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一宮エリア

2020-07-03 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(6/26更新)以降で土・日曜日(6/27~28)にかけては東からの腹~胸サイズが残っていたので力は弱いものの風の悪影響も少なく、地形としても各ポイントで反応するエリアは限られながら楽しめる波があったと思います。

月曜日(6/29)の朝まで雰囲気が残りつつ、午後からの南風のせいか、この日の時点で潮が引き始めてからはウネリが痩せる一方となってしまい、その後の強まった南風で多少のサイズアップがあるのかと思いきや反応が悪く、このエリアにとっては志田~一宮エリアで堤防の陰で風を防ぎながらも横風でフェイスのヨレが邪魔して滑りにくい波が目立ち、ショートボードには物足りない状況だった印象です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
7/1水曜日の12時頃。潮は上げに向かって中間をすぎていたので満タンに近い時間帯での地形チェックで、潮の動きも小さい期間だったので1日の中でも狙える時間帯が限られてしまい、潮のタイミングを合わせても全体的に波質に対して深い地形となっていて、特に左側半分のエリアでは反応する地形が狭く、北東コンディションで狙えていた左の堤防周辺にとってもハッキリブレイクする波が少ない日が目立ち、潮が上げに向かうと余計にボヨついた波質だったと思います。
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中央のチビ堤防に関しては風向きで両側を使い分けれているものの、最近の南風に対しては右側半分がメインのピークになっているようで、全体的な地形としてはスモールコンディションや力の弱い波質が続いて砂が手前に集まっているので、ミドル~アウトで反応があっても形的にはスムーズに滑れるフェイスが狭く、この日もサイズ不足となって走れるのはショアブレイクの短いセクションしかなかったように思えます。
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潮が少ない時間帯でブレイクしているように見えてもウネリが痩せて力が弱まると反発もなくなって初心者向けな波になってしまうのでは?この日の風波に対しては潮が上げに向かう方が手前をメインにウネリがまとまっていた様子です。
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【サンライズ】
水曜日7/1の13時頃。潮は上げに向かって満タンより少し前のタイミングでした。力の弱い波質とカレントの弱いコンディションが続いた事によって全体的に砂が手前に集まっている傾向ながら、波の反応としてはミドルよりアウトに関しては、潮の多い時間帯でもブレイクする地形をキープしていました。ただ、胸以下のサイズではボヨつきが気になっているので、大潮に近くならないと使えるフェイスが狭い状況で、インサイドのエンドセクションには砂が集まってショアブレイクを狙えそうな雰囲気もありつつ、地形に潮がのらないと激浅の複雑なブレイクとなって形をキープしたフェイスにはならないのかもしれません。
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やはり北東コンディションで狙えていた左側にとっては風の悪影響が大きくウネリにヨレが入るので、右側の堤防を利用して風を防ぐ作戦が有効ですがミドルから手前をメインに使うサイズにとってはウネリも届きにくくなって力は弱い波質になる傾向なので、胸~肩以上でアウトのピークを狙えるサイズにならないと自由に滑れるフェイスにはならない雰囲気でした。
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スモールコンディションで狙える地形が限られていましたが、潮の動きが大きくなると多少のサイズアップでもこの日よりは対応できるコンディションに期待できそうです。潮の動きで比較すると、風波の波質に対しては上げに向かう方が形のまとまりがよく、引きに向かってウネリが痩せると反応がバラけて複雑なブレイクが気になる景色になっていましたよ。
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【東浪見】
7/1水曜日の14時頃。潮は満タン寸前で、この時のような潮の多いタイミングに関しても中間の深いセクションは気にならず、手前に砂が集まりながらもミドルエリアまで広く地形があるような印象です。
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北東コンディションと違い南風でオフショアを狙えるものの、ウネリも抑えられてしまうので形や反応のしかたは変化し、サイズ不足ではありますが潮が引いている時間帯になるとこの時のインサイドエリアには水がなくなってミドルセクションの地形がメインとなっていた様子。
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アウトを使えるワケでもなく距離に関しては意外や変化がなく、右側の地形はサイズアップに期待するしかなく、余計なカレントも強まらず全体的に癖のない地形となっていましたが、最近の波質がイマイチ物足りない状況です。
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【志田】
7/1水曜日の15時頃。潮は満タンから引きに変わる時間帯で、右側の地形がメインとなっていてサイズのわりに距離を乗れる反応があるものの、南風コンディションに対しては風波でウネリの力が弱いので見た目よりも反発しないフェイスが目立っているようです。
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比較すると左側では最近の波にとって深いセクションがあってフェイスは狭いように思えますが、ワイドなピークが増えてもサイズアップすればこの先の潮の動きに合わせてポイント全体を広く使えるようになりそうです。
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この時の様子からは全体的な地形が手前を中心に浅いようなのでスモールコンディションに対しても潮の多い時間帯の方が形のまとまりがよく、潮が少ない時間帯になるとアウトでの反応は頻繁になっても、風波の場合はウネリが痩せてスムーズさにはかけてしまうかもしれません。
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いつも通り上げに向かう時間帯で無難なブレイクが見つかると思います。


