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一宮エリア

2020-06-26 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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まだまだ気の抜けない状況ながらコロナに関する自粛が緩和されてサーファーも増え、海もようやく賑わいを取り戻してきましたね。

地形に関しては、北東コンディションの影響もあって崩れ始めてしまい、風波のような力の弱い波質なので複雑なブレイクとなっているポイントもありますが、一宮方面や夷隅のような風を防げる場所をメインに梅雨の時期としは楽しめるサイズが反応し、リハビリとでも言いますか、鈍った感覚を取り戻すのには十分なコンディションではあったと思います。

潮の動きによってブレイクが変化しやすく、満タンに近いタイミングでボヨつきは気になりつつも、引きから上げ始めにかけてサイズなりに距離を狙える波も見つけることができていたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日6/24の15時半頃。潮は上げに向かって中間よりも少し前の時間帯での地形チェックレポートとなりますが、堤防周辺やインサイドの深いセクションが気になるようにも見えましたが、地形的にはピークのまとまりはいいので風向きに合わせて使い分けることはできていましたが、どちらかと言うと地形よりも潮の動きに波が影響されている印象でした。
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風波で力の弱い波質なので同じ潮の量でも上げと引きで全く違う反応になってしまい、この時のような中間より前の時間帯に関しても上げに向かうタイミングで反応が悪くなり、波数が減少傾向になったりフェイスがボヨついてやわらかい滑り心地となってスムーズさに欠けた雰囲気だった為、比較すると引きの時間帯の方がアウトからの反応がよくなり、北東の風を防げる左側のエリアでは堤防よりアウトからのブレイクで距離を乗れる潮時があったようです。
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手前の地形がないので満タンに近い時間帯のショアブレイクが狙えず、オンショアコンディションに対してもミドル~アウトを使うしかなく、潮の動きが大きくなると幅広いサイズに対応できそうでしたが、引きが小さい期間になると1日を通してボヨついた状態が多くなってしまいそうです。
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【サンライズ】
6/24水曜日の16時半頃。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯での地形レポートとなりますが、カレントが邪魔してアウトからのブレイクが途中で途切れやすく、左側は地形に少しずつ砂が集まり始めドン深だった雰囲気が解消されてきているものの、ここも全体的にはインサイドでまとまる地形がなく、ミドル~アウトをメインに狙う状況なので最近の力の弱い風波に対しては潮の動きに影響されやすい印象が強いですね。
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やはり同じ潮の量で比較しても下げの方が反応がよく、干潮に近い時間には中央エリアも狙えていたので右側半分をメインにポイントを広く使えていましたが、上げに向かうタイミングでは、やはりボヨつきやすくフェイスの反発が弱いので物足りない滑り心地となっていた。
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胸以上のサイズがあれば右側の反応も残り、左側に関してもミドルエリアで形のまとまる波ができ始めていて、サイズなりに距離を乗れていますが、潮が上げて満タンに近くなるほど波数が減少していたので、夕方の遅い時間帯が狙いにくく、潮の動きが小さい期間では対応が悪くなる傾向のようです。
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【東浪見】
6/24水曜日の17時半頃。潮は上げに向かって中間をすぎ、満タンに近いタイミングで地形の様子は、全体的にここもミドル~アウトでの反応をメインに狙う状況となっていて、インサイドの地形がないのでオンショアになると特にボヨつきやすい雰囲気ではありましたが、カレントの悪影響は少ないので、中央から左側半分にかけてはピークが多く両方向に乗れる波がブレイクしていました。
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右側に関しては地形の複雑さが目立ってしまい、アウトからの反応は胸以上のサイズや潮が引きに向かうタイミングを狙って安定していましたが、ミドルからインサイドにかけては深い印象に変わりスモールサイズに対応しにくくなったように思えます。
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やはり潮の動きに影響されやすいので午前と午後で波の様子が変わっていましたが、上げに向かうタイミングでボヨつきはあるものの、満タンに近い時間でなければ他のポイントと比べても狙える波が残っていて、引きに向かうタイミングでは満タンすぎてからは反応がよくなり、ウネリは痩せてしまっても比較的スムーズに乗れる波が反応していたと思います。
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サイズ的にも頭以上のハードな状態にならなければ形をキープしたピークがあると思いますよ。


