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一宮エリア

2020-10-02 更新

皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(9/18)の更新からオンショアが強まったコンディションが続いてしまい、一宮~サンライズ方面は堤防で風を防げるエリアがありましたが、アウトではピークのヨレを回避できずワイドにブレイクする波が増えていたり、堤防の内側でまとまる波は形をキープしていながらも余計なサイズが厄介な事になっていた雰囲気です。

風が弱まった日に関しては、サイズが落ち着き整った波を狙えていたものの、今週からは潮の動きが大きくなり、午前中の引きの時間帯で地形が浅くなるとウネリのまとまりが悪いポイントがほとんどだったかもしれません。

潮が上げに向かうタイミングで1日の中でも手前の地形にウネリがまとまる傾向でしたが、強まっているカレントの通り道が深くなって途中でボヨつくセクションが目立つようになってきました。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
水曜日9/30の11時頃。潮は上げ始めで、サイズの影響でビーチが削られてインサイドのエリアが広がり、堤防周辺はアウトに砂が集まって反応しやすい地形になったものの、風と一緒にカレントが強まった状態でもあったので、全体的にミドルエリアは流れの通り道となって深いセクションが気になる雰囲気です。
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この日の様子からは荒れた地形に対して、クローズと言うサイズではないものの、オンショアでは潮が少ないとカレントが手伝ってハードな状況になってしまうので、最近のサイズにとっては潮が来てからブレイクが手前に集まる時間帯で風を防げる正面左側が無難だったと思います。
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右側のレギュラーは潮が多くなるほど中間のセクションでブレイクが途切れやすく、胸~肩以下のサイズになると悪影響になりそうなので、サイズ次第で引きに向かう方がよくなるかもしれません。
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とは言っても全体的にまだまだ地形の変わりやすい状態で、潮が少ないタイミングを狙えるサイズにならないとブレイクの複雑さを含めて上級者向けなコンディションが続きそうです。


【サンライズ】
9/30水曜日の12時頃。潮は上げに向かって中間より少し前の時間帯で、ここもミドルエリアに集まっているカレントの影響で、深いセクションが残るとサイズが落ち着いてからは潮の多い時間帯でボヨつくフェイスが増える可能性がありますが、一宮よりビーチの浸食が大きいので、インサイドの地形が広がっていて、比べるとスムーズにブレイクする地形はここの方が残っているようでした。
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アウトとインサイドの地形が広がって沖が遠くなっているものの、潮の動く期間なので途中で途切れるブレイクにならなければ、サイズが下がっても干潮狙いで距離を乗れるようになるかもしれません。
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北東コンディションが続くと、この先も地形が変化しやすいと思うので、右側のレギュラーの地形にとってカレントの悪影響が残ると、楽しめるサイズになってから狙える範囲が狭くなってしまいそうです。


【東浪見】
9/30水曜日の13時頃。潮は上げに向かって中間くらいの時間帯で、サイズの影響でビーチが削られてインサイドは手前に向かって地形が広がり、中央エリアや右側の堤防周辺のように沖に出るカレントが強まっている所ではアウトからの反応が頻繁になっていましたが、左側は比較的地形の悪影響が少ない様子で、浅い地形に対して力のあるハードな反応ながら、この日の時点では特に深いセクションは気になりませんでした。
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中央周辺のカレントの荒れ具合が酷いので、胸以下の落ち着いたサイズになるとショルダーの厚いフェイスやブレイクが途切れる波ができてしまいそうですが、頭前後のサイズで形が安定していたので、整ったコンディションでチャンスかあるかもしれません。
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全体的に潮が多くなってもアウトからの余計なブレイクがあるので落ち着き待ちですが、ポイント全体では反応する地形が広がっているようなので、ミドルエリアの深いセクションが邪魔する前にやっておきたい印象です。


【志田】
9/30水曜日の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって中間をすぎた時間帯で、ここも長く続いた北東の風波コンディションが影響して地形の変化が激しく、中央~右側にかけての手前が特に荒れていたが、手前にブレイクが集まっていたので、これ以上地形が荒れなければ風向き次第でいつもより狙えるピークが増え、サイズが残るコンディションなら距離を滑れる期待も持てそうです。
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全体的にはこれまでよりも大きくビーチが削られて手前の砂がアウトに広がっているような仕上がりでもあり、ハードなサイズかもしれませんが肩~頭以上のサイズの方が沖の地形で反応してスムーズなブレイクになるかもしれません。
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この日の時点では、正面から沖に出るカレントが強まっていながら横に流れるカレントが弱かったので急に深くなるセクションはなく、東浪見のようにカレントに影響されながらもアウトをメインに形になる地形ができる可能性があると思います。


【太東】
9/30水曜日の15時頃。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯での地形チェックで、北東の荒れたコンディションが続いて悪影響が大きくなりそうな雰囲気ながら、アウトの地形をメインに使うサイズでは、潮の少ない時間帯では地形が浅くなってワイドなブレイクが増えてしまいますが、頭前後のサイズに対しては潮が満タンに近くなるタイミングで形が安定していたので人気はないものの狙える波があったと思います。
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堤防の内側の地形に関しても、同じサイズの波が前回よりもスムーズにブレイクして全体的な仕上がりとしては良好で、手前の地形を使うサイズには潮が少ない方が波数があり、肩~頭以上になると満タンに近いタイミングでチャンスがあるかもしれません。
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【夷隅】
9/30水曜日の16時頃。満タンの潮止まりで、この日のコンディションではクローズしてしまうものの、カレントと地形が重なってチューブになるブレイクもあり、肩前後のサイズに落ち着けばハッキリしたピークができそうなので、今回のサイズアップがおさまる頃を狙ってチャンスがありそうです。
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しかし、余計なカレントが残りやすく、ピークやブレイクがシフトして難易度が上がると癖の悪いショアブレイクになってしまうので、天気次第で条件が限られるもののできるだけ風の影響がない日に狙いたいですね。(月曜日9/28のような風とサイズが落ち着いた日に関しては、余計なカレントが残りながらテトラの内側でピークが安定して狙えるブレイクになっていた。)
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頭以上のサイズがあれば潮が多くてもブレイクすると思いますが、ボヨつきと無駄なホレ具合が重なるとやはり複雑な反応になるので、いつも通りサイズは肩前後で今回の期間のような潮の動きが大きいタイミングが楽しめる狙い目になると思います。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、最近の外気と比べて温かいものの少しずつ下がり傾向のようです。気温次第ではタッパーやスプリングの水温ながら、北東コンディションの場合はシーガルやフルスーツがあった方が朝夕の時間帯で安心できると思います。


最後に、この先の波ですが、風の影響が大きくなりそうですが、土~日(10/3~4)にかけて久しぶりに風の弱いコンディションを狙えそうな予報です。

サイズによっては、カレントの悪影響が残る地形に対して潮のタイミングで変化が激しくなるかもしれませんが、大~中潮の期間なので腰・腹~肩・頭までの楽しめるサイズに対応できると思います。余計なカレントが弱まると、ピークの形がハッキリしたり、潮の少ない時間帯のアウトの地形を狙えるチャンスになるかもしれません。

ウネリをキープできる天気図ではないのでサイズがダウンしてしまう予想ですが、午前中の引きに向かう時間帯が無難な狙い目でもあり、午後のボヨつき具合いを予想できればアウトを使えなくなっても手前のブレイクで遊べそうです。

残念ながら南風が強まってウネリがリセットされ再び北東コンディションに戻る予想なので、次回(10/5W)の更新頃にはオンショアの風波かもしれません。

今回は以上となります。
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