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一宮エリア

2020-08-27 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(8/21)の更新から予想とは違って北東コンディションが多くなり、低気圧も停滞しながら発達することはなく、スモールコンディションが続いてしまい、安定の一宮や北東をモロに受ける志田~太東に関しても残念な状況でした。

潮の変化も波に対してほとんど影響はなく、水曜日(8/26)に反応した東ウネリでようやく腰~腹サイズまで復活したものの、穏やかなコンディションのせいで各ポイントで堤防周辺を含めて地形の形がなくなっていたので、ショアブレイクがメインとなって距離を乗れず楽しむには厳しい期間が延長されていた印象です。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
8/26水曜日の9時半頃。潮は上げに向かって満タン寸前のタイミングで地形の様子は、カレントが働かず堤防周辺の地形は残っていても形としてはスムーズには反応していないので、比較すると潮の少ないタイミングでアウト寄りにピークはできているもののハッキリとはブレイクしていない印象です。
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地形に関しても、長く続いているスモールコンディションの影響か、砂が手前に集まってしまいサイズに対して距離を乗れる地形はなく、ショアブレイクもビーチすれすれで激浅なセクションでブレイクするのでボードを含めてケガをしやすい雰囲気になっています。
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この日の様子からはサイズアップしても正面右側以外は形をキープできる地形がなかったので、全体的には見た目よりもボヨつきやすくスムーズには滑れないのかもしれません。
なお、日曜日(8/30)からの中潮はサイズがあれば引き始めから波の変化を楽しめると思います。


【サンライズ】
水曜日8/26の10時半頃の状況から地形をジャッジします。満タンの潮止まりで、ミドルセクションが周りより深く、インサイドの激浅セクションでブレイクするのでビギナー向けなサイズながら難しい波質のように思えます。
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ここのポインでは左側でショアブレイクが形になりやすいのですが、比較すると力は弱いものの正面から右側で多少アウトからの反応があり、この日のように腰~腹サイズあればボヨつきは気になるものの横に滑れる波になっていましたよ。
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干潮に近い時間帯ほど力が弱くなるかもしれませんが引き始めからアウト寄りの地形を使えるチャンスになるかもしれません。


【東浪見】
8/26水曜日の11時半頃の様子から地形を判断します。潮は引き始めでの時間帯で、左側の浅い地形では意外や反応が悪くなっていたので、サイズ不足かもしれませんが長く続いているスモールコンディションで地形が手前に寄ってしまっている印象です。
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潮の動きが小さいので右側の地形も反応が控えめで、ミドルセクションのヨブが埋まれば距離を乗れそうな雰囲気もありますが、アウトでブレイクしそうになっても途中でウネリが引っ込んでしまう波がほとんどで全体的にはショアブレイクがメインとなっていました。
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もうワンサイズあれば右側で距離を乗れそうなものの、ウネリや地形の様子からは力の弱い波質なので、今のところここもスムーズに滑れるにはサイズがないと期待できないかもしれません。


【志田】
8/26水曜日の15時頃。朝よりも潮の動きは小さいですが干潮寸前での地形レポートとなりますが、正面から右側の地形をメインに安定して反応があり、干潮のタイミングでしたが午前中と比べて潮は多い印象で、ウネリのまとまりがあってボヨついた雰囲気ながら形になっていたと思います。
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比較すると潮が多いほうがウネリと形のまとまりがよく、中間のエリアでブレイクが弱まりながらも途切れる事なく乗りつなげ、スモールコンディションが続いて地形はハッキリしていませんが、小波に対応できる地形をキープしていました。
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左側を含めてこのエリアの中では砂の集まっている様子からはサイズアップした場合も癖のないブレイクになりそうです。


【太東】
水曜日8/26の15時半頃。干潮の潮止まりの時間帯での地形チェックレポートとなりますが、ピークの位置やブレイクの形は変わらずハッキリしていないものの、午前中の干潮より潮は多いながらブレイクしていて、ロングボード専用な雰囲気でサイズの割に距離を乗れていたと思います。
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スモールコンディションでカレントが働いていないので少しずつ地形のエリアが狭く手前になってきているようですが、対応できる地形はキープしていて干潮狙いで反応がありました。
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ブレイクはボヨついているのでサイズからもショートボードには厳しい様子ながら、急激なサイズアップがなければビギナー用として変わらず安定していました。


【夷隅】
8/26水曜日の16時半頃。潮は上げ始めで、地形の様子からもカレントがないのでピークとしてまとまりきれず、フワフワしているものの狙える状態ではなく、長く続いているスモールコンディションに対して、地形が深い印象なので、干潮狙いだったとしても胸~肩以上ないとサイズが足りないコンディションかもしれません。
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全体的にもビーチスレスレなショアブレイクしかないので期待できる地形も無く、この日の様子からもウネリのみの状況からは他のポイントに行った方が無難だと思います。
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地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東や東風のコンディションで温かい状態をキープしているので、水曜日(8/26)の時点でもウエットスーツは必要なく海パンで問題なくやれていました。
今年はオンショアながらクラゲが少ないですが、日焼け対策としてもTシャツやラッシュガードがあってよさそうです。


また、この先の波に関しては、前半で南東の風が続き、悪影響のないコンディションも狙えそうですが、サイズとしてはウネリのきっかけはなく、前半は風波にしか可能性がなさそうな雰囲気です。

今のところ気圧配置には期待はできず、南海上には次の台風が発生する予報もありますが、この台風もこのエリアにはあまり影響しないコースで進む予想です。
ただ、来週(8/31W)になると北東の風が強まる日がありそうなので、 このタイミングで風波のサイズアップがあるかもしれませんね。

それでも波質では力が弱く、オンショアになると一宮方面で風を防ぐのが無難になりそうですが、このエリアのほとんどで地形がハッキリしていない様子からはサイズが上がってもスムーズさに欠けた波が増え、潮の動く期間になるもののオンショアでは干潮の時間帯で複雑なブレイクになりやすいので、引き続き潮の多い時間帯のショアブレイクを狙う作戦も視野に入れておいた方がよさそうです。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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