非会員上部PR枠用
 

『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』終了!WSG日本代表残り枠を獲得したのは?

2020-11-04 更新
2020114nsa
PHOTO:© JAPAN OPEN OF SURFING

11月1日〜11月3日に釣ヶ崎海岸、通称「志田下」で『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』が開催。
今イベントは2021年5月にエルサルバトルで開催される『ISA World Surfing Games』の日本代表を決める選手選考を兼ねており、男女共に優勝した選手がその権利を獲得する大事な一戦。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、無観客で行われ、Abemaによるライブ中継が配信されていました。

すでに決定している『ISA World Surfing Games』日本代表の男女2枠はCT枠の五十嵐カノア、都筑有夢路。
暫定的ながらオリンピックの出場権を得ている村上舜、松田詩野。
ここに今回優勝した男女1名が加わることになります。

『ジャパンオープンオブサーフィン』公式サイト
https://japanopenofsurfing.jp/

10月31日~11月1日 強化合宿



10月31日~11月1日は『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』を前に志田下で強化合宿が開催。
男子32名、女子17名が参加してヒート形式のトレーニングが行われました。

この強化合宿には男子32名、女子17名が参加。
女子17名はそのまま『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』に参加出来ますが、男子はヒートが直接イベント参加のトライアルとなり32名から17名に絞られることになりました。

男子17名
伊東李安琉
岩見天獅
大場玲遥
金沢呂偉
軽部大氣
河谷佐助
佐藤魁
佐藤利希
鈴木一歩
仲村拓久未
西修司
西優司
平原颯馬
藤沼佳太郎
松原渚生
村田嵐
森友二

女子17名
池田美来
庵原美穂
大村奈央
小沢美良乃
川瀬心那
興梠サラ
小林麻衣子
澤田七奈緒
清水小春
鈴木莉珠
須田那月
都築虹帆
中塩佳那
松岡 亜音
松田 詩野
宮坂 麻衣子
芳田 花瑚

11月1日 初日



11月1日、強化合宿2日目の後に『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』が開幕。

昨年とはフォーマットが異なり、男女16名によるマンオンマンから男女24名による4人ヒートに変更。
更に『ISA World Surfing Games』でも使用されているリパチャージ(敗者復活戦)も取り入れ、より実戦に近くなりました。

参加選手は強化合宿のヒートで勝ち上がった17名に加え、2019年WSLのQS上位の選手がシード枠で出場。

西元エミリが辞退、村上舜が怪我のために直前に欠場し、合計男子23名、女子23名が1枠をかけて戦うことに。

男子シード枠
安室丈
新井洋人
稲葉玲王
大原洋人
加藤嵐
鈴木仁
村上舜(欠場)

女子シード枠
川合美乃里
黒川日菜子
野中美波
橋本恋
前田マヒナ
脇田紗良
西元エミリ(欠場)



初日はコシ〜ハラサイズで風はサイドオンショア。
難しいコンディションの中、男子R1の6ヒート、女子R1の6ヒートが進行。

男子はローカルの大原洋人、稲葉玲王の他、仲村拓久未、藤沼佳太郎、佐藤魁、伊東李安琉など。
女子は先日のJPSA特別戦『さわかみ チャレンジシリーズ 鴨川』で優勝した脇田紗良を始め、前田マヒナ、橋本恋、中塩佳那、松田詩野などがラウンドアップ。
終了間際にトップに躍り出た12歳の池田美来も注目を集めていました。

リパチャージに回ったのは、河谷佐助、岩見天獅、新井洋人、西優司、宮坂麻衣子、黒川日菜子、庵原美穂など。



2日目

2020114nsa5
PHOTO:© JAPAN OPEN OF SURFING

11月2日、コンテスト2日目。
南〜南西風に変わり、ハラ〜ムネサイズのクリーンなコンディション。
男女共にR2、R3が進行。
敗者復活戦のリパチャージはR2まで進行。

男子では稲葉玲王、大原洋人、安室丈、松原渚生。
女子は前田マヒナ、脇田紗良、川合美乃里、野中美波がR4(SF)進出。

特に大原洋人、前田マヒナは共に8.17のハイエストスコアを出し、目立っていました。

リパチャージでは藤沼佳太郎、西修司、新井洋人、西優司、仲村拓久未、河谷佐助、森友二、加藤嵐。
女子は松田詩野、須田那月、都築虹帆、宮坂麻衣子、大村奈央、池田美来、中塩佳那、庵原美穂が最終日にリパチャージR3を戦うことになりました。



