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一宮エリア

2020-08-14 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(8/7)の更新からも風の弱いコンディションで整ったフェイスを狙える状態ではありましたが、各ポイントでインサイドの地形に限られたショアブレイクしか狙えない状況が続いていました。

潮の動きが小さかったので干潮時のアウトの地形を狙う作戦もイマイチ発揮できず、サイズが足りない雰囲気からは大潮の期間だったとしてもウネリがペラペラになってしまうと簡単には滑れなくなっていたかもしれません。

インサイドに浅瀬ができているポイントが多いので、手前の地形に限られながらもスモールコンディションに対しては1日を通して大きな変化がなく、時間帯にも影響されず安定はしていたと思います。その中でも無難な潮が上げに向かう時間帯はサイズがあるような雰囲気になっていたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
8/12水曜日の16時頃。動きはほとんどありませんが干潮の潮止まりの時間帯で、地形にとってもピークがまとまるような状況でもなく、全体的に中間のセクションが深い状態でもあり、インサイドの不規則なショアブレイクの地形がメインになってしまいました。
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それでも手前の地形が多少ながら広がってはいたので、干潮の時間帯に腹~胸近いサイズが届くとミドルエリアからブレイクするピークもあり、潮の動きが小さいので特にウネリが痩せるような現象もなく狙えていたと思います。
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今回の期間は潮の動きが小さいので胸以上のサイズにならないとミドル~アウトの地形を使えるようにならない様子で、インサイドの浅い地形がメインなので、一般の海水浴している方に注意が必要かもしれません。


【サンライズ】
8/12水曜日の16時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げ始めの時間帯で激浅な様子ながらも、インサイドでは腰~腹サイズで多少横に滑れる程度の地形はあって、潮の動きが小さいのでカレントに影響されたシャバシャバなブレイクにもならずにギリギリまとまりをキープした波だと思います。
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地形としてはミドルエリアのボヨつきは気になるものの、アウトには胸以上のサイズから反応するピークが堤防周辺や中央寄りに残ってそうなので、潮の変化にはあまり期待できませんが条件を満たすサイズになれば厚いフェイスが目立っても形が安定するピークがでてくると思います。
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最近の様子からは全体的にインサイドの地形がメインなので、潮が上げている最中や引き始めが無難ではあるものの、余計なカレントが目立たないので干潮の浅い時間帯を含めて悪影響は少ない波になっていました。


【東浪見】
8/12水曜日の18時頃。潮は上げ始めの時間帯での地形チェックで地形としては中央寄りのカレントに影響されたエリアで複雑な形になる波が目立っているものの、左右の堤防周辺には砂の集まったセクションがあり、特に左側の浅い地形に関しては最近のスモールコンディションにも対応できそうではありながら、特に際立ったピークがないので形としては楽しむには難しいブレイクのようです。
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整ったフェイスを狙えていましたが、カレントが働いていない雰囲気からは砂の集まったエリアも役にたたず、潮の動きに対しても大きな変化がないので、1日を通して波質は安定していますが、ピークの位置やブレイクに大きな変化もなく残念ながらサイズ待ちな状況です。
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潮の少ない時間帯を狙っても、ミドルエリアのボヨついた反応では距離を狙いにくく、右側でロングボードを使って対応するにしても腰~腹サイズでは見た目よりもピークを掴むのに苦戦するかもしれません。やはり腹~胸サイズのコンディションにならないと楽しめない様子でした。


【志田】
ここからは木曜日のチェックとなります。
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木曜日8/12の11時頃。潮は上げに向かって満タン寸前で、右側では長い間キープしているアウトの地形があるので、この時のような潮の多い時間帯も広い範囲で反応して潮があってもアウト寄りのブレイクを狙えていました。
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潮の動きは小さい期間ですが、干潮の時間帯で腹~胸サイズをキープしている日があれば、見た目よりも力の弱い波質だったとしても、アウトの地形で距離を狙える可能もあって正面から左側にかけてのミドルエリアにも楽しめるピークが増えそうでした。
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干潮のアウト狙いもありかもしれませんが、最近のサイズに対しては手前の地形にまとまった方がサイズ感を含めて滑れていたようです。サイズが足りないだけで全体的な地形は悪くない状態だと思います。


【太東】
8/12木曜日の12時頃。満タンの潮止まりで、1日の中でもほとんどの時間でウネリのみの状態が目立ち、干潮狙いなので力の弱い波だとロングボード専用になり、一宮と同じくサーファー以外にも海水浴の人が増えると普段より注意が必要ですね。
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地形に影響があるようなコンディションもなく、これまで通り堤防から少し離れたエリアをサイズと潮のタイミング次第で狙える地形ではありますが、今回は潮が動かない期間なのでサイズが必要になりそうです。
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【夷隅】
8/12木曜日の13時頃。潮は引きに向かいますがほとんど動かない状況で、ここにとっては珍しいほどカレントが目立たない日が多く、普段のような反応がなくてもシフトしてピークの形になろうとする雰囲気も見ていて感じられないので、ミドルエリアのコンパクトな地形には期待できず、サイズが上がったとしてもブレイクはハッキリしない状態になっているかもしれません。
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ショアブレイクの様子からもインサイドの地形もなくビーチに砂が積もっている印象です。今回も特別なサイズアップがない限りチェックしなくてもいいと思います。
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今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、火曜日(8/11)に強まった南風で18℃まで下がりましたが、風とは逆に北からの潮の流れが強まる時間帯もあって普段の南風コンディションと比べて冷え方は抑えられているようです。木曜日(8/13)の時点ではフルスーツやシーガルがなくてもスプリングで対応できていて、外気の暑さからも冷たさを我慢できている状況です。


最後に、この先の波ですが、来週(8/17W)になってから北東コンディションが予想されていて、その後の大潮に近づくタイミングや気圧配置では、高気圧の縁で多少のサイズアップがあるかもしれませんが、今週末(8/15・16)にかけてはこのまま風の弱い状況ではあるものの、ウネリのきっかけになるような条件にはならず期待は薄い予想です。

オフショアの場合は風が強まって絶望的になるより、風の影響を受けず微妙でも沖のウネリが入る可能性があるコンディションではあるので、腰~腹サイズはギリギリキープして一宮~東浪見のショアブレイクは残ると思います。

潮の狙い目としては大きな変化はありませんが、満タン寸前~引き始めに1日の中で比較すると波数やサイズ感がある傾向ながら、前半の期間はサーフィンと言うより海水浴として楽しむ方が気がラクかもしれませんね。

今回は以上となります。
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