一宮エリア
2020-09-03 更新
皆さん、お疲れ様です!波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

前回(8/27)の更新からも予想より早めのオンショアコンディションがあったり、前半の期間は残念な状況が続いていましたが、水曜日(9/2)の午前中まで続いた北東コンディションで、風が手伝って届いたウネリが反応し火曜日(9/1)から胸~肩・頭までのサイズでやっと楽しめる波になりました。
地形としては、これまでのスモールコンディションの影響もあってアウトの仕上がりが悪いようなので、サイズのわりに普段よりも手前で集まる波が目立つポイントが増えていましたが、悪影響となる深いセクションや余計なカレントが気にならず、癖の少ない易しいブレイクで遊べる波を選べていました。
大潮の期間でもあり、サイズ的にもハードではなかったので、後半は潮のタイミングでポイントを選べたり同じピークでも違う波質を楽しめていましたよ。
それでは、地形レポートです!
【一宮】
9/2水曜日の12時頃。潮は上げ始めで、潮の動きが大きい期間でもあるので時間帯で変化はあるものの、インサイド~アウトにかけて狙えるピークが形になっていて干潮から満タンまで対応できていました。



【サンライズ】
9/2水曜日の14時頃。潮は上げに向かって中間より少し前の時間帯で、やはりスモールコンディションが続いた影響で全体的にスムーズに滑れるようなハッキリした地形はなく、この時のような普段よりも潮が少ないタイミングでも厚いフェイスが目立ち、見た目よりもボヨついたブレイクが気になる雰囲気でしたが、頭以上のセットが反応しても形のまとまりをキープできていたので、サイズに任せて滑る分には十分楽しめそうです。


【東浪見】
9/2水曜日の14時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯で、ここもスモールコンディションが影響してハッキリと形になっている地形がないので、右側のレギュラーを除いてはアウトから安定して距離を乗れるピークはなく、特に左側半分は砂が集まっていても形としては複雑な印象なので、ポイントとしては右側半分が基準になりそうです。


【志田】
9/2水曜日の15時半頃。潮は上げに向かって中間をすぎた時間帯での地形チェックで、形の安定したブレイクが残り、これまで反応が控えめだった正面~左側にかけても右側より波数は少ないものの手前に集まった癖のない地形でショアブレイク気味ですが、滑りやすそうな波がありましたよ。


【太東】
水曜日9/2の16時半頃。潮は満タン寸前で、北東~東ウネリはここにとっても他と変わらないサイズアップとなっているので、この時の潮の多い時間帯に関しても胸前後のコンディションでアウトを狙える範囲まで反応するようになっていました。


【夷隅】
9/2水曜日の17時頃。満タンの潮止まりで、潮の多いタイミングながらサイズとしては十分なウネリが届いてる状況なので、この日の反応の悪さからもやはり地形はイマイチのようです。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。
さて、水温は、サイズアップで海が動いてながらも25℃くらいで変わりない状況です。台風の影響もあって南風が多くなると、冷える可能性がありますが今のところ急な水温の低下はないと思います。
最後に、この先の波ですが、台風10号の発達次第で天気を含めてこのエリアにも影響がありそうです。スタートが西向きに離れていくコースなので向かってくる時と比べて反応は悪いかもしれませんが、記録的な勢力に発達する雰囲気からは離れていても南西ウネリが届く可能性がありそうです。
今よりも東のコースで上陸すると風を含めて荒れたコンディションになってしまい、最近の予想でも南東の風が影響する勢力まで発達すると、このエリアにとってもオンショア気味になるので、各ポイント右側の堤防で風を防ぐ作戦で干潮狙いのレギュラーが反応しようものなら、午前中から混雑しそうですね。
今回のサイズアップも荒れるようなコンディションにはならなかったので、地形的にはハッキリと形にならず、普段の同じサイズよりも手前の波を狙う場面が増えていますが、比較的癖のない状態だと思うのでブレイクが易しい波をキープできると思います。
潮の動く期間なのでこれまでよりも楽しめる波が見つかりそうです。
今回は以上となります。
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