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一宮エリア

2020-09-18 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(9/11)の更新直後で気にしていた熱低の南ウネリがこのエリアにはあまり反応はなかったが、東ウネリから始まり北東コンディションにかけて、風波になりながらも頭前後のサイズアップはありました。

ほとんどのポイントでオンショアの悪影響が目立ってしまいスムーズに滑れるフェイスが少なく、手前に集まったショアブレイクのようなブレイクでしたが、上げに向かって半分以上潮が来ている時間帯は形がまとまって比較的乗りやすい波になっていたと思います。

夷隅の地形がイマイチなので一宮で風を防ぐ作戦に人気があったようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日9/16の8時頃。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯での地形チェックレポートとなりますが、週末(9/12~13)からのサイズアップでこの日にかけて肩~頭くらいの状態をキープしていました。
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地形としては今のところ深いセクションはなく癖のない印象ながら、アウトを広く使えていても堤防周辺を含めて最近のサイズに対してはワイドに反応する波が目立っているので、潮の多い時間帯の方がショアブレイク気味でも手前で形がまとまっていてピークを探しやすいと思います。
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北東コンディションが続いてカレントも強まっている雰囲気なので、潮が少ないとアウトをメインに狙えても複雑な反応になってしまいそうです。
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【サンライズ】
9/16水曜日の9時頃。潮は引きに向かって干潮寸前のタイミングで地形の様子は、アウトの地形を広く狙えるサイズになっているので、左右の堤防や中央周辺にかけてポイント全体でピークができているものの、風波ではフェイスにヨレやボヨりが入る波が増えてしまい、最近の様子からは右側半分でカレントが余計に強まっている状況なのでスムーズに滑れる波も少なく、風の影響がないコンディションじゃないと狙えないのかもしれません。
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そんな北東コンディションが悪影響の中、地形としては全体的に特に深いセクションは気にならず、今のところウネリや風の向き次第ではピークが増えそうですが、最近のサイズに対して堤防周辺を除いては形になってもスケールが大きく、一宮のようにピークがワイドになりやすい状況です。
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この日の様子では胸~肩サイズに落ち着いていたので、頭サイズの日と比べると潮が少なくても特にハードな印象はなく形をキープしていましたよ。


【東浪見】
水曜日9/16の10時頃の状況から地形をジャッジします。干潮の潮止まりで、正面から右側にかけてはインサイド~アウトにかけてカレントが目立っている雰囲気に変わっているので、潮の少ない時間帯では特にフェイスのヨレが邪魔になりピークが増えてもこれまでのようにスムーズに乗れる反応にはなっていませんでした。
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今のところブレイクが途切れるような深いエリアは気にならず、一定に地形が広がっていてミドル~アウトから乗りつなげる状態ながら、他のポイントと比べてピークのまとまりがないので北東コンディションに対しては対応できていない印象です。
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サイズによってインサイドの砂が運ばれ、潮の動く期間で手前の浅い地形が広がると干潮に近いタイミングほど複雑にホレるショアブレイクのような波が増えるので、アウトからの反応があっても形になる地形がないと楽しめる条件が限られてしまいそうです。この日の様子からはとりあえずオフショア待ちな状況です。 


【志田】
9/16水曜日の15時半頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タン寸前で、この日のサイズに対しても潮が少ない時間帯にはカレントがアウトの地形まで影響してしまい、地形としても深いセクションは気にならず右側をメインにレギュラーのピークは残っているものの、サイズ的には形をキープできていない雰囲気なのでウネリがヨレて滑りにくくワイドになってしまうブレイクが目立っていました。
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正面から左側にかけて少しずつアウトに地形が広がってきていて、オフショアの整ったフェイスになれば走れそうなピークがありましたが、オンショアの複雑な反応では今のところ楽しめそうにありません。
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全体的にワイドな波が多いながらも潮が半分より多い時間帯を基準にピークがまとまりそうです。サイズが落ち着いた場合は他よりも走りやすい波になるかもしれません。


【太東】
9/16水曜日の16時頃。満タンの潮止まりでの地形レポートとなりますが、これまでと変わらず、サイズアップしても堤防に近いエリアほどブレイクが厚く反応しないセクションがあり、離れた所に砂が集まっているので普段よりもコンパクトな形が少なくなっていましたが、この時のような潮の多い時間帯でも腹~胸サイズあれば狙える波があるので、フェイスは厚めでハッキリしないもののピークがまとまって距離を乗れていたようです。
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潮の少ないタイミングになるとアウトがメインに変わり広範囲で更に距離を乗れますが、ピークがワイドになって形の安定感がなくなると地形の端にできる複雑なショルダーしか狙えなくなるので、サイズがある期間は満タンが基準でもスモールサイズになると半分以下の時間帯が狙い目になるかもしれません。
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オフショアになれば満タンから引きに向かう時間帯を無難に当てられそうですが、北東コンディションでは上げに向かう方が乗りやすいと思います。


【夷隅】
9/16水曜日の17時頃。潮は引き始めで、全体的に深い印象が強くまだ反応は悪い状況だが、サイズが影響してビーチが削られ、カレントも目立つようになって、これまでよりもショアブレイクのフェイスがキープできるようになったと思います。
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この日の時点ではミドルエリアでシフトするピークのまとまりがなく、潮の少ない時間帯を狙っても地形の雰囲気からは距離を乗れたり形のコンパクトさは期待できない印象なので、全く乗れないワケではありませんがメインはショアブレイクになる可能性が高そうでした。
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しかし、潮の動く期間でもあるのでサイズが残るコンディションであればカレントの働き具合ではこれまでよりもピークができるチャンスがあるかもしれません。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディションだったので水温の急な低下はありませんでしたが、外気の涼しさからはタッパーやスプリング、朝夕はロンスプやシーガルがあった方が寒さを気にしないでいいと思います。


また、この先の波に関しては、金曜日(9/18)の南西コンディションで整いつつ、週末(9/19~20)の雨予報や気温の涼しい雰囲気からは再び北東の風がメインに吹きそうですね。風が強まるにつれサイズも徐々に上がってくるかもしれません。

一宮や堤防で風を防げるピーク以外では、オンショアの悪影響に対して干潮の時間帯は複雑なブレイクが増えてしまいますが、次回(9/21W)までの期間で小潮回りになるので、波の変化も抑えられると思います。

サイズが上がった場合は、アウトからワイドな反応になるとカレントの影響を含めてハードな雰囲気なので、潮の引きが小さくなると都合がよくなりそうです。

手前にウネリが集まって形になる波の方が、ボヨつきはあってもカレントの影響も少なく、ショアブレイクを滑るにも、インサイドの浅い地形に水が来ている方が乗りやすいと思うので、変わらず引きよりも上げに向かう時間帯が無難かと。

ここ数日の控えめなサイズに対しては、前半の潮が動く期間で干潮前後の狙い目にチャンスもあり、サイズに合わせた潮の狙い方で後半の期間にかけて練習できる波が見つかると思います。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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