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「ケリー豪欠場はどう思う?ミックとロスのディベート第9回」-F+(エフプラス)

2021-03-29 更新
Text by つのだゆき

コッテコテの昭和のテレビっ子世代なので、いまだにテレビを見る。東京MXのゴジムとバラダンは欠かせない。ゴジムはちょうど犬の散歩時間だったりするので、録画すらしてしまう。MXは東京のテレビ局なんだけど、けっこう突き抜けてて面白い。ほとんどの時間はテレビショッピングだけど(笑)。東浪見あたりでもアンテナを東金の中継局ではなく、スカイツリー方面に向けるとMXが拾えるのでありがたい。もちろんほかのチャンネルもバキバキ。スカイツリーってすごい。

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TOKYO MX「5時に夢中!」3月26日(金)放送回

で、そのゴジム、あ、「5時に夢中」というニュースバラエティ番組なんですが、そこでサーファーが増えている、というニュースをやっていた。なんとわれらが+BCM調べ、みたいなことで。まぁ、諸説ありますではあるだろうけど、私も海を見ている限り増えているように思う。特に週末。これをどう分析するかはそれこそ諸説ありだろうけど、私はオリンピックの影響とかじゃなくて、コロナかな、と思う。コロナでどこにも行けないので、海ならよかんべぇ、みたいなことで、お蔵入りしていたサーフボードを持ちだすというか、蔵出しサーファー湧いて出る、みたいな。まぁ、離れていたサーフィン復活にはいい理由ではあるし、そういうのってほほえましいというか、個人的に嫌いじゃない。頑張れ蔵出しサーファー。

ってことで、ロスとミックのディベート第9回。今回はケリーオーストラリア欠席論議が興味深い。

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1:隔離の2週間を誰が有効に使いそうか


ミックは「女子のコートニー・コンローグ。普段からトレーニングをよくする選手だから」。ロスは「イタロ。おりの中のライオンよろしくエネルギーが有り余ってそれが解放されて爆発したときにすごそうだから」。

で、そのふたりがオンライン参加。確かにふたりともトレーニング三昧。

2:今シーズンでツアー歴15年のエイドリアーノ・デ・スーザが引退する。スーザはブラジリアンのサーファーとして未来に語り継がれるレガシーとなるか


ロスは「スーザはあらゆる部分で尊敬を集めているけど、今の時代SNSはモンスターだ。そしてサーフシーンでそれを最もうまく操っているのはガブリエル・メディーナ。なんと840万のフォロワーがいる。ケリーやスタブマガジンを合わせてもかなわない数だ。SNSでの影響力もあり、コンペでも結果を出し、彼のサーフィンそのものもエキサイティング。みんなスーザをリスペクトはしているけど、ブラジルのサーフシーンをどう変えたかという意味で、30年後に伝説となるのはガブだと思う」。

ミックは「スーザがブラジリアンのサーファーを変えた。それまで下位のほうで入れ替わっていたブラジリアンの中で、初めてコンスタントにトップ10に入ったサーファーだ。彼がブラジリアンでもそこまでできるという意識革命を起こした。試合の3週間前とかに現地に入って調整するとか、努力もたくさんした。2015年のタイトルはそれらのピースがかっちりハマった結果だ」と。

3:今現在誰がベストフリーサーファーか


ミックは「みんな同じようなところに行きそうだから、ちょっと昔のサーファーをあげよう」と、ブレンダン・マーゴ・マージソンをあげた。

「マーゴ。ロスは知ってるよね? 当時はすべてのビラボンビデオに出てたと思う。コンペティターとしては今ひとつだったけど、フリーサーフィンで稼いだサーファーといえると思う」。

ロスは「マーゴ、僕も大好き。まぁ、ゼッケンがダメってことではマーゴと同じようなカテゴリーだけど、デーン・レイノルズかな。無謀に攻めまくるしパワフル、誰にもできないサーフィンをする。3年ツアーにいて自分の居場所はここじゃないって決めたけど、とにかく型にはまらない才能。どんなアクションも思い切りやりたい。それはヒートを勝つにはリスキーすぎる。マーゴも同じだし、彼の活躍した90年代のボードは今に比べればひどかった。それをせまいスタンスでヒザを超たたんでテールスライド。デーンは2000年とか2010年とかの板でワイドスタンスと違うスタイルだけど、それで思いっきりオーバーパワーをかけるから、ボードは宙に抜けるんだ」。

ミックが「じゃ、各人どのビデオセクションが好き?」と聞くとロスは「マーゴはジャック・マッコイのsons of funだったか、バリでのヤツ。デーンは2000年代の彼が自身のウェブにアップしてたやつ」と答えた。

懐かしいなぁ、マーゴ。ジャック・マッコイも(笑)。

4:さて今回のメインイベント、ケリーが両足首と右ヒップの故障のため、オーストラリア入りしないというアナウンスをしたけど、どう思うか。

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ロスは「長いこと話をしたけど、ケガは本当。隔離がイヤって話でもない。100%の状態に戻ってからツアーに戻りたいと。49歳にもなると怪我の回復にも時間がかかるし、彼の決断だから何とも言えない」というと、ミックはちょっと手厳しく、「そうなのかもしれない。でもケリーはここの所ずっと同じようなこと言ってるよね、100%の状態に戻ったらタイトルを狙いに行くとか、聞いたことあるでしょ。デジャヴーみたい。なんか、出たいイベントを選んでいるようにも思えちゃう。それならワイルドカードで出ればいいんだよ。WSLは必ずくれるはずだ。だってケリーだもん。なんかこうやって年間数試合しか出ないでツアーにとどまってるって、そのうち彼のレガシーを傷つけることになっちゃうんじゃないかって思う」と反論。

するとロスも「そうだね、誰もレジェンドがトップレベルから落ちていくのは見たくないものね。パイプのあとずっとハワイにいたケリーを見てたけど、サーフィンは今でもすごい。ただ、オーストラリアのニューキャッスルやナラビーンみたいなビーチブレイクじゃそうはいかないのも事実だ。とにかく性格的にいろんなことがビシッと決められないんだ。リタイアのタイミングが決められないんだと思う」。ミックは「パイプで優勝してリタイア、みたいなのがいいんじゃないのかと思うけど……」とケリーの花道に話は移行。

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これ、ぶっちゃけ偏ったフィルターかけて本音のぞくと、出たよ、クソなビーチブレイクの試合に出たくないだけでしょ、ケガも半分ホントで半分ウソじゃないの? いやいや、確かにそれもあるだろうけど、それ言っちゃったら終わりじゃん。ってことなんだろうと思う。まぁ、ロスのいうようにグズグズ決断できないってところもケリーにはあるし、ミックのいうように波を選びたいってのが本音、ってのもある。でもふたりとも、いつまでもそんなことしてるとカッコ悪いことになるんじゃなかろうか、という心配も見え隠れしてて、面白かった。

まぁ、実際問題この4試合スキップとなると今シーズンは結構厳しいことになるけど、パイプも悪くはなかったので、タヒチとプールでリクオリファイはできそう、という読みなんだろうな。アンディ派のミックとしては、その辺がずるく見えるんだろうし、ケリー派のロスとしては何とか穏やかにかばいたいけど、かばいきれなさそう、みたいな感じ? 想像ですけど。


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