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一宮エリア

2020-07-17 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(7/9)の更新からも南風のコンディションが続いて変わらず腰前後の状況となっていました。

ほとんどのポイントで潮が多い時間帯のショアブレイクを狙うのが乗り心地としては無難な印象ですが、サンライズや太東のように干潮に近くなると反応する地形もあったので、物足りないサイズながらこのエリアはギリギリ対応できていたと思います。

予想より前線が下がるのが遅れて水曜日(7/15)から北東コンディションになりましたが、木曜日(7/16)の時点で特にサイズの変化はなく、ウネリの向きやカレントが影響されて、ショアブレイクが若干複雑な反応だった雰囲気です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
7/15水曜日の9時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯で、潮の少ないタイミングを狙ってアウトの地形を使えるようになっていましたが、潮の動きが小さくブレイクしてもフェイスの狭い波が多く、この時のような上げに向かってインサイドの地形でまとまるショアブレイクをメインにする方が無難な様子となっていて、距離は短いものの腰前後のサイズに対してはウネリがまとまって1日の中では乗りやすそうなタイミングだったと思います。
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全体的にアウトとインサイドの地形が別れている印象もあり、胸以上のサイズからはアウトでの反応も頻繁になりそうですが、中間のセクションはボヨつきが気になり、スモールコンディションからはピークがハッキリしても形としてはスムーズに滑れる波は限られてしまうと思います。
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中央から左側の海水浴場エリアで砂を入れる工事が行われているものの、最近のコンディションではイマイチ反応が悪いままのようです。
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【サンライズ】
水曜日7/15の10時半頃。潮は上げに向かって中間をすぎた時間帯での地形チェックレポートとなりますが、インサイドの地形がメインの反応となり、潮の少ない時間帯の右側という雰囲気なのでロングボード用なフェイスの厚い波かもしれません。
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左側~中央にかけては、潮が上げに向かうタイミングのショアブレイクが無難な狙い目なので、距離は短いながらも1日の中では乗りやすい時間帯だったと思いますが、ここもアウトとインサイドの地形が別れて中間のセクションでウネリが厚くなってしまうので、楽しむには胸以上のサイズが必要な状況です。
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今のところ潮が動く期間で多少でも反応の変化がある事も考えられるが、スモールコンディションが続いてカレントが働かず、形としても右側以外では安定したピークがないので、ウネリの向きやサイズ、潮の時間帯で波質が変わりやすくなっています。
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【東浪見】
7/15水曜日の11時頃。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯での地形レポートとなりますが、インサイド~ミドルエリアに砂が集まり手前の地形が広くなっているので、この時のような潮の多いタイミングでも他より潮が足りない印象があり、アウトからのピークはありながらも地形の形としては安定しているワケではないので、一宮やサンライズのショアブレイクと比べて乗り心地は弱いように思えます。
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また、ボヨつくセクションが少なく、同じサイズに対して距離を狙えるようにも見えますが、波質としては潮が少ないタイミングのウネリが痩せたブレイクが多く、サイズとしては控え目な雰囲気もあり、中央エリアではカレントが目立って反応がよくなっているものの、流れの中のブレイクで不規則な反応が増えていました。
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右側に関しても、潮の少ないタイミングが気になる地形ながら、サンライズよりもサイズ不足な状況からはロングボードでやっとな反応のようです。多少のサイズアップでポイントを広く使えそうでしたが、右側以外を狙うには潮が多い方が波のまとまりはいいのかもしれません。
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【志田】
7/15水曜日の12時頃。潮は上げに向かって満タン寸前のタイミングで地形の様子は、潮の多い時間帯ではインサイドの地形に限られてしまい、サイズ不足な状況からは中央エリアを含めて堤防周辺のカレントも働かず目立った地形はなく、緊急事態宣言の頃にあった右側のアウト方面にかけても日に日に反応が悪くなっている印象です。
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潮の少ない時間帯で反応が多少頻繁になるものの、フェイスが短く力の弱い波質では距離を乗りにくいので、やはりまとまったショアブレイクを狙う方が無難にも思えます。
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サイズに対しては広く反応しているかもしれませんが、地形にとってはハッキリブレイクするサイズではないので、潮が動く期間に関してもアウトとインサイドの地形がスムーズにつながらない様子からはサイズが変わらなければ他のポイントの方がいいかもしれません。
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【太東】
水曜日7/15の13時頃の状況から地形をジャッジします。潮は満タンから引きに変わる時間帯で、潮の動きが小さく干潮に近い時間帯に関しても使えるエリアが狭くなっていたので、ロングボードを使っても狙える波は限られていた印象です。
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それ以外の時間帯では全体的に際立った地形もないようにも見えますが、スネ~ヒザの際どいサイズにも対応できる状態をキープし、波質やブレイクする形はビギナーに安心できるのかもしれません。次の潮が動く期間には、波数や時間帯による反応の変化に期待できると思いますが、今のところ変わらず干潮に向かうタイミングを基準に狙うのが無難な印象です。
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例年より駐車スペースの制限があって混雑は抑えられているものの車の停め方にも配慮が必要そうです。


【夷隅】
7/15水曜日の14時頃。潮は引き始めですがウネリのみの状況で、潮の少ない時間帯に関しても狙える波は見つからず残念なポイントとなっていました。
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地形にとってもウネリやカレントが働いていない様子からは形がまとまるような雰囲気もなく、手前に砂が集まっている状態からはピークが限られてしまい、ブレイクのスムーズさにも期待できない印象です。
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この先の大潮でもサイズ次第な状況は変わらず、干潮時のチェックは必要かもしれませんが、胸以上の波が反応しないと楽しめないと思いますよ。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、ピークで15℃をきった日もあって例年より冷たく、オンショアで16~17℃くらいまでは戻り多少温かくなったと思いますが、それでも外気と比べるとまだまだ冷たいのでシーガルやフルスーツを持っていると安心ですね。


また、この先の波に関しては、次回(7/20W)までの期間で北東コンディションが増えそうな予報です。前線が北上したり日本海側に低気圧ができると南風が強まる可能性はありますが、変わり目に合わせると風の弱いコンディションを狙えるチャンスがあるかもしれません。

頻繁に風が入れ代わるとカレントに影響して形が安定しなくなってしまいますが、北東コンディションが続くと、このエリアにとっては風波だったとしても南からのウネリより反応が良さそうで、来週(7/20W)になると地味な低気圧が沖に抜ける予報もあるので、オンショアながら、ようやくサイズアップに期待できるコンディションがありそうです。

東浪見~太東にかけてはオンショアの悪影響が気になりますが、一宮~サンライズ、サイズによっては夷隅などで北東コンディションに対応できると思います。
水温も少しずつ温かくなりそうですね。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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