱まると滑り心地としては物足りないのでは?

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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