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今の目標は五輪選手のウイニングボード!? ダレン・ハンドレーのロングインタビュー

2021-02-08 更新
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PHOTO:© WSL

ミック・ファニング、ステファニー・ギルモアを始め、イーサン・ユーイング、オーウェン・ライト、マリア・マニュエル、カイオ・イベリ、ブロンテ・マコーレー、イザベラ・ニコルス。
パート的にはその他にも多くのCT選手が愛用しているダレン・ハンドレーが削るDHDサーフボード。

ダレン自身は12歳の時に地元ゴールドコーストのキラで初めてサーフィンを始めた後、Pipedreamがスポンサーとなり、やがてその工場で働き、ヘッドシェイパーのマリー・バートンの下でシェイプの技術を学んでDHDサーフボードを立ち上げた。

約30年の間にミック、ステファニーがDHDサーフボードを使用して10のワールドタイトルを獲得。
世界トップのシェイパーの一人であるダレンにWSLがインタビューを行った。

サーフボードデザインのことから、コロナ禍の過ごし方。
最後には東京五輪の話も...。

明らかな重量や身長の変化は別にして、CTチームのライダー用のサーフボードはどのように違うの?



それぞれのサーファーのために多くの異なるモデルを使用している。

しかし、多くのモデルは長年ミックと一緒に取り組んできたDNAモデルがベースかな。
例えばイーサン・ユーイングはDNAをベースにして、ロッカーを多くし、ノーズを狭くし、ボリュームを変えているよ。

イーサンといえば、今シーズンのハワイでのサーフィンは全く新しいレベルに達していたよね。ハワイでは別のシェイパーのサーフボードを使用するサーファーが多いようだけど。



ハワイのシェイパーは、そこの波に合わせたボードを作るために常に先を行っている。

彼らはその道をリードし、知識を共有してきた。そのハワイのシェイパー達に感謝したい。
ここ5〜10年は海外のシェイパーが追いつき始めているように思う。サーファー達はノースショアで自分達のシェイパーを使っていることに安心感を覚えるようになった。
それはハイエンドのレーシングカーのようなもので、アスリートは自分の機材を最高の状態にして到着したらすぐに使えるようにしたいと思っている。

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PHOTO:© WSL

CTライダーのサーフボードのデザインは時間の経過と共に変化していくものなの?



今、僕が最も興味を持っているサーファーの一人がオーウェン・ライトだよ。

彼が最初に僕のところに来た時は身長と同じ6’3”のボードを乗っていた。
数年前にオリンピックキャンプのためにサーフランチに行ったんだけど、最終日に彼はウィルコのモデルに乗ったんだ。
それは5’11”まで短くしたモデルだったけど、彼は自分がコントロールできるようになったと感じていた。
大柄な彼でもライバルと乗る波のサイズは同じだから、同じようなサイズのボードに乗りたいと思っていたそうだよ。

それを実現するためにはどのようなプロセスを経たの?



ウィルコのモデルのロッカーの一部とDX1のロッカーの一部、そして彼が使用していたDNAモデルのロッカーを使用したんだ。
ノーズの幅を増やし、テールを丸くしたことでまずは6’0 "か6’1"までサイズを落とした。
それは彼のモデルになってきているし、自分の名前が欲しいと言っているので、もし彼がいくつかのCTイベントに勝てばビッグOモデルとして世に出るかもしれないね。

先日レノックスで彼とサーフィンをしたんだけど、何年も前にニューヨークで優勝してCTランキング2位になって以来、最高のサーフィンをしているような気がするんだ。
私達が行ってきた努力の後、彼が進歩しているのは嬉しいね。

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(DHDのボードで7度もワールドタイトルを獲得しているステファニー)
PHOTO:© WSL/Dayanidhi Das

コンテストがなかった昨年はチームのために形を変えたの?



去年は一息つく時間だったけど、ただ同じボードを作っていたわけではない。

ボリュームを増やしたり、減らしたり、フィンの配置を変えたりと、色々なことを試したり、新鮮なアプローチをする時間に費やした。
プレッシャーや締め切りもなく、リラックスした一年でR&D(研究開発)には最高の年だったよ。
また、チームと一緒にサーフィンをしたり、一緒に楽しんだり最高の時間を過ごせたと思う。

そういった人間関係はどれだけ重要なの?



私の仕事は、チームの面倒を見てサーファーの話に耳を傾け、彼らのサーフィンを最大限に引き出すこと。

例えばイーサン。
彼のスタイル、強さ、コミットメントは彼が勝つ準備ができていることを意味し、私たちは多くの時間を一緒に過ごしてきた。
そうやってチームライダーは仲間になっていくんだし、お互いに正直にもなれる。
彼は正直にボードの出来が悪いかどうかを教えてくれるし、私は彼が思っているほど良いサーフィンをしていないかどうかを教えてあげることができるのさ。
これは双方向の関係で、ビーチや水の中にいないと分からない。
ミックやステッフとは信じられないほどの友情を築いてきたし、次の世代と新たな絆を築けるのはとても嬉しいことだね。




プロのボードデザインは、アベレージサーファーに売るボードにどれだけ反映されているの?



年を重ねるごとに理解して反映されてきているかな。

僕は平均的なサーファーだから、自分にとって何が上手くいくのかに興味があるんだ。
今ではゲームのように関係性を深めることが出来てプロとアベレージサーファーの両方の側面が収束している。

オーウェンの話に戻ると、ノーズが広くて短いボードに、フラットなデッキ。
コンケーブの少ないラウンドテールは大柄な人にはもちろん、小さな波でも、あらゆる能力のサーファーに対応する。
全てフィードバックされているんだ。

最後に、今のシェイピングでワクワクしていることは?



オリンピックが開催されると仮定して、オーウェンとステフがあの舞台でサーフィンをするから、日本の波に合うボードを作ろうと努力している。

だから、日本の波に対応できるボードを手に入れようと努力しているんだ。
誰が銀メダルや銅メダルを取ったかは誰も覚えていない。
明らかに金メダルを取ることに集中しているよ。

参考記事:Legendary Aussie Shaper Darren Handley Talks Designs For Life


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