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サーフィン中の事故で体が麻痺した少年と寄付を募るクラウドファンディング(WSMコラム)

2020-12-18 更新
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Photo: Kevin Knoll

サーフィンにおける危険性は、ビッグウェイブサーフィンと言ったエクストリームな側面にフォーカスを当てる方が多いと思いますが、日常的なコンディションの海でも危険は潜んでいます。

実際にアメリカで大怪我に見舞われた10代サーファーのストーリーをシェアしたいと思います。

11月20日、オレゴン州ブルッキングスで普段と変わらずサーフィンを楽しんでいたザカリー・アブリット。

波に乗っていれば、バランスを崩してワイプアウトしたりすることで、海へとダイブする形で飛ぶこむような状況になることは誰にでもあります。

ザカリーもまたダイブする事になったのですが、非常に運が悪く、飛び込んだ場所が水深が30センチにも満たないほどの浅瀬で、頭部が転倒した勢いそのままにボトム(海底)へとヒット。

通常であれば、海に飛び込んでも水圧により勢いは軽減されますが、浅すぎたことから思いもよらぬ事態となったのです。

ボトムにヒットした直後に首から下が完全に麻痺したというザカリーは、仲間の助けを借りて海から上がり、搬送された病院で手術を受けることに。

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Photo: Kevin Knoll

ザカリーの状態は、頭を支えるための骨である頸椎のc5とc6が骨折していたということで、骨折した骨を取り除き、首を安定させるチタニウムのプレートを埋め込んだと言います。

術後は胸辺りまでの感覚を取り戻し、多少なりとも腕も動くようになってきたものの、事故前の状態に戻るには途方もないプロセスが待ち受けていると見られます。

さて、このような事故が公に知られることになった一因は、ザカリーの叔父にあたるケビン・ノールがザカリーの医療費を支援するためのクラウドファンディングをスタートさせたため。

今後の長いリハビリを考えると医療費が莫大に膨れ上がることは容易に想像できたため、何か力になりたいと居ても立っても居られなかったそうです。

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Photo: Kevin Knoll

現時点において、ザカリーへの支援額は2万ドルを超えているものの、医療費が高額なアメリカなので全然十分とは言えない額です。

今回のような事故はサーファーならば誰にでも起こりえる可能性があり、他人事には思えなかったので取り上げてみました。

もしも興味のある方は、下記リンク先のクラウドファンディングのページもチェックして見て下さい。



クラウドファンディング「Support Zachary Abblitt's Road To Recovery!

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