ロコボーイがカレントリーダーを倒す!『Rip Curl Newcastle Cup』3日目
2021-04-08 更新
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現地時間4月8日、CT第2戦『Rip Curl Newcastle Cup』はコンテスト3日目を迎え、メンズR3(Round of 32)が進行してベスト16が決定。
会場のニューキャッスル「ミアウェザービーチ」は公式2-4ft。風の影響が入った難しいコンディション。
多くのヒートがミドルスコアでのシーソーゲームとなり、波運も勝敗を左右。
この手のビーチブレイクに有利と言われていたブラジリアンが強く、まさかのビッグネーム敗退も...。
ロコボーイがカレントリーダーを倒す
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この日のヒーローはルーキーでロコボーイのモーガン・シビリック。
足首の怪我でコンテスト出場も危ぶまれた彼がパイプラインでの開幕戦を制してカレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージを来て登場したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を相手に9.03を含むトータル17.13で圧勝。
珍しく焦りが見えたようなジョン・ジョンは何度もミスをしてスコアを伸ばすことが出来ませんでした。
「オージーレッグに出場できるかどうかも分からなかったし、レントゲンなども受けたけど、医者は『今回はダメだけど、残りの3戦は大丈夫だろう』と言っていたんだ。そして、48時間後に突然骨折が治ってしまい、少しずつ歩けるようになったんだ。ボトル(コーチ)と相談して70%の状態でもヒートは戦えるし、正しい戦略を使えば大丈夫だろうということになったのさ」
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「10分後にはもしかしたら勝てるかもしれないと思ったよ。スコアが勝っている今、あとは自分のカードを上手く使うだけだとね。最後に優先権を失ったのは愚かだった。でも、その後彼のサーフィンがふらふらになったのを見て自分がダメ押しのスコアを出すことができた。最後の数分間は笑いが止まらなかったよ」
2019年に前年の3桁台のランキングから一気にクオリファイを果たしたモーガンは、ほぼ無名から今回ジョン・ジョンを倒してシンデレラボーイとして注目を浴びています。
ローカルだけに観客の盛り上がりも相当なもので、まるで優勝したかのような大騒ぎでした。
ちなみにモーガンのコーチは元CTサーファーのボトルことジェイ・トンプソン。
一般サーファーのサーフコーチとしても定評があり、今後は彼にも注目が集まりそうです。
ブラジリアンがトップに立つ可能性は?
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今回のジョン・ジョンの敗退でトップになるチャンスが高くなってきたのが、ガブリエル・メディナ(BRA)、イタロ・フェレイラ(BRA)
ガブリエルは5位以内、イタロも上位に入ればトップを奪うことが可能になります。
この日のオープニングヒートでコナー・オレアリー(AUS)と対戦したガブリエルは新しいコーチのアンディ・キングの元、バックサイドリバースが勝負の決め手となり、快勝。
R4(Round of 16)行きを決めています。
「彼(アンディ)が教えてくれることは、ボード上でも感じることが多くある。彼は自分と同じグーフィーで、サーフィンも上手いので、レール、スピードなど教えてくれることは全て参考になるんだ。感覚が同じなんだよ」
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ガブリエルの他にもブラジリアンの活躍が目立ったこの日。
今シーズン限りで引退する2015年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・ソウザは500回目のヒートで勝利を収め、イタロやヤゴ・ドラ、フィリッペ・トレドはエアーショーでスコアを稼いでラウンドアップを決めています。
その他、イーサン・ユーイング(AUS)を倒した五十嵐カノア(JPN)、フレデリコ・モライス(PRT)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ウェイド・カーマイケル(AUS)、ライアン・カリナン(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)、グリフィン・コラピント(USA)、デイヴィッド・シルヴァ(BRA)、ジョーディ・スミス(ZAF)、コナー・コフィン(USA)がベスト16入り。
ネクストコールは現地時間4月9日6時45分(日本時間の同日5時45分)
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