非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2020-11-06 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回(10/30)の更新以降で前半の期間は、北~北西の風だったので一宮~サンライズ方面は比較的整ったコンディションを狙えたものの、北東と違ってサイズにとっては落ち着き傾向に。。。

カレントが邪魔して形のまとまりが複雑だった印象ですが、南風が強まった日もあり、ボヨつきやフェイスのヨレも多少ながら解消されていたようです。

水曜日(11/4)の時点では穏やかなコンディションにウネリが素直に反応してサイズが復活し、肩~頭以上でワイドなピークが目立っていましたが、午前中の引きから上げ始めまでの時間でアウトの形がハッキリしてスムーズに乗れる波を狙えていました。

潮が動く期間だったのでコンディションの変化もあり、干潮に近い時間帯は手前の地形を気にしないでミドル~アウトの波をメインに楽しめていたようです。

それでは、地形レポートです!


【一宮】
11/4水曜日の11時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かって干潮に近い時間帯で、ミドルから手前のエリアに残る深いセクションでブレイクが厚くなる波が目立ち、腰~腹以下のサイズや潮が上げに向かうタイミングで使える地形が限られてスムーズに滑べれる波は少なくなっていた印象ですが、アウトに関しては胸以上のサイズから頻繁に反応する状態なので、潮の少ない時間帯を狙えば、ミドル~アウトの地形をメインに滑り易い波があったと思います。
_1
最近の北風を防げてこのエリアの中でも比較的整ったコンディションを狙えていて、正面から左側ではインサイドまでつながる地形があるので距離を乗れて人気がありました。
_2
この日は頭近いセットが反応してワイドなピークが増えてしまい潮の多い時間帯の方が形がまとまっていた雰囲気ですが、次回(11/9W)にかけて日中の潮の引きが小さくなるのでサイズが下がる可能性を含めると干潮に向かうタイミングが基準になると思います。
_3
全体的にビーチが削られて沖が遠くなっているものの、潮の動きがあればミドル~アウト重視でサイズなりに距離を狙える地形ではあるようです。


【サンライズ】
11/4水曜日の11時半頃。潮は引きに向かって干潮寸前での地形レポートとなりますが、潮の多くなる時間帯はこれまでと比べて反応が悪くなっていたり、ビーチが削られている事もあってボヨつきやすく、地形に対してハッキリしないブレイクではあったものの、全体的な様子からは一宮と比べてミドルから手前に残る深いセクションが少ない印象で、潮の少ない時間帯を基準にスムーズに距離を乗れるブレイクがあったと思います。
_1
地形はアウト重視な仕上がりながら前回の時点で心配していたほど手前の悪影響が残らず、堤防や中央から沖に出るカレントの周辺でブレイクがボヨつきながらもインサイドまで乗りつなげていたので、潮の動きが小さくなりますが干潮に向かう時間帯でスモールコンディションにも対応できるかもしれません。
_2
ここも、この日のように頭以上のサイズが反応するとワイドなブレイクが増えてしまいますが、上げ始めや引き始めで無難な形を狙えそうです。ポイントを広く使える地形になって風の影響を受けやすいものの、整ったコンディションで普段よりも混雑しないピークを選べそうでした。


【東浪見】
水曜日11/4の12時半頃。干潮の潮止まりでの地形チェックレポートとなりますが、やはりアウトに片寄った地形の仕上がりではあるので、スモールコンディションで狙える地形が限られたり、潮の多い時間帯でボヨつく原因になるかもしれませんが、ミドルから手前に残る深いセクションは干潮に近いタイミングで意外や悪影響にはならず、前回以降でサイズが落ち着いて余計なカレントも弱まっていたので、地形に対して素直にブレイクする波がありました。
_1
ここも左右の堤防や中央から沖に出るカレントが残って反応が不規則になっていましたが、ポイント全体にアウトの地形があるので潮が引きに向かう時間帯を基準にすると手前の地形を無視して走り易いフェイスを狙えていたと思います。
_2
地形のスケールが大きいのでこの日のサイズでは距離を乗れてもワイドなピークが増えていましたが、スモールコンディションに対しても沖を狙える可能性があるので風の影響がなければ干潮狙いで対応できそうな状況です。右側のレギュラーはイマイチ安定していませんが、中央~左側のエリアをメインにミドル~アウトの地形を広く使えていました。


