『MEO Portugal Cup of Surfing』はローカルヒーローが優勝!
2020-10-02 更新
PHOTO:© WSL/poullenot
フランス、ポルトガルの2戦で争われる「WSLカウントダウン」のヨーロッパレッグ、『Euro Cup of Surfing』
フランスで開催された『French Rendez-Vous of Surfing』はジョアン・ディファイ(FRA)とイタロ・フェレイラ(BRA)が優勝。
ポルトガルの『MEO Portugal Cup of Surfing』もこの二人が優勝候補の筆頭となり、ジョアンは順当に2勝目を上げてシリーズチャンピオンの座も獲得。
メンズサイドはイタロとローカルヒーローのフレデリコ・モライス(PRT)がファイナルで対決。
フレデリコがファイナルデイのハイエストとなる8.83をスコアして見事な勝利をおさめました。
ジョアンがクロスゲームを制する
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現地時間10月1日に迎えたファイナルデイ。
会場のエリセイラ「リベイラ・ディラス」は公式3-4ftレンジのクリーンなコンディションでスタート。
メンズ・ウィメンズ共にQF以降、合計14ヒート残っていました。
ジョアンは唯一の現役CT選手で余裕の勝利かと思われたものの、QFではキャロライナ・メンデス(PRT)に僅かな差で勝ち上がり、ファイナルでは2018年のヨーロッパジュニアチャンピオン、現在20歳のナディア・エロスターベ(EUK)とクロスゲームの末に0.93pt差で勝利。
「やっぱり、海は楽しいわ。最高の気分よ」と笑顔で優勝の喜びを話していたジョアン。
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ボーイフレンドと一緒に会場の駐車場で’バンライフ’を満喫していたジョアン。
フランス戦の後もキャンプをしながら大西洋の波を探索していたそうです。
「この辺で良い波を見つけてのんびりとフランスに戻るつもりよ。通常のツアーでは、こんなに休んだり、バンでの宿泊を楽しんだりするようなオフの時間はあまりないの。ポルトガルはこんな旅には本当に良い場所なのよ。CTの時は一度もしたことがなかったわ」
オーストラリア、ブラジル、ヨーロッパで開催される「WSLカウントダウン」は11月からハワイでスタートする2021年シーズンに向けてのプレイベント。
選手達はフルタイムの競技復活に向けてトレーニングと準備を続ける中、ポルトガルの海岸や全てを楽しむ時間がモチベーションを高めることに繋がり、プラスになるでしょう。
ローカルヒーロー フレデリコ・モライス
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今シーズンCTに返り咲いたポルトガルのフレデリコは慣れ親しむエリセイラでローカルナレッジを活かして2019年の『Hawaiian Pro』以来の優勝。
QFでは元CT選手のアリッツ・アランブルー(ESP)を相手に8.83のハイエストスコア並びに16.83のハイエストヒートスコアを出して圧勝。
SFでは五十嵐カノアを僅差で倒し、ファイナルでは破竹の勢だったイタロを見事に封じ込めることに成功。
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「ホームで勝てて本当に良かった。素晴らしい数日間だったよ。CTのポイントにはカウントされないけど、イタロ、カノア、アリッツ、アルフォソンを相手にサーフィン出来たことは嬉しかったし、優勝して興奮している」
優勝を決めた後、ビーチに戻ったフレデリコは安堵の表情を浮かべ、出場したポルトガルのサーファー、CT選手にエールを送っていました。
シリーズチャンピオンはイタロ
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『Euro Cup of Surfing』のシリーズ戦はフランスで優勝、ポルトガルで2位に入ったイタロが圧勝。
昨年のポルトガル戦から数えると4連勝、実にフランス戦のファイナルでジェレミー・フローレス(FRA)に負けてから一度もヒートを落としていなかったのは、驚異と言えます。
今後は母国ブラジルに戻り、12月からパイプラインでスタートする2021年CTシーズンに備えると話していました。
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「WSLカウントダウン」は残すところオーストラリアを舞台とした『Australian Grand Slam of Surfing』の3戦中、2戦のみ。
QLD州のストラディを舞台とした『Boost Mobile Pro Gold Coast』が10月6日の開催に向けてグリーンアラートを発令。
すでにヒートドローが公表されています。
ワイルドカードで出場の日本の村松爽香はステファニー・ギルモア(AUS)と対戦予定です。
『MEO Portugal Cup of Surfing』結果
ウィメンズ
1位 ジョアン・ディファイ(FRA)
2位 ナディア・エロスターベ(EUK)
3位 アナット・レリオール(ISR)、ヨランダ・ホプキンス(PRT)
メンズ
1位 フレデリコ・モライス(PRT)
2位 イタロ・フェレイラ(BRA)
3位 ラムジ・バークヒアム(MAR)、五十嵐カノア(JPN)
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