非会員上部PR枠用非会員上部ログイン用
 

ISA会長 フェルナンド・アギーレ氏からのメッセージ

2020-05-31 更新
2020531isa
Photo: Getty Images

新型コロナウイルスのパンデミックにより一年の延期が決まった2020年東京オリンピック。
このオリンピックでのサーフィンのデビューに大きく貢献したISA会長のフェルナンド・アギーレ氏が英国のウェブサイト「Inside the Games」でメッセージを公開した。




今は多くの人に社会的、野外活動に制限がある困難な時期です。
私はこれまでの人生をアウトドア、主に海やその近くで過ごしてきました。
だから、今は大好きな波の上に戻ることを夢見ています。

その一方で人々がお互いを気遣うのを見て心が温まっています。
’ステイホーム’の間、家族や、弱者、コミュニティの世話をしています。

このロックダウンの最中、私は世界と共有したいメッセージを思いつきました。

今こそ連帯の時であり、考えるために立ち止まる時なのです。
友人、隣人、そして世界中の仲間について考えました。

サーファーとして誰よりも波が恋しいです。
私や多くの人が海を守るために戦ってきたように、今はお互いを守るために協力するべきなのです。

このコロナウイルスは、母なる自然の力の前で私達の存在がいかに壊れやすいのかを思い知らせるだけではなく、生活の中の協力しあう関係の大切さを思い知らせています。
私達がコミュニティの努力を通じて、優しさと無私を示し、内面の強さ、忍耐力、勇気を持てば、このウイルスを打ち負かして通常の生活に戻ることが出来るのです。
そして、私達が愛する海にも戻れるでしょう。

2020531isa2
(新型コロナウイルスはオリンピックのサーフィンデビューにも影響を与えている)
Photo: Getty Images

コロナウイルスの危機を乗り越えるために時代を利用しましょう。

家族との繋がりを深めたり、音楽を聞いたり、歌ったり、踊ったり、本を読んだり、料理をしたり。
あるいは、シンプルに自らの心と向き合ってください。

そうやって人類が癒される一方、この惑星は過去に私達が引き起こした多くの傷から癒えています。
私達は母なる地球に対して生活を改善することを考えています。

私達は家にいる時間が長く、多くの愛する人から離れていますが、戦う相手は一緒なのです。
そして、我々はこの戦いに勝利するでしょう。

ISAはこの時間を利用してサーファーやファンと楽しい経験を共有しています。
家にいる間を楽しく健康的に過ごすため、オリンピックサーフィンに関するトークショーを行い、サーファーの忙しく充実した生活のクリップを共有したりもしています。

サーフィンの多くのアスリートやファンが現在の状況を最大限に活かし、サーフィン大会が中断されている間、身動きできない全ての人に希望と励ましを与えることが出来るのは、素晴らしいです。

ポストコロナウイルスの世界でのスポーツ競技の復活には、間違いなくライブ中継が適応するでしょう。
観客を入れてのスポーツ競技での将来がどのようになるかは不明ですが、今すぐスタジアムでファンが集まることを許可するのは非常に困難です。

サーフィンはその性質上、ソーシャルディスタンスや、そのほかの健康対策を実施しやすいオープンな自然の環境なので、再開しやすいでしょう。
安全を第一に考えたアプローチでも、期待出来るでしょう。

アスリートが海に戻り、私達はライブアクションを求めるファンの士気を高める。
根気強くロックダウンに耐えてきた海沿いの経済をスタートするのに役立ちたいです。

2020531isa3
(『2020 ISA World Surfing Games』は2020年の後半3ヶ月(10月〜12月)か、2021年前半に開催される予定)
Photo: Getty Images

私は26年以上前にISAに関わった時に直面して克服した全ての障害を思い出します。

’無知は至福である’という言葉があります。

オリンピックサーフィンの達成のために直面していた大きな障害を知らなかったことが同じだったと言えます。
長いパドルで多くの挫折に直面した後、オンリンピックという夢を達成したのです。
その途中、サーフィンがオリンピックに参加するなんてと信じない人が多くいましたが、私達は頑張りました。

100年前にデューク・カハナモクが始めたビジョンに忠実であり続けたのです。

そして今、東京オリンピックの延期にも関わらず、私達は未来を信じてパドルし続けます。

この暗い時期でも学ぶべき教訓は常にあります。
私達は希望を捨てるべきではないのです。
トンネルの終わりには常に光があるのですから。

このパンデミックの危機に終わりが見えなかった少し前のことを思い出してください。
しかし、今は最大の被害を受けた国でさえ、このウイルスの流れが変わり始めています。

サーファー、ファン、スポーツコミュニティ全体を含め、世界が協力すれば私達はこのウイルスを打ち負かすことが出来るでしょう。
そして、海に戻ると人生はこれまで以上に素晴らしくなり、綺麗な海と波への情熱はかつてないほど強くなるのです。

参考記事:Fernando Aguerre: We will return to the waves soon - now is the time to care for each other


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。