【志田】
11/4水曜日の13時頃。潮は上げ始めです。ここも前回以降でサイズが落ち着いてカレントが以前より弱くなり、深く見えていたセクションの悪影響が解消され広い範囲で素直に反応する地形になっていましたが、肩以上のサイズになるとアウトからワイドに反応する波が目立ってしまい、乗りつなげる地形ながら走り重視で距離を狙うのは難しそうです。
_1
この時は潮が少ないので手前のボヨつきはありませんが、アウトの形がまとまる時間帯になると手前でフェイスが厚くなるセクションができてしまうかもしれないので、狙い目としてはサイズに合わせる必要がありますが、最近のサイズにとっては引きに始めからが無難だと思います。
_2
次回までの期間で潮の動きが小さくなるので胸以下のサイズに対してはボヨつく可能性がありつつ、普段よりもアウトの地形が広がっているのでピークのまとまりはイマイチながらハッキリしたブレイクが見つかると思います。


【太東】
水曜日11/4の13時半頃の状況から地形をジャッジします。潮が上げ始めた時間帯で、ボヨつきやフェイスのヨレがこれまでよりも気にならずスムーズに乗れる波があったと思います。
_1
腹以下のサイズに対しては、堤防の内側の地形が深い雰囲気なので、干潮前後の限られた時間帯が狙い目になるかもしれませんが、この日のような胸サイズのコンディションであれば引き始めのタイミングから遊べる波になりそうです。
_2
全体的には他と同じくアウト重視な地形なので手前に来るほどボヨつきやすく、スモールコンディションではビギナーやロングボード向けな波質です。
肩以上のショートボードで狙えるサイズになるとボヨつく時間帯になっても、ピークの形をキープできなくなり、堤防寄りと比べて離れたエリアのブレイクはハッキリしていませんでした。


【夷隅】
11/4水曜日の14時半頃。潮は上げ始めです。やはりカレントが弱くなったので、地形に対して素直なブレイクに変わり、この日は肩前後のサイズで日中の干潮に向かう時間帯が楽しめる狙い目になっていました。
_1
手頃なサイズになると手前のカレントに影響されて一宮~太東方面よりスムーズに乗れるブレイクが少なく、カレントと重なるピークがなくなると波数を含めても楽しめる時間帯が限られてしまいそうです。
_2
他のポイントよりも手前重視な地形なので、大潮の期間にならないとサイズがあってもショアブレイクばかりになってしまい、見た目よりも開いてブレイクする癖のある反応に苦戦するかもしれません。

地形レポートは以上になります。


さて、水温は、変わらず水温の急な低下はないのでジャーフルで問題ない状況ですが、朝夕の冷え込みからはそろそろラバーの3mmがあってもよさそうです。


また、この先の波に関しては、前半の期間で高気圧に覆われて穏やかなコンディションに期待できるものの、今回も週末(11/7・8)の南風予報を含めて、その後の天気の移り変わりにより風向きでのきっかけはあるかもしれませんが、ベースになるまとまったウネリが届く要因がないので反応は控えめになりそうです。

潮の動きが小さいので、胸以下のサイズに対して、深い時間帯が長いとアウトからのブレイクがハッキリしないまま、手前のセクションでボヨつく波が増えるのでは?

各ポイントで距離を狙える地形に仕上がっていますが、インサイドにはカレントが残るエリアもあって、地形の状態からもショアブレイクのまとまりが悪く、手前の地形にあまり期待できません。
また、風の影響を受けてしまうと、乗りつなぐだけでも難易度が高く、アウトからのピークを掴んでも距離を滑れる波は限られてしまうと思います。

最近のサイズに対しては、午前中の引きの時間帯の方がボヨつくセクションが少なく、無難な狙い目になっていました。

今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
*****
レポート一覧へ
*****