一宮エリア
2020-03-27 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(3/20)の更新からは、気圧配置的にウネリの発生するようなきっかけにはならず、カレントも弱まり整った癖のないブレイクはありましたが、腰前後のサイズが続き、上げ始めからのタイミングで形のまとまりとサイズ感がよくなる日はありましたが、力の弱い波質で乗り心地としては物足りない様子です。
それでは、地形レポートです!
【一宮】
水曜日3/25の12時半頃。上げ始めで潮は少ないタイミングでした。正面左側では形が安定している堤防周辺の反応が悪く、アウトからのブレイクはありますが、ほとんどの波が中間のセクションで途切れてしまい、潮の多いタイミングを含めてショアブレイクを狙うしかない状況です。


【サンライズ】
3/25水曜日の13時半頃。潮は上げ始めの時間で、地形が途切れていながらも、ショアブレイクがまとまる左側のインサイドに限っては、潮の多いタイミングで違う波質を狙えるかもしれませんが、その日のカレントの具合で形が変わりやすく、胸前後のサイズがあれば、ポイントの中でいくつか狙えるピークがまとまるものの、腰前後のサイズに対しては期待が薄い状況です。


【東浪見】
3/25水曜日の14時半頃。潮は上げに向かって中間くらいのタイミングで、全体的に中間のセクションが深い反応なので、形はあってもスムーズに乗れるセクションが短く、サイズ不足な雰囲気が続いています。


【志田】
水曜日3/25の15時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間をすぎた時間帯で、全体に砂の集まった地形をキープし、この時のような潮が多くなる時間帯に関しても、多少のボヨつきはあるが、正面~右側の地形をメインに形にまとまるピークがあり、左側にかけて狙える地形が残っていました。


【太東】
3/25水曜日の16時半頃。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯での地形チェックで、他と比べてサイズは控えめでしたが、この日のような東ウネリは、ここにとっても反応しやすいので、堤防の内側のハッキリした地形に対して腰前後の波も十分なブレイクとなっていました。


【夷隅】
3/25水曜日の17時頃。潮は満タン寸前で、サイズ的には落ち着いた状態ながらカレントが目立っているので、テトラ周辺からピークに向かって出る流れがウネリに影響すると、ピークの位置が定まらず地形に対して形が複雑になりやすい様子でした。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。
さて、水温は、南風コンディションの影響はありながら特に温かくなる事はなく、水曜日(3/25)の時点で13℃前後なのでグローブはなくても問題ありませんでしたが、日中に関してもブーツは必要だと思います。
最後に、この先の波ですが、一宮~東浪見区間をメインに、各ポイントで右側に砂が集まる傾向な為、レギュラーを狙いやすくピークがまとまる地形もあり、特に深いセクションが目立つような状況ではありませんが、潮の多い時間帯で反応が悪くなるサイズでは、1日の中でも使えるエリアやタイミングが限られてしまい、志田周辺は対応できていても混雑しやすくなってしまうと、このエリアで波を選ぶには胸以上のサイズが必要だと思います。
ミドル~インサイドの地形で、ピークがまとまる潮の多い時間帯とハードなサイズにならなければ、アウトの地形をスムーズに乗れる潮の少ない時間帯を使い分けて楽しめる波が見つかりそうです。
また、前線が気になりウネリには期待できない雰囲気が続き、更に週末(3/28・29)にかけて日本海と太平洋側に高気圧が配置される予報からは、前線の上下で風が強まりそうな予想です。
風向きの変化が頻繁になると、風波にとってもまとまりが悪く、オフショアでは力の弱い波が増えてしまうので、サイズに期待できるとすれば北東頼みですが、ベースになるウネリがないとカレントに影響されて、フェイスの形やピークのポジションが複雑になるだけになってしまうかもしれません。風で余計なカレントが強まると、手前の地形にとっても悪影響になる可能性がありますね。
今回は以上となります。
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