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一宮エリア

2020-07-31 更新

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(7/24更新)以降も南風のコンディションが続き、潮の動きは小さくなったので干潮のタイミングを含めてもボヨつく時間帯が長くなったり、各ポイントでインサイドの地形をメインに潮の多い時間にまとまるショアブレイクのような波質を狙うのが無難ではありましたが、距離には期待できず狙い目としてもハッキリしていませんでした。

ポイント別では夷隅を除いてギリギリ対応できていたものの、ロングボード用なブレイクが目立っていて、その中でも太東~志田・東浪見周辺の地形が最近のサイズにとって比較的反応がよくなっていた印象です。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
7/29水曜日の10時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間をすぎた時間帯で、地形に関してもカレントが働いていないので大きな変化はないようでしたが、アウトの地形は残りつつ形のハッキリした様子はなく、中間のセクションは最近のサイズにとって深い状態が続き反応が悪いままになっていました。
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また、潮の動きは小さくなっているので干潮前後の時間帯に合わせてもアウトの地形で反応するエリアが狭くなってしまい、インサイドの地形も少しずつビーチに上がっている傾向でショアブレイクを狙っても距離を滑るのが難しくなっています。
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右側をメインにチビ堤防周辺にかけてギリギリ対応できていますが、全体的にはサイズ不足な状況で干潮に狙えるブレイクがない場合は、満タンに近いタイミングのショアブレイクしか選べないかもしれません。


【サンライズ】
水曜日(7/29)の11時半頃の地形チェックです。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯で、中間のセクションに深いセクションが残っている状況でもあり、一宮と比べてアウトの地形が深いようなのでこの時の時間帯ではブレイクしないでウネリのみの波も目立ち、中央から右側ではアウトの地形を重視する状況なので最近のサイズに対してはロングボードを使っても波数を含めて厳しい反応のようです。
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インサイドに関しても、ビーチに砂が集まってショアブレイクを狙うには全体的に地形が狭く、左側には潮が多くなると使える地形があるものの、最近のサイズに対してはブレイクする範囲が手前に寄りすぎて浅瀬になっているので、形やピークがまとまるワケでもなくブレイクの早い波がほとんどのようです。
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次の大潮まではボヨつきやすい期間ではありますが、胸近いサイズになれば十分反応する地形ではあると思うので引き続き待ちな状態です。


【東浪見】
水曜日(7/29)の地形チェックとなります。12時頃、潮は上げに向かって満タン寸前で、地形に関しては右側半分がアウト重視な雰囲気ではあるものの、左側~中央にかけてはインサイドの浅い地形が特徴的でしたので、右側の反応が控えめになってからは潮が多い時間帯の左側のショアブレイクが無難な反応だったと思います。
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右側では干潮の潮の動きが小さいので、最近の様子からはタイミングを合わせてもロングボードがやっとな波が多く、サイズの影響を含めて厚めで力の弱い波質なので使える範囲も狭く狙える波が限られてしまい、ブレイクが控えめになっている印象です。
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逆に左側半分では、満タンに近い時間帯でもインサイドの浅い地形が広いので引いている時のような見た目となっていて、潮が少なくなってミドル~アウトの深いエリアがメインになるとピークのまとまりが悪く狙いにくくなるものの、ショアブレイクのような波質が目立ちつつ最近の波質の中では潮が多いタイミングで距離感としては他より可能性があるのかもしれません。


【志田】
7/29水曜日の13時頃の様子から地形をレポートします。満タンの潮止まりの時間帯で、この日のような北東のウネリが反応するコンディションになるとサイズアップではないもののブレイクする波が増えていたと思います。
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全体的に形が安定する地形はありませんが、インサイド~ミドルエリアで最近のサイズがボヨつくセクションが他のポイントより目立たず、アウトから手前につながる地形が残っているので腹サイズあればギリギリのまとまりをキープしながらこのエリアの中では比較的距離を乗れる波がありました。
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左側に関しても、セットが来るタイミングでミドルエリアにピークができていたので、胸サイズになれば滑りやすいピークが増えそうな雰囲気です。きっかけになるウネリがあれば干潮時で水量の少ないウネリよりも潮が多い時間帯の方がボリュームがあって形的にもまとまったブレイクを狙えるかもしれませんよ。


【太東】
7/29水曜日の14時頃の状況から地形をジャッジします。潮はほとんど動きませんが引き始めで、潮の多いタイミングに関しても腰サイズで距離を乗れる波があり、ロングボード専用ではあるもののミドルエリアの浅い地形でサーフィンできていました。
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地形としてはこれまで通り狙える状態をキープし、ショルダーの厚いフェイスが目立ちつつ、ボヨついたブレイクの波が多くなっていましたが、スモールコンディションではこのエリアの中で一番安定しているように思えます。
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カレントが働かず形的にはハッキリしなくなっていますが、引き始めをメインにビギナー向けなブレイクを狙えそうな状況です。


【夷隅】
7/29水曜日の15時頃。潮は引きに向かって中間くらいの時間帯です。
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他のポイントと違って遠浅な地形にはならずサイズに合わせてインサイドを狙えるポイントでもなく、カレントが働いてミドルエリアに地形がまとまらないと形としても安定しにくい雰囲気からは、長く続いているスモールコンディションに影響されてリセットされている可能性がありそうです。
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サイズアップして地形の変化があると期待できますが、この日の様子からはミドルエリアでピークができる雰囲気はあってもブレイクしないでウネリのまま終わる波ばかりで、今のところサイズが足りず急いで狙うような状況ではなさそうでした。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、今週(7/27W)に入ってからのオンショアコンディションの影響もあって冷たさはゆるんできました。外気が涼しいので出番が少ないかもしれませんが、晴れていればスプリングやタッパーで問題ない日があるかもしれません。南からの潮が入って冷える可能性を考えると、シーガルまでの準備はあっていいと思います


最後に、この先の波ですが、次回(8/3W)までの期間でオンショア予報が多くなっているので、南風のコンディションと比べてウネリが届きやすい雰囲気ではあるものの、気圧配置としては今のところしっかりしたウネリが届くきっかけはありません。

しかし、これまで長い間居座っていた前線が解消される見込みもあり、低気圧が通らなくても高気圧の縁などの配置で影響されたウネリが素直に反応すれば多少でもサイズアップに期待できそうです。

次の更新(8/3W)頃は大潮の期間でもあり、オンショアが気になるコンディションにとっては干潮に近い時間帯でフェイスが複雑にヨレたり、サイズの変化がないとウネリが痩せて力の弱いブレイクに苦戦してしまうかもしれませんが、潮の変動で各ポイントのアウトの地形で狙える反応に変わる可能性があるので、チャンスはあると思います。

今回は以上となります。

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