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一宮エリア

2020-11-20 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回(11/13)の更新後もオンショアながら風の弱いコンディションをキープできていて、オンショアの原因だった高気圧が沖に抜けてからはここからの東ウネリが予想よりもハッキリしていたので、土曜日の時点でこのエリアは胸・肩~ポイントによっては頭近いサイズの反応になりました。

各ポイントでアウトの地形で頻繁にブレイクして距離を乗れ、干潮にかけて形のまとまりはなくなる傾向でしたが、午前中の引き始めからの時間帯でスムーズに乗れる波になっていたと思います。

日曜日からは潮が上げに向かうほどボヨつきやすいサイズに落ち着き始め、志田や東浪見・一宮のようにショアブレイクや地形が対応できるポイントを除いてはフェイスが厚くブレイクも途切れる波が目立っていたようです。

しかし、水曜日までの期間で腹~胸サイズをキープしていたので、干潮に向かう時間帯をメインにミドル~インサイドの地形の悪影響が気にならずに乗れる時間帯があり、水曜日のような整ったコンディションでスモールサイズにとってこれまでよりも癖のない反応に変わって対応できていました。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
11/18水曜日の11時頃の様子から地形を判断します。潮は引きに向かって干潮寸前の時間帯で、アウトからの反応がよく、干潮に近い時間帯はアウトのピークを狙えるので、潮が上げる時間帯と比べると波数が多く手前のセクションのボヨつきが解消されて距離を乗れていた印象です。
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最近の様子からはコンディション的にもインサイドのカレントが弱まる日が多く、全体的に潮が多くなるほどボヨつきやすい地形ですが、同じサイズに対してミドルエリアで反応する範囲がこれまでよりも広がっているように感じました。
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正面左側やファミマ下のエリアではミドル~インサイドの地形でもブレイクがまとまるようになってきたので、ショートボードにとっても狙いやすく潮の多い時間帯に対応できるショアブレイクがあるかもしれません。干潮に近い時間帯をメインにこのエリアの中ではピークが多いポイントだと思います。


【サンライズ】
水曜日(11/18)の12時頃の地形チェックです。干潮の潮止まりです。前回の更新後のサイズアップでここもミドル~アウトの地形をメインに距離を狙えるブレイクがあり、腹~胸くらいの楽しめる反応が残っていたので、週末と比べて反応は控えめながらこの時のような干潮に近い時間でアウトの地形にできるピークを狙えてスムーズに乗れるセクションがありました。
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左右の堤防周辺や正面エリアにかけて形にまとまる地形があり、これまでと比べで手前のセクションにあったカレントが目立たなくなってきたので、スモールコンディションにも地形に対して素直に反応するようになってきました。
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インサイドの深いセクションも少しずつ解消傾向で同じサイズで比べると乗れる距離も伸びてきた印象です。 風向きに合わせて左右を使い分けれる状況ですが、上げ始めからのボヨつきが厄介そうです。


【東浪見】
水曜日(11/18)の13時頃の地形チェックとなります。潮は上げ始めです。アウト重視の地形に仕上がり、正面から右側では手前のボヨりが気になりますが左右に別れてインサイドまでつながる地形があり、中央エリアほどアウトの地形にブレイクが片寄りながらもブレイクすれば距離を乗れていた印象です。
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ここのポイントの中でも比較的浅い状態をキープしている左側に関しては安定してスムーズなブレイクがありましたが、ワイドなピークが目立っていたので風の影響のないコンディションにならないと形のまとまりが悪そうでした。
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ウネリと風が穏やかになり、最近はカレントも落ち着いて少しずつインサイドの深いセクションが回復傾向になっている様子です。一宮~サンライズと比べてピークになるエリアにが浅い印象で上げ始めの時間も対応がよくなっていましたが、ボヨつき始めると他と同じく距離が短くなって波数も少なくなってしまうようです。


【志田】
11/18水曜日の13時半頃の様子から地形をレポートします。潮は上げ始めで、ここ数週間の落ち着いたコンディションで堤防周辺を含めてカレントが弱まっているので、中央から沖に出るカレントでできた深いセクションはこれまでよりも影響が少なくなり、ブレイクが途切れていたセクションが解消されてスモールコンディションに対してもこのエリアの中では走りやすい波になっていたと思います。
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上げ始めに関してもこの日のサイズで対応できていましたが、やはり潮が多くなるほどボヨついてしまい、スムーズになった手前の地形にとってもバックウォッシュやボヨりの原因になってしまいそうです。
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ピークがワイドになる傾向ですが、ここも引き始めからの方が形のまとまっているタイミングからスムーズに滑れる波まで無難に見つかると思います。この日の様子からは干潮に近いほど波数やピークを選べていた印象ですが、上げ始めの短い時間帯で形と両立できた狙い目があったようです。


【太東】
11/18水曜日の14時頃の状況から地形をジャッジします。潮は上げに向かって中間に近い時間帯で、手前の深い地形が解消傾向なので最近のスモールコンディションに対してもインサイドのブレイクを狙える波があり、やはり潮が多くなるほどこの反応もなくなってしまいそうですが、干潮前後の短い時間帯でギリギリ対応できる状態です。
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形としてはコンパクトではないものの、ロングボードならミドルエリアのウネリから乗れて手前のリフォームするセクションに合わせてそれなりに距離を乗れると思います。
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風の影響がなければ膝・腰〜腹・胸までのサイズでマッタリした波を狙えそうです。


【夷隅】
11/18水曜日の15時頃。潮は上げに向かって中間をすぎたくらいで、形にまとまるショアブレイクのような波質が干潮前後の時間帯にブレイクしていた程度となり、普段と比べてボヨついてしまいスムーズに滑れるセクションが短い波だったと思います。
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他のポイントの状況からもウネリとカレントが弱まって手前に砂が集まっている傾向だと、ピークがハッキリする地形がなくなっている可能性がありそうです。
No.1の堤防際に安定していたレフトはアウトでウネリがシフトする様子もなくなり、全体的にビーチ際のショアブレイクが目立つ景色に変わっていました。
日中の潮の動きが小さい期間なので干潮に合わせても特別ここに狙いに来るブレイクではないかもしれません。
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今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温は、15~16℃なので大きな変化はありませんが、ジワジワと下がり傾向になっていて、来週の気温の低下予報に対してはラバーのフルスーツやブーツの準備があった方が安心できそうです。


最後に、この先の波ですが、高気圧のウネリが届く可能性はありながら、前線の発生でウネリがリセットされやすく、風向きの変化が頻繁になると、ヨレの具合いで反応する形も違いそうです。

前半の期間で前線が下がって大陸からの高気圧の圏内に入ると、北西の風でサイズが下がる傾向になり、その後も風向きが入れ変わるとウネリが安定しないので、サイズアップには厳しい予想です。

来週になると低気圧の影響で北東コンディションになる予報からは、その後で風波のサイズアップに期待できるかもしれません。

地形としては、ミドル~インサイドを使うスモールコンディションや潮の多い時間帯に対応できるポイントが少なく、風が強まるタイミングでカレントの悪影響が目立って不規則なブレイクが増え、潮の動きも小さいのでスムーズに滑れる波を見つけるのが難しい期間になる? のでは。。。

なお、来週(11/23週)の更新は、お休みを頂きます。
ご不便をおかけしますが予めご承知おきください。
よろしくお願い致します。
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