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一宮エリア

2020-04-02 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(3/27)以降は、地形に対してサイズは十分ながらもなかなかピークは安定せず、余計なカレントに影響されて形になっているようでもスムーズに滑れるフェイスは見た目よりも短くなっていたと思います。

潮のタイミングによってサイズの雰囲気も変わりやすく、潮が多い時間帯はボヨつきあっても手前の地形にブレイクがまとまって狙いやすかった印象があり、干潮に近いタイミングほどアウトからの反応が頻繁になっても波が痩せて力が弱く、カレントが強まって広範囲に影響するとブレイクも複雑で素早くなっていた傾向です。

一宮~サンライズや夷隅で風を防げていましたが、右側の堤防周辺の地形は深いセクションが目立っていて北東の風で対応できる波はほとんどありませんでした。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
水曜日(4/1)の地形チェックとなります。8時頃、満タン潮止まりのタイミングでした。カレントの影響もありながら、全体的にはミドル~アウト寄りをメインにこの時のように潮の多い時間帯での反応もよさそうな地形はキープしていましたが、左右の堤防に近づくほど、手前のエリアでブレイクが途切れてしまう深いセクションが残っているので、アウトからのブレイクはこれまでよりもスムーズさに欠けて、滑りにくそうな反応が増えていました。
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正面右側のインサイドには、潮の多い時間帯でショアブレイクを狙えそうな様子ながら、サイズが下がってしまうと、このタイミングでは使える地形が限られてボヨついたフェイスが増えてしまうかもしれません。
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形はあってもハッキリブレイクしない地形になってしまい、潮の変化で波の質が影響されやすいと思いますが、胸前後のサイズを基準に引き始めからの時間帯で十分対応できるタイミングはありそうです。
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【サンライズ】
4/1水曜日の9時頃の様子から地形をレポートします。満タンから引きに変わる時間帯でした。ここもミドル~アウトに関してはサイズのわりに潮の多いタイミングでの反応はよさそうなので、この日の様子からはボヨつきはあってもカレントが邪魔しているブレイクは少なく、スモールコンディションに対しても潮のタイミングでミドル~アウトの地形を使える時間帯を狙って腹~胸サイズまでは対応できると思います。
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左側ほどカレントの悪影響が残り、地形のまとまりが悪くなっていましたが、右側半分に関しては風波で形のハッキリした反応は少ないものの、堤防周辺~中央寄りにかけてここの中では比較的スムーズに反応するレギュラーをキープしている印象なので、これまでよりも地形は途切れ途切れな状況ながら風向きとサイズ次第でチャンスはありそうです。
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ショアブレイクがまとまる地形がないのでミドルエリアの反応を基準に潮のタイミングを探るしかなさそうです。


【東浪見】
4/1水曜日の10時頃の状況から地形をジャッジします。潮は引き始めで、やはりカレントが強まった形跡は残ってしまい、左右の堤防周辺や中央から沖に出る流れが気になる状況です。
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右側では堤防横にできるピーク周辺の反応に影響はありつつ、レギュラーに乗って堤防から離れていくフェイスにはあまり邪魔にならず、右側重視な地形が続き、ここに関しては左側にも比較的遠浅な地形で形も残り、スモールコンディションで潮の少ない時間帯を狙うような条件を含めて胸~肩サイズに対してもアウトの地形をメインに使う条件には対応できると思います。
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スムーズではないようですが、右側の方がボヨつきやすくても形の安定した地形だと思うので、アウトにできるピークを狙って引きに向かう時間帯に合わせれば胸前後のサイズまで楽しめる可能性がありそうです。


【志田】
4/1水曜日の10時半頃の様子から地形を判断します。潮は引き始めで、インサイドのカレントが手前のブレイクを複雑にしていたので、これまでよりもスムーズに反応するエリアが狭くなった印象ですが、一宮~東浪見や夷隅と比べてブレイクが途切れるような深いセクションは気にならず、全体的に砂の集まった状態ではあるので、ピークのまとまりはイマイチながら、他のポイントよりも走りやすい波が見つかると思います。
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やはり右側のレギュラーがメインとなっている印象ですが、中央~左側にも形をキープしたピークが残っているので、潮の多い時間帯に手前の地形でまとまる波から右側のアウトを重視した上げ始めのタイミングを含めて頭までのサイズに対して対応できると思います。
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カレントに影響されやすいオンショアや引きに向かって干潮に近い時間帯は避けた方がよさそうです。


【太東】
水曜日(4/1)の12時半頃の地形チェックです。潮は引きに向かって中間くらいの時間帯で、サイズに影響された雰囲気はありませんでしたが、ここにとっても北東コンディションでカレントが働いた印象でした。
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アウトは以前のような潮の少ないタイミングを狙って、スモールコンディションに対しても反応がいい状態をキープしているので、インサイドにかけて途切れる事なく乗りつなげる地形ではあるものの、堤防の内側でまとまっていたコンパクトなピークに関しては、カレントに影響されてしまいスムーズなブレイクは少なくなり、アウト寄りでは形をたもったフェイスがありつつミドルから手前の反応がこれまでよりもワイドになりやすくなったように思えます。
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ヒザ~コシサイズに対しても、頻繁な反応があるのでロングボードを使ってショルダーの切れ目を狙えば無難に距離を乗れる波はありそうですが、潮のタイミングで形や波質が変わりやすく、形重視でまとまりがいい上げ始めからを狙うか、ブレイクのスムーズさで引き始めからなのかと言った雰囲気があり、干潮前後のタイミングでブレイクがカレントに影響されて反応が複雑になりやすい状況です。


【夷隅】
4/1水曜日の13時半頃。潮は引きに向かって中間をすぎた時間帯で、北東が強まったオンショアコンディションで余計なカレントが目立った状態が続いてしまい、波質としても風波ではサイズを満たしていても安定したフェイスがないので、狙える波を見つけてもそれだけを乗るのは難しいかもしれません。
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ここも全体的に潮の少ない時間帯を狙って反応のいい地形ではあるので、胸前後のカレントを含めてある程度落ち着いたサイズを狙ってスムーズなショアブレイクに期待でき、No.2~3にかけて、テトラの内側でまとまるピークがたもてているので、この後オフショアでサイズが落ち着き始めるタイミングにチャンスがありそうです。
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このエリアの中では潮の少ない時間帯を狙えるポイントでもあり、北西がオフショアになるので出番があるかもしれません。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、12℃前後で変わらず、外が暖かくなってグローブははずせてもブーツは必要な状況です。


最後に、この先の波ですが、沖に抜けた低気圧が発達する予報なので、移動スピードは早めではありますが、北東ウネリが残れば週末(4/4~5)にかけて楽しめるサイズに期待できる? のでは。。。停滞具合ではハードなサイズになるかもしれませんが、北西やその後の南風で個人的には落ち着く予想です。

次回(4/6W)までの期間は、風の影響が気にならないコンディションを狙えつつ、日曜日(4/5)に前線が下がってくる雰囲気からは北東の風コンディションで一度ウネリがリセットされてしまいそうです。

地形にとって悪影響となるコンディションはない予想なので、スモールコンディションに対しても腰~腹以下にならなければ潮が少なくなる時間帯にミドル~アウトを使えてサイズなりに距離を狙える反応が残りそうです。

今回は以上となります。

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