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五十嵐カノア『US Open of Surfing』3度目のタイトルまで残り3ヒート!

2021-09-26 更新
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(五十嵐カノア)
PHOTO: © WSL/Morris

2019年までの真夏の祭典からパンデミックでの中止を経て『US Open of Surfing』が秋に移動して復活!
現地時間9月25日に大会6日目を迎え、いよいよファイナルデイを戦うメンバーが決定しました。

この日のカリフォルニア・ハンティントンビーチは公式3-4ftレンジの南南西ウネリ。
イベント期間中、一貫して朝は風が弱く、クリーンなフェイス。日中は西〜南西の風でバンピーに変化していくコンディション。
この日も同様、独特の癖があるハンティントンビーチの波の知識を持ち、風と潮による変化に対応した選手が勝ち上がる展開でした。

五十嵐カノアがQF進出



メンズはRound of 16の全8ヒートが行われ、オープニングヒートで村上舜がジェイク・マーシャル(USA)とのクロスゲームに敗れた一方、五十嵐カノアがケイド・マトソン(USA)を相手に一本目から7.50とこの日のハイスコアレンジのパフォーマンスでリード。6.10のバックアップスコアを重ねてQF行きを決めています。

ハンティントン出身のカノアに対してケイドはサンクレメンテ出身。他にもコロへ・アンディーノ、グリフィン・コラピントとサンクレメンテ勢が勝ち上がっているため、勝利者インタビューでは、そのことを質問されていました。

「ハンティントンでサーフィンするのが大好きなんだ。こんな状況になると自分を抑えきれないほど興奮しちゃう。小さな子供みたいにね。ハンティントンビーチとサンクレメンテの間には確かにライバル関係がある。友好的なものだけど、それ以上に勝ちたいという気持ちが強いね。最終的には全て愛があるんだけど。ケイドのサーフィンは凄かった。勝てて嬉しいよ」

『US Open of Surfing』は来年のツアー入りをかけたCS(チャレンジ・シリーズ)の初戦であり、CTランキング8位のカノアにとって出場はマストではないのですが、ロブ・マチャド、ティム・カランに並ぶ3度目のタイトル獲得が出場の大きな理由。
そして、ポルトガル、フランス、ハワイと続くCSの残り3戦にも出場の意思を示していました。

次のQFではブラジリアンのルーカス・シルヴェイラと対戦します。

コロへvsジーク

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(コロへ・アンディーノ)
PHOTO: © WSL/Morris

東京五輪ではカノアと対戦していたコロへは怪我から完全復帰。Round of 16では先日終了したケリー・スレーターがホスト役を務めた「The Ultimate Surfer」で優勝してCTのワイルドカード3枚を手に入れたジークことエゼキエル・ラウ(HAW)と対戦。

元CT選手でもあるジークは今イベントで目立っていたサーファーの一人であり、このヒートも一進一退の戦い。最終的にはプライオリティを利用したコロへが後半に7.17を出して勝利を収めることに成功しました。

勝利者インタビューでは逆転した波のことを聞かれ、「あの波が入るのを見た時、自分のゲームに集中しつつ、彼が6ポイントを取った時のようにレフト方向からライトに戻り、フィニッシュは大きく決めるんだと考えた。彼がエアーを決めたと聞いた時はハイスコアを出して優先権も取られると思い、もうダメだと諦めかけたけど、ジャッジが自分に7ポイントを出してくれたので大喜びさ。US Openで戦えて最高だね。何より自分のベッドで寝れるのが良い。これ以上の喜びはないよ」と話していました。

QFでコロへはロングビーチ出身のノーラン・ラポザと対戦します。

脇田紗良は5位

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(ケイトリン・シマーズ)
PHOTO: © WSL/Morris

今大会、アジアリージョナルQSではなく、CTリプレイメントから参加していた脇田紗良は日本人女子として唯一QFに進出。
先日のウィメンズQS3,000『Nissan Super Girl Surf Pro』で2位になったケイトリン・シマーズ(USA)と対戦して敗退したものの、5位。
全4戦で争われるCSシリーズでまずまずのスタートを切ることに成功しています。

ちなみにケイトリンは今シーズンのQSで全てSF以上をメイクしており、優勝、2位、3位と驚異的な成績を残しています。

QFではケイトリンの他、ガブリエラ・ブライアン(HAW)、ココ・ホー(HAW)、コートニー・コンローグ(USA)がラウンドアップ。
SFではハワイアン同士、カリフォルニア同士のカードになります。

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(コートニー・コンローグ)
PHOTO: © WSL/Morris

2009年、2018年に『US Open of Surfing』を制したコートニーは3度目のタイトル獲得に残り2ヒートまで迫ってきました。
QFではハワイアンと日本人のハーフ、15歳のベティルー・サクラ・ジョンソンと対戦。
前半は手堅く5ポイントを重ねていたベティルーがリードしていたものの、後半に7ポイントを続けて2本出して見事に逆転勝利。

「セットだけを狙っていたけど、彼女が5ポイントを重ねてきたので、まずは波に乗ってリズムに乗る必要があると思ったの。確実にスコアを積み上げてセットで大きなスコアを狙う感じだった。ベティルーは良いサーフィンをしていたし、最高の勝負になると思っていたわ」

ネクストコールは現地時間9月26日7時30分(日本時間同日23時30分)で35分後にメンズQFからからスタート予定。

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