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一宮エリア

2020-08-07 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(7/31)の更新後に前線が解消され、一宮~東浪見区間に関してはハッキリした地形はなかったものの、満タンに近いタイミングを含めて反応が頻繁になり、潮の動きが大きい期間でもあったので干潮に近い時間帯に関しても質の違う波を楽しめていたと思います。

低気圧のウネリと違い見た目よりも力の弱いフェイスがカレントやボヨつきで複雑にブレイクしていましたが、両方向に乗れる形でコンパクトなピークが各ポイントにいくつかあったようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日8/5の17時頃の状況から地形をジャッジします。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯でこれまで続いたスモールコンディションの影響で形のまとまりが悪くなっていた地形に関しても、集まっていたビーチの砂が削られたのでインサイドの地形が広がり、これまで反応するエリアがインサイドに限られていた潮の多いタイミングを含めてポイント全体である程度の距離を乗れる波がブレイクするようになりました。
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潮の少ない時間帯もアウトをメインにこれまでよりも広い範囲でブレイクしていて、正面右側の距離を狙えるレギュラーに人気があり、胸サイズの東ウネリをキープしていれば正面のチビ堤防周辺にかけて形の安定した波があったので1つのピークに人が集中することもなさそうでした。
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左側に関しては、頭近いサイズの状態になってようやくブレイクするようですが、正面寄りでは人の少ない地形が仕上がってきた雰囲気もあり、全体的にミドルエリアで反応が複雑になる癖は残りつつ、サイズアップでずいぶん遊べるようになったと思います。
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【サンライズ】
8/5水曜日の17時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タン寸前の時間帯で、今のところハッキリと形にまとまる地形は少ないものの、これまでボヨついて反応が悪くなっていた潮の多い時間帯に関してもインサイドをメインに滑れるショアブレイクを狙えるようになっていました。
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また、潮の少ない時間帯はアウトをメインに狙えていましたが、ウネリが痩せて日中の風の悪影響を受けやすく、滑り心地としては右側の地形以外は見た目よりも物足りないブレイクかもしれません。
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右側のレギュラーの地形は引いているタイミングに限られた状態でもあり、反応があれば距離を狙える波になると思いますが、左側~中央エリアを広く使えるのはミドル~インサイドに波がまとまるタイミングなので、中間よりも潮の多い時間帯が無難そうに思えます。
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南風コンディションになってからも夕方の上げに向かう最中にサイズがでていた印象です。


【東浪見】
水曜日8/5の18時頃。満タンの潮止まりの時間帯での地形チェックレポートとなりますが、東~南風の期間になってからはサイズは落ち着き傾向で、アウトのブレイクを狙えていましたが、ウネリが痩せていくタイミングでは力の弱いフェイスになると風や多少のカレントでもヨレが気になってスムーズに滑れない波が増えていたように思えます。
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夕方の上げに向かう最中では、メインの地形がミドル~インサイドに変わり、午前中と比べてウネリがまとまるとサイズ感が増して手前でコンパクトにまとまるピークは易しいショアブレイクのような印象で楽しめていたようです。
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左側では砂の集まった地形に対して潮が多い時間の反応が狙い易く、右側のアウトは干潮前後に限られ、中央エリアの地形に波数が集まっているのでサンライズのスケールを小さくしたような印象です。胸前後のサイズをキープできれば形のコンパクトさもあって同じような狙いで方で楽しめると思います。
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【志田】
ここからは木曜日のチェックとなります。
8/6木曜日の16時頃。潮は上げに向かって中間をすぎたくらいでの時間帯の地形レポートとなりますが、これまで通り右側のレギュラーや中央エリアをメインに狙えるピークがいくつかまとまり距離を乗れるブレイクがあり、胸前後のサイズに対しても潮の変化で十分楽しめていたようです。
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地形の形はあるもののブレイクは見た目よりも力が弱く、いつも通り潮が引きに向かって干潮前後の時間帯になるとアウトの地形を使えても風や微妙なカレントに影響されやすく、潮が多い方が形やウネリのまとまりがよく、右側はボヨつきやすい状況ながら中央から左の地形に対してはこの時のような上げに向かう最中でサイズ感があったと思います。
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サイズに合わせてミドルタイド~満タンの間を狙うのが無難そうですが、右側のレギュラーは腹~胸以上のサイズがないと満タンに近いタイミングほど波数が少なかった印象です。
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【太東】
8/6木曜日の16時半頃。潮は上げに向かって満タン寸前のタイミングで地形の様子は、他のポイントと同じように北東~東ウネリが反応して久しぶりのサイズアップとなり、今週(8/3W)の前半までは1日を通して楽しめる波になっていたようです。
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地形に関しては、形をキープしていてもサイズアップ以降にハッキリブレイクしなくなったようにも見え、これまでよりも反応する範囲が狭いので多少深くなってしまったかもしれません。胸以下になるとショートボードには力が足りない雰囲気で、南風でウネリがリセットされると以前のように干潮狙いに限られてしまうと思います。
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【夷隅】
8/6木曜日の17時半頃。潮は満タン寸前で、サイズとしては地形があれば潮の少ないタイミングを狙ってブレイクしそうな波が残っていましたが、地形の様子からはピークがまとまる雰囲気はなく、以前まで続いたスモールコンディションが影響して手前に集まるショアブレイクに関してもビーチすれすれで狙える状況ではありませんでした。
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前回の更新直後で肩前後のサイズになっていながら、No.1~2では変わらず地形が深い雰囲気が続いて波数が少なく、No.3~4に人が片寄っていましたが、干潮に近いタイミングに合わせても普段よりピークは手前になっていて、サイズに対してハッキリしないブレイクが多かった印象です。
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今のところサイズアップしても他のポイントの方がピークを選べて楽しめると思います。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディション以降で温かくなったのでタッパーや海パンで問題ない状態です。日中の南風が強まっていながらも、木曜日(8/6)の時点までは北からの潮の流れが強く、急激な水温の低下は今のところ免れていると思います。ただ、南からの潮が影響してくるとシーガルが必要な冷たさになる可能はあるので、この先の南風のコンディションが続く予報からもいつ冷えてもおかしくないかもしれません。


また、この先の波に関しては、このエリアの沖にはウネリのきっかけになるような気圧配置はなく、風が弱まる日が続けば多少でも沖のウネリが届くチャンスになりますが、台風崩れの低気圧が日本海側を通るので、サイズにとっても南風のコンディションが悪影響となりそうです。

前回(7/31更新)までのようなスモールコンディションに戻ってしまうと、狙える潮のタイミングや使える地形が限られてしまうので、オフショア狙いで人が集まると混雑もしやすくなるのでは?

しかし、今回のサイズアップで手前の砂が動いて以前よりもインサイドの地形が広がったポイントもあり、連休の期間はギリギリ中潮なので、引き始めや上げに向かう最中に1日の中でも無難な波になる時間帯があると思います。

サンライズ・東浪見の右側や夷隅のように干潮を狙うポイントにとってはサイズが足りない雰囲気なので、潮の多い時間帯のショアブレイクを狙うイメージも必要だと思います。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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