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一宮エリア

2020-10-15 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(10/9)の更新以降で台風の接近が気になる状況でしたが、北東の風を強めるコンディションを長引かせ、各ポイントでカレントが目立ち、再びサイズも上がって地形にとっても変化が激しい期間だったと思います。

風の影響がなく荒れた地形に対しても反応をキープできるサイズがあった火曜日(10/13)のみ整った波があり、余計なカレントは残ってしまいましたが、午前中をメインにスムーズに滑れるフェイスになっていたと思います。

しかし、水曜日(10/14)の時点で既にオンショアのジャンクなコンディションに戻ってしまい、一宮方面で風を防ぎながら堤防よりもアウトからのブレイクが頻繁なサイズでもあるのでハードな状態でした。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
10/14水曜日の10時頃。潮は上げに始めでの地形レポートとなりますが、地形の様子からはこれまで以上にビーチが削られてインサイドのエリアが広がりながら、ミドルエリアのカレントが強まっていたセクションで、ブレイクが途切れてしまうような深いが以前よりも気になるようになっていました。
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前回よりも潮の引きが大きいので、アウトからの反応が頻繁になっていて、地形としても砂が出されてブレイクする範囲が広がっているようですが、余計なカレントを受けてヨレやボヨつきでスムーズに滑れる波はなく、潮が多くなるほど中間の深いセクションでブレイクが途切れたり厚いフェイスが増えてしまうかもしれません。
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正面左側やファミマ側では、比較すると地形の悪影響が少ないのでサイズ次第では風を防ぎながら対応できそうだが、全体的にはオンショアがメインになるとまとまりを重視して潮が多い方が波を見つけられると思います。
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【サンライズ】
水曜日10/14の10時半頃。潮は上げ始めでの地形チェックレポートとなりますが、地形の変化も激しく、ビーチの浸食でインサイドは広がっていましたが、中央~右側で目立っている沖に出るカレントが働いて、以前からあるアウトの地形にこれまで以上に砂が集まっているようです。
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反応が良くなり、サイズや潮のタイミングで普段よりもピークから力のあるブレイクを狙えると思いますが、ミドルエリアのカレントでできた、深いセクションも拡大傾向なので、胸以下のサイズからはブレイクが途切れたりフェイスにヨレが入るゾーンも目立ってしまいそうでした。
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潮の少ない時間帯で対応できると思いますが、コンディションが変化しないと、見込みもなくタイミングはかなり限られるのでは?  手前の地形が削られてアウトの地形が仕上がりそうにも見えますが、北東の状態では沖が遠くなってまとまりが悪いので地形を活かせる波ではないと思います。


【東浪見】
10/14水曜日の11時半頃。潮は上げに向かって中間くらいのタイミングで地形の様子は、アウトに砂の集まった地形をキープしているものの、中間でブレイクが途切れる波が多く、この日の様子では頭以上のサイズがないとスムーズな反応になっていなかったので、レギュラーを狙えつつスモールコンディションに対しては潮の少ないタイミングに限られるかもしれません。
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左側に関しては、深いセクションは気になりませんが、アウトには形のまとまりもなく期待はできない状況ですが、右側の荒れた雰囲気は思ったより悪化しておらず、ピークのまとまりは悪いようですが、意外や乗りつなげるブレイクが残っていたので、落ち着いたコンディションになってからの狙える地形としては可能性があると思います。
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中央エリアを除いて全体的にミドル~インサイドは癖のない見た目となっていましたが、手前の地形に潮が来ると一定にボヨつきやすい状態かもしれません。


【志田】
水曜日10/14の12時半頃の状況から地形をジャッジします。潮は上げに向かって中間をすぎた時間帯で、インサイドの地形にカレントの通り道ができて中央以外にも深いセクションが目につくようになり、他のポイントと同じくビーチが削られて以前よりもミドル~アウトに砂が集まった印象です。
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カレントの影響でピークのまとまりがなく、オンショアのヨレが邪魔してワイドなブレイクが増えているものの、アウトの浅い地形で反応する波はハードな波質ながらハッキリしたブレイクになりそうです。
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手前は潮が多くなったりサイズ不足でブレイクが途切れやすくなりそうですが、片寄りながらもアウトだけで十分な地形になり、右側や中央の複雑なカレントはコンディションが落ち着いても残りそうですが、地形にとっては形になる可能性があるかもしれません。


【太東】
10/14水曜日の13時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯で、スモールコンディションのように反応がイマイチになるとピークがシフトして形のきっかけになるかもしれませんが、最近の様子からはサイズと重なってブレイクをワイドにしたり、ウネリがまとまる潮が多い時間帯には堤防の内側でボヨつく原因になっていました。
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全体的な地形としても手前が削られて堤防からアウトに砂が集まっている傾向なので、これまでよりもアウトで反応する範囲が広がって形のまとまりが悪く、安定がなくなっていた印象です。
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頭前後の無難なサイズに対しても、潮のタイミングを合わせるのが難しくなるような荒れ具合なので、オフショアにならないとピークを掴むのに苦戦して距離を狙えない状況でした。


【夷隅】
10/14水曜日の13時半頃。潮は上げに向かって満タン寸前で、ここもビーチが削られてインサイドの地形が手前に広がったので、乗れるエリアも拡大している雰囲気ながらサイズのわりに反応が手前に集まっていて、カレントが働いているようでしだが、地形としてはミドルエリアがピークになる状況です。
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この時のような潮の多いタイミングでも肩~頭以上のサイズで反応はあるものの、分厚いショアブレイクになってしまうので形になっても距離を狙えず、比較すると潮が少ない時間帯の方がスムーズに滑れるセクションがあってボヨつきも影響が少なくなっていました。
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手前の地形が浅いのでレベルの高いホレ方ですが、風が弱く胸~頭前後のサイズで条件がそろえば干潮に近いタイミングで狙える波があるかもしれません。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、北東コンディションなので急激な低下はありませんが、20℃くらいまで下がっていて最近のオンショア状態に対してはほとんどフルスーツです。


また、この先の波に関しては、北東コンディションが続く予報となっていて、前線と低気圧が影響して風が強まるとクローズする日も増えてしまいそうです。

ほとんどのポイントは長く続いているサイズアップのくり返しと、強まっているカレントの働きで手前が削られて、アウト重視なバランスで仕上がっていますが、大潮の期間なので干潮に近い時間帯のまとまりが悪いタイミングが増え、サイズを含めて沖が遠く、堤防では風を防げなくなると波選びが難しくなるだけで楽しみはないかもしれません。

ビーチに余裕がなくなると、手前が削られる一方でインサイド~ミドルの深いセクションや複雑なエリアが広がりやすく、地形にとってはあまりよくないコンディションが続きそうです。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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