都筑有夢路がCT初参加! 『Rip Curl Narrabeen Classic』初日
2021-04-17 更新
PHOTO: © WSL/Miers
イタロ・フェレイラ(BRA)、カリッサ・ムーア(HAW)が優勝したCTオーストラリアレッグ初戦の『Rip Curl Newcastle Cup』から1週間、現地時間4月17日にシドニーから車で約40分北上したノースナラビーンで『Rip Curl Narrabeen Classic』が開幕!
ノースナラビーンは2xワールドチャンピオン、現役時代はアイスマンと呼ばれたダミアン・ハードマンを始め、多くのCT選手を輩出したハイクオリティのビーチブレイク。
理想的なウネリと風が揃うと出現する長くフォローなレフトブレイクが特徴です。
PHOTO: © WSL/Miers
初日は公式2-3ftレンジの新しい南ウネリが入ったタイミングでスタート。
ウィメンズ、メンズ共にR1(Seeding Round)が進行しました。
この日のトピックはレイキー・ピーターソン(USA)のリプレイスメントとして都筑有夢路(JPN)がCT初参加、2018年のベルズ戦を最後に引退したミック・ファニング(AUS)のワイルドカード出場、ニューキャッスルで強かったブラジリアンのエアーショーなど。
都筑有夢路がCT初ヒートを通過
PHOTO: © WSL/Miers
パンデミックにより2020年シーズンが中止となったためにCT入りが幻となった都筑有夢路でしたが、リプレイスメントの1番手として出場のチャンスはあるだろうと言われていました。
今回のCTオーストラリアレッグではLAからのチャーター便に同乗して14日間の自己隔離を行っており、スタンバイ。
レイキー・ピーターソンが腰痛のために急遽キャンセルしたため、当日に出場が決まったのです。
記念すべきCT初ヒートはニューキャッスルで活躍したイザベラ・ニコルス(AUS)、キーリー・アンドリュー(AUS)とのカード。
日本のビーチブレイクにもあるような波でフロントサイドでの4.83が初ヒートのハイスコア。
キーリーに続く2位でベスト16入りを決めました。
PHOTO: © WSL/Miers
「今日のコンテストを楽しみにしていたけど、緊張もしていたので、次に進めて安心したわ。オーストラリアの生活は楽しんでいる。世界のトップレベルと競い合えることは私にとって特別よ」
都筑有夢路は日本語でも以下のコメントを残しています。
「初めてのCTイベントでチャンスをもらって凄く嬉しい気持ちで一杯です。そして、楽しむことが自分の中での今回の目標なので、次も楽しんで頑張ります。日本人としてイベントに出れたことは凄く嬉しいし、これからの日本にも良い方向に向かうように経験にして頑張っていきます」
日本のウィメンズがCTに出場するのは1996年の小野里美之さん以来、20年以上ぶりのこと。
WSLのニュースでも大きく取り上げられています。
ウィメンズではその他にニューキャッスルで優勝したカリッサ・ムーア(HAW)、ステファニー・ギルモア(AUS)、キャロライン・マークス(USA)などが勝ち上がった一方、タイラー・ライト(AUS)、ワイルドカードのローラ・エネヴァー(AUS)などがR2(Elimination Round)の敗者復活戦行き。
PHOTO: © WSL/Matt
ミック・ファニングはR2へ
PHOTO: © WSL/Miers
ニューキャッスルのイベント中に発表されたミック・ファニング(AUS)のワイルドカード出場。
ファーストヒートはニューキャッスルで優勝したイタロ・フェレイラ(BRA)、同じくニューキャッスルで一躍時の人となったモーガン・シビリック(AUS)と絶好調の現役選手が相手となり、残念ながら惨敗でしたが、まだR2(Elimination Round)のチャンスが残されています。
「このような素晴らしいファンに囲まれて嬉しいね。パドリングする前にビーチを走っていると、沢山の声援や笑顔が聞こえてきて、とても感動したよ。でも、良いショーを見せられなかったのは本当に残念だった。前回のコンテストで優勝と3位だったイタロ、モーガンを相手にするのはとても大変なことさ。次のヒートでは、もう少しチャンスがあれば良いね。良いショーを見せたいよ」
PHOTO: © WSL/Dunbar
奇しくもイタロは引退試合となった2018年のベルズでファイナルを戦った相手。
世代交代を感じたあの試合から丁度3年、ミックのサーフィンはまだベルズなら通じると思いますが、今回のような平均的なビーチブレイクではイタロのようなサーファーに歯が立たないのかも...。
初日のハイエストスコアはイタロの7.33。
十八番のエアーリバースをメイクしてビーチに集まった多くの観客を興奮させていました。
「ミックとは素晴らしい思い出があり、彼と一緒にサーフィンするのはいつも楽しいことさ。このヒートには興奮したし、このまま勝ち続けて、限界を超えていきたいね。今日の波は難しい。ウネリの向きが悪く、クローズアウトセクションが多いんだ。まあ、自分のボードはスピードが出るのでそんな波でも時に良いけどね。次のチャレンジにワクワクしているよ」
ウェイティングピリオド中の長期的な予報によると大きな期待は出来ないため、ノースナラビーンでのコンテストはエアーが得意な選手に有利な展開になると予想されます。
そうなるとニューキャッスル同様にイタロ、ガブリエルが優勝候補の筆頭と言えるでしょう。
PHOTO: © WSL/Dunbar
イタロの他にもヤゴ・ドラ、フィリッペ・トレド、エイドリアーノ・デ・ソウザ、ガブリエル・メディナ、ジャドソン・アンドレ、ピーターソン・クリサント、ミゲル・プーポ、デイヴィッド・シルヴァと多くのブラジリアンがラウンドアップ。
オープニングヒートに登場した五十嵐カノア(JPN)、リプレイスメントのリーフ・ヘーゼルウッズ(AUS)、土壇場で逆転に成功したジョン・ジョン・フローレンス(HAW)なども次のラウンドに進んでいます。
ネクストコールは現地時間4月18日6時45分(日本時間の同日5時45分)
WSL公式サイト
※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。