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クラウド9(フィリピン)

2003-07-10 更新
haru column vol.8
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今までに見たことがない様な青いオイリーなフェイスにテイクオフしているサーファーの1枚の写真がアメリカの雑誌に載っていた。それは俺の脳裏に強烈なインパクトで焼きついていた。

アクセスの不便さからサーフツアーもなかなか組まれない為、日本人には、雑誌やビデオ以外ではあまり馴染みのないクラウド9。今は雨季だが、周辺のポイント情報と乾季のクラウド9の参考までに、数年前の3月に行った時の話を・・・・

約2週間の滞在だったが、初日はサイドからの風が強くノーサーフ。翌日、メインのクラウド9は風があっていないが、その左隣にあるジャーキングホースはうまい具合に風をかわし、数人の子供たちが、ボロボロのサーフボードで練習していた。俺たちも早速パドルアウト、ここはライトのポイントブレイクでサイズは頭、テイクオフは掘れるが、ロングショルダーのファンウェイブだ。楽しかったので次の日もここでサーフした。
4日目は、近くから出ている漁師のポンポン船に乗ってチューズデーロックへ出かけてみた。ここはメローなライト、サイズは頭半オーバーだけどカットバックやリッピングもうまくできる。難しくない波だけどワイプアウトして何度か洗濯機のように巻かれた。また、チューズデーロックの前にも別の島があり、ここにはレフトのポイントもあった。
サーフしている間、ポンポン船は待っていてくれるのだが、エンジンがよく壊れるので延々パドルバックを強いられる事もあった。
その後もいろんなポイントでサーフした。そして、あっという間に最後の日がやってきた。最終日も風はあっていなかったが、思い切ってクラウド9にチャレンジしてみた。サイズはオーバーヘッド、テイクオフから掘れ上がる波、緊張しながら何本か乗った。後で宿のオーナーにここのビデオをみせてもらったが、全てチューブになる波だった(もっともっと練習してまた来ようと思った)。
ここはリーフの浅い箇所も多くあるので注意が必要。他にもたくさんポイントがあるので、現地での情報は、クラウド9、目の前の宿のオーナー・ケビンに聞いてみればよい。
ちなみに3月のクラウド9は乾季のオフシーズン。空いていて、俺らの他には2組しかサーファーがいなかった。

アクセスの不便さは否めないが、充分行く価値のあるサーフィンは楽しめた。しかしサーフィン以外にすることはほとんどない。釣り竿くらいは欲しいところだ。