最終日

2020114nsa
PHOTO:© JAPAN OPEN OF SURFING

11月3日、コンテスト最終日。

オンショアが強まる傾向の中、敗者復活戦のリパチャージR3から始まり、ファイナルまで進行しました。

リパチャージでは西優司、松原渚生、女子は松田詩野、野中美波がファイナル進出。

メインラウンドではR4(SF)で稲葉玲王、大原洋人がローカルナレッジを活かしてラウンドアップ。
ファイナル進出を決め、女子は前半にスタックした前田マヒナが後半に巻き返してトップ通過を果たし、川合美乃里が2位でファイナル進出を決めていました。

ファイナル

2020114nsa4
PHOTO:© JAPAN OPEN OF SURFING

男子ファイナル。
メインラウンドを勝ち進んできたローカルの稲葉玲王、大原洋人。
リパチャージから復活した西優司、松原渚生の4名が対決。
エアーリバースをメイクして6.10をスコアした西優司をトップとした僅差の戦いの中、後半に大原洋人がフロントサイドの3マニューバーで8.33をマークして3位からトップに。
すぐに稲葉玲王がバックハンドで7.17を返しますが、大原洋人が逃げ切り優勝。
エルサルバトル行きのチケットを手に入れることに成功、オリンピックへの道を自力で開きました。

「勝てて本当に嬉しいです。今年1年、このジャパンオープンのために練習してたと言っても過言ではありません。ここで負けたらオリンピックへの道がなくなってしまうので、この試合だけは優勝したいと思っていたのでほっとしています。まだ道のりは長いけど、世界選手権、オリンピックといい結果を出したいと思います」

「F+」のつのだゆき編集長による’最近の志田下のセッションでも大原洋人のサーフィンは変わった’という記事の通り、パワーアップした今。
オリンピックの先にあるCTのクオリファイへの道筋も見えてきたのでは?

2020114nsa3
(大原洋人)
PHOTO:© JAPAN OPEN OF SURFING

女子ファイナルは前田マヒナ、川合美乃里がメインラウンドから勝ち上がり、リパチャージからは松田詩野、野中美波がファイナル進出。
すでに松田詩野はエルサルバトルでの『ISA World Surfing Games』の出場権を得ているため、優勝した場合は2位の選手に与えられます。

風の影響でまとまりない難しいコンディションに松田詩野は苦戦。一方、試合巧者でもある前田マヒナが序盤からスコアを重ねて優勝。
都筑有夢路、松田詩野と共に日本代表としてエルサルバトルの舞台に上がることが決定しました。

「優勝できてすごく嬉しいです。初めに5.67の波に乗れましたが、バックアップがなかなか出ず、詩野も近くについていたので結構緊張した試合でした。ハワイと日本のサポーターがとても支えてくれているので、五輪の出場権を獲得して、オリンピックで日本のためにメダルを獲得したいです」

2020114nsa2
(前田マヒナ)
PHOTO:© JAPAN OPEN OF SURFING

東京オリンピックの日本代表は争奪戦?



東京オリンピックの日本代表の枠は男女共に2枠。

すでに五十嵐カノアはCT枠で決定。
残り1枠は昨年のWSGの結果により村上舜が暫定的に決まっています。
大原洋人がこの枠を奪うのには、エルサルバトルでの『ISA World Surfing Games』でオリンピック出場権獲得済のCT選手を除く上位5名に入り、更に村上舜よりも上位に入ることが条件です。

女子は松田詩野が昨年のWSGの結果により暫定的に決まっています。
都筑有夢路、前田マヒナはオリンピック出場権獲得済のCT選手を除く上位7名に入るのが第1条件。
もし、都筑有夢路、前田マヒナが上位7名に入り、松田詩野がそれ以下だった場合は松田詩野が脱落、都筑有夢路、前田マヒナが日本代表になる。
もし、都筑有夢路、前田マヒナ、松田詩野が上位7名に入った場合、上位2名が日本代表になる。

以前から言われている通り、複雑です。

『第2回ジャパンオープンオブサーフィン』結果
1位 大原洋人
2位 稲葉玲王
3位 西優司
4位 松原渚生

女子
1位 前田マヒナ
2位 野中美波
3位 川合美乃里
4位 松田詩野

『ジャパンオープンオブサーフィン』公式サイト
https://japanopenofsurfing.jp/



「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。