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一宮エリア

2020-10-30 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(10/22)の更新からは、地形に関しても以前までの北風コンディションの余韻が残る仕上がりとなっていて、ミドル~インサイドではカレントが強まって深くなっているセクションが目立っていたり、地形のまとまりがイマイチで見た目よりも不規則なピークやブレイクだった印象です。

そんな状況ながら、手前の地形を無視してもそこそこ距離を乗れるくらいまでアウトの地形が広がっていたので、午前中の潮が少ない時間帯は手前の悪影響が残るエリアを避けながらボヨつきの少ない波を狙えていました。

今週(10/26W)に入ってウネリがリセットされた雰囲気にもなりましたが、ここ数日も風波ような波質ながら胸前後をサイズでアウトを重視した対応となっていました。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
水曜日(10/28)の10時頃の地形チェックです。潮は上げ始めで、全体的に荒れた地形となっていました。
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アウトに関しては砂が運ばれて腹~胸サイズが十分反応する地形が広がり、この時のような潮の少ない時間帯は余計なボヨつきも解消されてブレイクする範囲も確保できていた様子なので、悪影響を回避できるタイミングはあると思います。
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正面から左側やファミマ側のように比較的地形に影響が少ないエリアでは最近のコンディションに対しても形をキープしたブレイクや距離を乗れる波を狙えそうでしたが、潮の多い時間帯になると手前の地形でバックウォッシュやボヨりが気になる様子でもあったので、頭以下のサイズには上げよりも潮が引きに向かうタイミングや干潮前後の時間帯の方が無難な波を見つけ易いかもしれません。
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この先は大潮にも近づくので午前中をメインにオンショアの悪影響を除けば対応できる状態だと思います。


【サンライズ】
水曜日(10/28)11時頃の地形チェックとなります。潮は上げに向かって半分より少し前の時間帯で、手前の地形に悪影響が残るエリアが広く、アウトの地形しか狙えず、スムーズに滑れる波が少ないかもしれません。
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しかし、潮の少ない時間帯は満タンに近いタイミングよりもボヨつきが解消されていて、手前よりもカレントのヨレも少なく地形を広く使えて走れるブレイクがあったと思います。
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左右の堤防周辺の地形の仕上がりが悪く、カレントが働いてブレイクはハッキリしていながら、地形がつながらず距離を狙えていなかったので、スモールコンディションに対してはここも潮が多くなるほど反応するエリアが限られて厚いフェイスが増えてしまうかもしれません。


【東浪見】
10/28水曜日の12時頃の様子から地形をレポートします。潮は上げに向かって半分くらいの時間帯で、中央から沖に出るカレントが強まったエリアでは地形が分断されるような深いセクションができていて、全体的にもインサイドの地形で不規則に反応する波になっていました。
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左右の堤防周辺で乗りつなげる地形をキープし、仕上がりとしてはアウト重視な様子なので、これまでよりもピークはハッキリしたブレイクになっていてスモールコンディションに対しても潮の時間帯を調整すれば距離を狙えなくても地形を広く使えそうです。
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右側に関しては左側より地形が狭く、この日も潮が多くなるほどスムーズにブレイクする波が減少傾向だったので引き~干潮狙いを基準に狙うのが無難で、左側の浅い地形ではスモールサイズにも対応できそうな状態でもあり、潮が上げに向かう時間帯は右側よりスムーズなブレイクが残ると思います。


【志田】
10/28水曜日の13時頃の状況から地形をジャッジします。潮は上げに向かってミドルタイドをすぎた時間帯で、全体的な様子からは他のポイントよりも安定して乗りつなげる地形をキープできているようでしたが、ここも基本的にはオンショアで仕上がった地形ではあるので、バランスとしてはアウトに片寄ってしまい、ミドル~インサイドにかけてはカレントの悪影響が残ってブレイクが不規則な印象です。
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堤防周辺や正面から左側ではポイントの中でも深いセクションが目立ち、地形の端で形になるブレイクもありますが、砂が集中しているアウトの浅い地形もあって、ワイドに反応するサイズや潮の時間帯は難易度が高めな状況です。
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右側に関しては左側と比べて距離を狙えるレギュラーがありましたが、この日のサイズに対しても潮が多くなるほどボヨりが始まってフェイスが途切れる波が増えてしまいそうでした。


【太東】
10/28水曜日の14時頃の様子から地形を判断します。潮は上げに向かって満タンに近い時間帯で、やはりアウトに片寄った地形に仕上がっていて、ミドル~インサイドに関しては腰~腹以下のサイズにとって深いセクションが気になりますが、この時のような潮の多い時間帯もボヨつきながら乗りつなげるブレイクになっていたので、この先の潮の動く期間はスモールコンディションに対しても、干潮前後の狙い目で対応できる地形だと思います。
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カレントで深くなった地形が形になっていましたが、最近の落ち着いたコンディションで余計なカレントが弱まって潮の影響以外のボヨつきはなくなっている雰囲気です。
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地形が途切れている所があってこれまでよりスムーズに乗れる波が少ないかもしれませんが、ビギナー向けの形に安定している波が多かったように思えます。


【夷隅】
10/28水曜日の15時頃。満タンの潮止まりで、この時のような潮の多い時間帯で普段よりも距離を乗れる反応もあり、ブレイクしなくてもシフトしてピークになろうとするウネリの様子からは、いつも通り潮が引きに向かう時間帯にコンパクトな形の狙える波が見つかりそうでした。
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サイズ的にもこの日のような胸~肩くらいが余計な悪影響が少なく、乗り心地も十分だと思うので、この先の大潮の期間は風の弱いコンディションがあれば遊べるチャンスがありそうです。
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ボヨつきながらもショアブレイク気味な力のある波質なので見た目より難しく感じるかもしれません。

今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、時期的には下がる傾向でもあるので、急激に冷える雰囲気はないものの外気の冷え込みからは朝夕でラバー生地のフルスーツが必要になるかもしれません。


最後に、この先の波ですが、週末(10/31~11/1)にかけての前半の期間で北~北東の風が再び強まる予報なので、サイズとしては手頃な状況ながら、オンショアの荒れたコンディションになると前回までの経過からは、地形に対してカレントも強まり易く複雑なブレイクが目立ってしまいそうです。

今のところ日曜日(11/1)から風が弱まり、月曜日(11/2)に南風が強まる予想もあって来週(11/2W)はオフショアを狙えるタイミングがありそうですが、地形の状況からは北風のオンショアで仕上がっている様子なので、南風コンディションでこれまでのカレントは弱まるかもしれませんが、潮の流れが逆になるとウネリの反応としては地形に対してマッチしなくなる可能性も。。。

ウネリがリセットされた場合は、狙える潮の時間帯も限られてしまいそうです。風の影響がなければアウトの地形にとっても余計な影響が少なくなり、潮の少ない時間帯でスモールコンディションに対してもアウトの地形をメインに対応できるかもしれません。風向きの変化に左右されそうですが、切り変わるタイミングで整ったコンディションを狙えると思います。

今回は以上となります。
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