JPSAショートボード第3戦『第25回 茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』終了!
2021-09-10 更新
9月6日〜9日に茨城の大洗でJPSAショートボード『第25回 茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』が開催。
8月に開催予定だった第2戦の新島戦が中止になったため、事実上は一宮での開幕戦に続く2戦目。
今回の茨城の次に鴨川、最終戦は田原と全4戦、チャレンジシリーズに関しては全3戦で争われます。
大会期間中は低気圧からのウネリや風波で頭前後の十分なサイズがありましたが、特に前半は風が悪く、難しいコンディション。
リーフ混じりで干潮時などは岩でクラッシュする場面もあるなど波乱含みの展開でした。
なお、大会は緊急事態宣言下で行われ、茨城を始めとした関東の海は軒並み駐車場が閉鎖されて一般サーファーやプロでも住む環境によっては満足にサーフィン出来ず、もちろん無観客試合。
東京オリンピックで初めてサーフィン競技が行われ、日本は2つのメダルを獲得して大きな注目を集めましたが、現在は未来のオリンピアンの練習場所さえもなかなか見つけるのが難しいのです。
13名のプロが誕生
今大会は今年初のプロトライアルが開催。
JPSAプロ資格の条件はトライアルからメインラウンドに勝ち上がり、R1を通過するか、7ポイント以上。
トータルでは11ポイント以上が必要。
全国各地からサーファーが集まり、松原渚生、本田孝義、辻岡堅太朗、加藤優典、萩田泰智、荒木陸叶、砂地祐哉、休場匠、竹内克斗。
女子は佐藤季、松岡亜音、中塩佳那、松野杏莉と多くのプロが誕生しました。
男子は安室丈がJPSA初優勝
男子は安室丈と西優司、徳島出身の二人のサーファーがファイナリストに選ばれました。
ファイナルが行われたお昼頃は干潮付近に重なり、ワイド気味のブレイクが中心。
ヒートは中盤にミドルスコアを重ねた安室丈が主導権を握り、最後には際どいセクションでのリップから難しいクローズセクションを上手くメイクして7.76をスコア。
このライディングが勝負の決め手となり、西優司に大差で勝利。
河村海沙のコーチの元、JPSA初優勝を決めました。
女子はトライアルから勝ち上がった松岡亜音が優勝
女子は2019年にJPSAグランドチャンピオンに輝いた須田那月とトライアルから勝ち上がってきた15歳の松岡亜音がファイナルで対戦。
25分ヒートで先行したのは松岡亜音。フロントサイドで5.33をスコアした後、3.50を重ねます。
その後も松岡亜音はバックアップスコアを伸ばして主導権を握り、最後の5分は須田那月をマークする余裕も見せて優勝。
トライアルから勝ち上がっての優勝は2016年の志田下での森友二以来。
この年は開幕戦のバリ島で小林桂が同じくトライアルから勝ち上がって優勝。
女子では2013年の鴨川で田代凪が16歳の時にトライアルから勝ち上がって優勝した記録が残っています。
千葉の千倉の海の目の前でサーフショップを営む両親のもとで育ち、4歳でサーフィンを開始した松岡亜音。
2019年にはカリフォルニアで開催された『2019 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』の16歳以下の代表として選ばれていました。
次のJPSAショートボードは事実上の第3戦『ムラサキ 鴨川オープン』
千葉の鴨川を舞台に10月4日〜7日(予備日8日)に開催されます。
なお、その前の9月22日〜23日(予備日24日)にはJPSAロングボード第4戦『クリオマンション 茅ヶ崎ロングボードプロ』が茅ヶ崎で開催されます。
『第25回 茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』結果
1位 安室丈
2位 西優司
3位 岩見天獅、仲村拓久未
女子
1位 松岡亜音
2位 須田那月
3位 池田美来、脇田紗良
2021年JPSAショートボード
『第25回 茨城サーフィンクラシック さわかみ杯』終了後のランキング
1位 安室丈 3000pt
2位 西慶司郎 2860pt
3位 仲村拓久未 2460pt
4位 西優司 2440pt
5位 岩見天獅 2360pt
女子
1位 脇田紗良 3460pt
2位 川合美乃里 2720pt
3位 須田那月 2520pt
4位 池田美来 2460 pt
5位 都築虹帆 2360pt
JPSA公式サイト
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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