非会員上部PR枠用
 

『Boost Mobile Pro Gold Coast』はイザベラ&マイキーが優勝!

2020-10-07 更新
2020107wsl6
PHOTO: © WSL/cestari

11月のハワイから開幕する2021年CTシーズンのプレイベント「WSLカウントダウン」もいよいよ大詰め!
サーフランチ、ブラジル、ヨーロッパと開催が続き、残るはオーストラリアレッグの『Australian Grand Slam of Surfing』のみ。

9月にキャバリタで開催された初戦『Tweed Coast Pro』はスモールコンディションの中、CT返り咲きを果たした22歳のイーサン・ユーイングと2019年の最終戦で復活したタイラー・ライトが優勝。
この二人がイエロージャージを着て次の舞台、QLD州のサウス・ストラドブローク島、通称「ストラディ」に乗り込み、10月6日〜7日に『Boost Mobile Pro Gold Coast』が開催されましたが、難しいコンディションにタイラーはファーストラウンドとなるRound of 12で敗退。
ローカルのイーサンはQFでウェイド・カーマイケルとクロスゲームの末に姿を消すことに...。
多くのCT選手が参加している『Australian Grand Slam of Surfing』、やはり一人の選手が際立って勝ち続けるという展開とはならないようです。

メンズはマイキーがカムバック優勝!

2020107wsl7
(マイキー・ライト)
PHOTO: © WSL/miers

最終日の10月7日も初日と同じように公式4-6ftレンジのサイズにホローなセクションがあり、いくつかのバレルもあったものの、風が合わず、砂漠で宝探しをするような難しいコンディション。
そんな中、メンズサイドではライト家族の末っ子、マイキーがトリッキーなバレルをメイクして2年ぶりのイベント優勝。
ファイナルではローカルワイルドカードのリアム・オブライエンを相手に9.83のハイエストスコアをマークしてコンビネーションに追い込んでの圧勝でした。

「このイベントで優勝できたことは素晴らしいことだし、凄い良いヒートと波に恵まれたよ。こんな感じの難しいバレルの波は自分に合っているんだ。ファイナルは早い段階でバレルを手に入れることができて良かった。テイクオフからハイラインを維持、波が協力してくれたおかげで助かったよ。マーガレットリバーでイエロージャージを着れるのも嬉しいね。マーガレットリバーの波は好きだし、あそこに移動してシリアスな波に乗れるのはとても良い。コンテストに戻り、良いパフォーマンスができてストークしているよ」

キャバリタ、ストラディ、マーガレットリバーの3戦で争われるシリーズはイーサンとマイキーが同率首位。
タイトル争いは、この二人に西オーストラリアローカルのジャック・ロビンソンが絡んできそうです。

2020107wsl5
(トロフィーは国の形に先住民アボリジニのデザイン)
PHOTO: © WSL/cestari

ウィメンズはルーキーのイザベラが優勝

2020107wsl3
(イザベラ・ニコルス)
PHOTO: © WSL/cestari

ウィメンズはタイラーのみならず、ステファニー・ギルモアも初日に敗れる波乱があった中、2019年のQSチャンピオン、イザベラ・ニコルスがSFで強敵のニッキ・ヴァン・ダイク、ファイナルでは同じサンシャインコースト出身のワイドルカード、ソフィー・マックロックを相手に安定したライディングで勝利。
『Australian Grand Slam of Surfing』でもランキングトップとなり、次のマーガレットリバーはタイラーの変わりにイエロージャージを着て戦うことになります。

「イベントで優勝してレイティングでもトップに立ち、イエロージャージをマーガレットリバーに持って行くだなんて最高だわ。本当に嬉しい。このイベントでは何回も派手なワイプアウトを経験したけど、嫌いな波ではないし楽しかった。優勝できて最高よ。初戦はかなり緊張していたので、それを挽回したいと思っていたの。優勝して最高の気分。次のマーガレットリバーも楽しみだわ。辿り着けるように祈らないとね。マーガレットリバーは今年の始めに訪れて楽しんだ場所、もう待ちきれない!」

2020107wsl4
(ターンが一際切れていたイザベラ)
PHOTO: © WSL/miers

レジェンド5名によるヘリテージヒート

2020107wsl
(すっかり貫禄が出たマーゴ)
PHOTO: © WSL/miers

朝のオープニングヒートはオーストラリアを代表するレジェンド5名によるヘリテージヒートが開催。

1999年のワールドチャンピオン、オッキーことマーク・オクルーポ、ビード・ダービッジ、ディンゴことディーン・モリソン、マーゴことブレンデン・マージソン、キーレン・ペロー。
当初はミック・ファニング、ジョエル・パーキンソンも出場する予定でしたが、直前に変更があったようです。

30分のヒートはバレル勝負となり、48歳のマーゴが優勝。
すっかり白髪に髭まで白くなり、若い頃とは別人のようになった彼ですが、大柄で柔軟な身体を活かしたサーフィンは圧倒的。
オーストラリアのサーフィンライフ誌で2年連続「世界最高のフリーサーファー」の座を手に入れたことがあるのも頷けます。

「これまでのキャリアで大きな勝利は一度だけ。1996年のニアスでの優勝さ。だから、この優勝は本当に嬉しいね。このイベントに呼ばれたことも凄い光栄だった。素晴らしい仲間やお気に入りのサーファー達と一緒にサーフィンできたし、こんな凄い波だから特に嬉しいよ。全てのサーファーがまだ最高に上手いから、あのバレルを手に入れたのはラッキーだっただけさ。この機会を得られたことに感謝しているよ」

2020107wsl2
(このバレルで勝利を手に入れたマーゴ)
PHOTO: © WSL/cestari

『Australian Grand Slam of Surfing』の最終戦は西オーストラリア州のマーガレットリバーが舞台の『Margaret River Pro』
10月中に行われ、イベント4日前にグリーンアラートが発令されます。

『Boost Mobile Pro Gold Coast』結果
ウィメンズ
1位 イザベラ・ニコルス(AUS)
2位 ソフィー・マックロック(AUS)
3位 メイシー・キャラハン(AUS)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)

メンズ
1位 マイキー・ライト(AUS)
2位 リアム・オブライエン(AUS)
3位 ジャック・ロビンソン(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)

WSL公式サイト



「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。