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一宮エリア

2020-09-11 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(9/3)の更新からこのエリアでは、急な深いセクションや複雑に反応するセクションが少なく、夷隅の深い地形を除いて一宮~太東区間で久しぶりにアウトの地形を使えて距離が乗れ、各ポイントで狙い目となる潮のタイミングは違い、波質の変化はありましたが、1日を通して長く楽しめる状態だったと思います。

以前と比べてビーチが削られてインサイドの地形が広がり、形がなかったミドルエリアに砂が集まって、スモールコンディションに対してもピークとしてまとまる波になり、広がったインサイドの地形がある所では、潮が上げに向かう時間帯で手前にまとまるブレイクを狙えて、サイズ次第では潮の少ないタイミングにアウトの地形を重視した狙い目もある印象でした。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
9/9水曜日の15時半頃の様子から地形をレポートします。潮は上げ始めの時間帯で、反応が控えめなサイズなので、手前の限られた地形しか狙えない状態でしたが、先週(8/31W)のサイズアップでビーチが削られてインサイドセクションが広がった雰囲気はあるので、腰~腹以上あれば潮が上げに向かうタイミングのまとまったショアブレイクを狙えそうな様子です。
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先週(8/31W)は肩~頭くらいのクローズするサイズではなかったので、悪影響となる深いセクションは残っていませんが、全体的にミドルエリアで比較的反応が悪く、アウトではサイズや大潮の期間でブレイクする地形はキープしているものの、形のハッキリしない状態は変わらず、力の弱いブレイクになると沖を狙うにはこの先もサイズが必要かもしれません。
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胸以上のサイズになれば左右の堤防周辺に形のまとまったピークができそうです。


【サンライズ】
9/9水曜日の16時頃の状況から地形をジャッジします。潮は上げに向かって中間より少し前の時間帯で、ここもビーチの砂が動いた印象があって、堤防周辺ではサイズに対して深いセクションがあるものの、全体的にはインサイドセクションが広くなっていたのでショアブレイクながらサイズのわりに距離を乗れる波がありました。
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手前の地形に潮が来ると1日の中でもウネリがまとまりつつ易しい波質で比較的乗りやすい波を狙えそうですが、アウトの地形を狙うにはハッキリする波が少なく、ミドルエリアのブレイクがフェイスの厚い波になりやすそうだったので、胸~肩以上のサイズにならないとスムーズに滑れないかもしれません。
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サイズアップしていた頃の様子からは普段より手前に集まったブレイクだったので潮の多いタイミングも癖のない波がありそうです。


【東浪見】
9/9水曜日の17時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯で、中央寄りのインサイドの地形をメインにショアブレイクのような波を狙うしかない状況ながら、一宮やサンライズのように砂が動いて手前のセクションが広がっている印象なので、サイズアップ以前の地形と比べると同じサイズに対して多少距離を乗れるようになったかもしれません。
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右側のレギュラーに関しては、この日のサイズに対しては一定に深く反応が悪いので、インサイドも力の弱いブレイクが多く再び肩以上のサイズにならないとスムーズに乗れる波にならない雰囲気です。
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左側で手前に不規則なカレントがあるもののサイズアップしていた頃は悪影響にはならず、砂は集まっていながらも形にならなかったミドル~アウトの地形でいくつかピークができていたので、全体的に同じサイズに対してこれまでよりポイントを広く使えるようになったと思います。


【志田】
ここから木曜日のチェックとなります
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木曜日(9/10)の16時頃の地形チェックです。潮は上げ始めで、前回の更新後から週末(9/5~6)にかけての肩~頭サイズに対しては潮の時間帯で変化はありつつ、右側をメインにこのエリアでも形の安定した距離を狙えるレギュラーが反応していました。
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月曜日(9/7)から腹前後までサイズが下がってアウトからブレイクする波がなくなってしまったものの、サイズアップ以降で中央~左側の地形も形になっていて、アウト寄りに砂が集まって右側よりも控えめな雰囲気ながら狙えるピークが反応するようになったと思います。
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前回からの様子でも引きより上げに向かう時間帯でウネリにボリュームがあって滑りやすいフェイスになる傾向で、形のまとまりもよく、引いている時の素早いブレイクよりも乗りやすい波質になっていました。上げ始めからのタイミングで無難な波が見つかりそうです。


【太東】
木曜日(9/10)の地形チェックとなります。17時頃の潮はあげ始めで、膝腰サイズに対してはサイズアップ以前のような状態ですが、堤防から離れた地形が残っているのでここ数日の弱いウネリに対してもロングボード専用ながら潮の少ないタイミングを狙って遊べていたと思います。
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これまでよりも多少地形がボヤけてきたようなので形は安定していてもピークのまとまりが悪いようですが、ブレイクしないウネリの状態からもロングボードなら乗る事ができていて、ビギナーには安心してのんびり楽しめるかもしれません。
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潮が多い時間帯で波数が少なくボヨついた印象ながら、腹~胸サイズになれば満タンに近いタイミングや引き始めを狙えるようになると思います。


【夷隅】
9/10木曜日の18時頃。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯で、サイズアップしていた期間を含めて今のところ変わらずな状況なので、ショアブレイクを狙うにしてもサイズ的に範囲が狭いので楽しめる雰囲気ではありませんでした。
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ただ、セットの雰囲気ではインサイドがメインながら腹~胸サイズで滑れるフェイスになっていたので、潮のタイミングやサイズ次第でこれまでよりも気になる反応があるかもしれません。
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難易度の高いショアブレイクなので波数を含めて距離や形を見ると他のポイントの方が無難な様子です。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、南風が強まった影響を受けて水温は下がり傾向となっています。木曜日(9/10)の時点では23℃くらいで日中は海パン・タッパーで問題ありませんが、これまでと比べると冷たく感じるためスプリング等があると安心かもしれません。


最後に、この先の波ですが、一度リセットされた状態でもあり、南風コンディションが続いてウネリの反応しづらい雰囲気だが、来週(9/14W)になるとこのエリアの沖にも低気圧が発生しそうなので、スモールコンディションとなりつつ、ハードな状態にはならない範囲でのサイズアップがあるかもしれません。

今のところ、今回の期間ではクローズするほどにはならずに、先週(8/31W)のような形をキープできる範囲のサイズで易しい波質な予想です。

予定通りに両方のウネリが届くと前半と後半でウネリの向きが変わって地形に対しても形の違う反応に変わったり、同じポイントでも気にしてなかったような地形で狙えるようなピークができるかもしれません。ほとんどのポイントが胸以上のサイズになればピークも増えて人のいない波が見つかると思います。

アウトからインサイドまで時間帯によってメインになる地形が変わると楽しみ方も増えるのでは? 前半は南風の強さ次第で一宮方面のウネリのまとまりに影響がありそうですが、来週(9/14W)になると北東コンディションが予想されているので、ポイント選びは風に左右されそうですが堤防の陰を利用して対応できる波はあると思います。

今回は以上となります。

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