【志田】
ここから木曜日のチェックとなります
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6/25木曜日の地形チェックになります。ここをチェックしたのは7時頃。潮は満タンから引き始めたばかりの時間帯で、右側半分をメインにアウト~インサイドにかけて乗りつなげる状態ではあるものの、地形のまとまりが崩れてきている印象があって、全体的には中央のカレント周辺や左側にかけて狙えるピークは残りつつ、距離を狙うにはイマイチ安定しない様子なので、この先オフショアコンディションになってもミドル~インサイドのエリアで複雑な反応になってしまいそうでした。
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サイズに対しては潮の時間帯で変化はありながらも、腰・腹~頭までの範囲で対応できると思いますが、他のポイントと同じく満タンに近い時間帯でボヨつきが気になる反応となっていて、干満の差が小さくなる期間に関してはサイズにとって反応がハッキリしない時間帯が目立つかもしれません。
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干潮時の潮の動きが大きくなると引きの最中や上げ始めをメインに比較的スムーズにブレイクするタイミングを狙えそうなものの、オンショアの影響で余計なカレントが強まってしまい、地形が変化している最中という事もあって今のところコンディションとしては難しい状況が続いています。


【太東】
6/25木曜日の8時頃の様子から地形を判断します。引き始めで潮は多い時間帯で、ここのエリアの中では他のポイントと比べて控えめなサイズが続いているので、反応としては潮が多くなると波数が減少し、ロングボードを使っても狙える波が限られてしまう傾向ではありますが、潮の動きが大きくなっていた期間に関しては腰前後のスモールコンディションに対してもアウトのピークから長めのボード使って距離を狙えるブレイクがありました。
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狙い目となる堤防周辺はアウト重視な地形となって手前に来るほどブレイクが弱まってしまうようでしたが、ガスト方面からのカレントが働いて以前よりも堤防から離れた所にレギュラーの地形が安定していると思います。
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控えめのサイズに対しては狙える期間が大潮前後に限られた地形なので、ほとんどの時間帯でボヨついた印象ではありましたが、胸前後のサイズになっていた期間に関してはワイドなピークが目立ちながらもレギュラーのフェイスを楽しめる波が反応していましたよ。


【夷隅】
6/25木曜日の9時半頃。潮は引きに向かって中間より少し前の時間帯で、ここはサイズアップした場合のウネリの反応はよくなっているものの、太東と同じく狙い目としては干潮のタイミングで限られた地形となっているので、この時のような潮の多い時間ではウネリのみの状態です。
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肩以上のサイズになると、ボヨつきが気になりながらもピークが出現し狙えそうな波が反応すると思いますが、やはり引きに向かって干潮に近い時間帯の方がピークもハッキリして形の安定したブレイクになり、北東コンディションでは対応していて人気がありました。
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ただ、狙う時間帯とピークが限られて混雑もしやすく、レベルによって波の見方が違うと思うので、トラブルにならないようNo.1~3・4・5の広い範囲をチェックして人の少ないピークを選んだ方がトータルすると楽しみやすいのかと思います。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、18~20℃くらいあるのでシーガルやスプリングの姿も増えてきました。


また、この先の波に関しては、南風が吹く日が増えるとサイズが落ち着いたり水温が下がってしまうかもしれませんがオフショアを狙える雰囲気です。

サイズ重視では日~月曜日(6/28~29)に予報されている低気圧の通過が気になる様子ですが、梅雨前線とセットになるとウネリの力が弱くなってしまうのでは⁇

地形にとっては最近のオンショアでスムーズなブレイクが少なくなり、風向きが変わりやすいとピークも安定せず中途半端な状態に仕上がってしまう可能性がありそうです。

各ポイントで南風を防ぐ右側のレギュラーの地形はミドル~インサイド寄りで深いセクションが目立つので、胸以上のサイズがあれば狙えるピークがハッキリすると思いますが、それより小さいサイズになると潮の少ない時間帯を狙っても力の弱いブレイクが増えるかもしれません。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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