【太東】
水曜日7/1の15時半頃の様子から地形を判断します。潮は引き始めの時間帯で最近の南風が強まっている雰囲気からは風を防げているもののウネリも届きにくい印象で大きな地形の変化はないと思います。
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堤防からアウトで砂の集まってる地形は残り、内側のコンパクトにまとまるピークは反応が悪いようでしたが、東ウネリが堤防から離れた所で形をキープしてレギュラーのブレイクが安定している為、腰~腹のサイズがあれば潮の少ない時間帯をメインにピークが出現し、週末(7/4~5)の大潮にかけて風向き次第で狙えるチャンスがありそうです。
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この時のような満タンに近い時間帯には胸以上のサイズが必要ながら、干潮前後をピークに引きに向かう狙い目でロングボード用の波が見つかるのでは?


【夷隅】
7/1水曜日の16時頃。潮は引き始めです。いつも通り潮の多いタイミングでは反応が悪く、最近のスモールコンディションや風波の波質に対してはハッキリとしたブレイクは期待できないながら、ミドル~アウトでの反応はピークとしてまとまる雰囲気も残り、地形としてはサイズや波質次第で引きの時間帯から干潮にかけての狙い目で遊べるブレイクが見つかる可能性がありそうです。
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南風コンディションでは北東コンディションと比べてシフトする形が変わって反応のしかたが理想とは違ってしまいますが、北東~東ウネリであれば胸前後のサイズから狙える期待もあって、今週末(7/4~5)の大潮の期間である程度のサイズアップがあればコンパクトで安定した形に反応するかもしれません。
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狙える時間帯とピークが限られてしまうと混雑しやすいので、潮が引きに向かうタイミングであれば妥協して早めの時間帯からのチェックで混雑する前に入水できそうです。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、南風の影響が大きく水温も下がっているので、気持ち的にはスプリング・タッパー等の軽装でやりたいところですが、次の北東や東風コンディションになるまではシーガルやフルスーツの準備があった方がいいと思います。

最後に、この先の波ですが、低気圧の通過が予想されているのでサイズアップに期待したいのですが、残念ながら前線が停滞しているので南からのウネリが遮断されてしまうと楽しめるウネリが届くのは難しいかもしれません。

前線の位置が下がると前の週(6/22W)のような北風コンディションに切り替わる可能性もありますが、次回(7/6W)までの期間で沖の南風が続きそうな予報からはサイズ、水温ともに復活はまだ先になってしまう予想です。

地形にとっても、カレントが弱いコンディションが続くと手前に砂が集まる傾向になって、堤防周辺のエリアを除くとミドル~アウトの形がハッキリしなくなるかもしれません。

スモールコンディションに対しては、インサイドの地形が平らになった場合はショアブレイクとして狙える地形も少なくなるので対応できるピークが限られてしまいそうですが、深いセクションが解消傾向になればボヨつきやすい上げのタイミングや引き始めのような潮の多い時間帯に関してもチャンスが増えると思います。

今回は以上となります。
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