CS第2戦『MEO Vissla Pro Ericeira』はハワイアンが制した!
2021-10-10 更新
現地時間10月9日、カリフォルニア、ポルトガル、フランス、ハワイの4戦で争われるCTのステップ、CS(チャレンジャー・シリーズ)の第2戦『MEO Vissla Pro Ericeira』が終了。
初戦の『US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido』同様、日本人選手も活躍。
大原洋人がベスト16入り、松田詩野がベスト8入りを果たし、大原洋人は9位、松田詩野は5位でフィニッシュしました。
総合ランキングでは5,000ポイントを得た松田詩野が14位、初戦で5位に入っていた脇田紗良が15位とCTクオリファイラインの6位以内に最も近く、メンズでは村上舜が11位でメンズのCTクオリファイライン12位以内に入り、今回3,500ポイントを得た大原洋人が22位まで一気に浮上しています。
PHOTO: © WSL/Poullenot
クロスゲームのウィメンズを制したのは?
舞台となったポルトガル・エリセイラ「Ribeira D'Ilhas」は北大西洋に面しており、ベストシーズンは9月〜11月。
イベント期間中は豊富なウネリに恵まれ、ファイナルデイは公式3-5ftレンジのパワフルなライトハンダーでの勝負でした。
ウィメンズサイドのファイナルはルアーナ・シルヴァ&ガブリエラ・ブライアンのハワイアン対決。
ヒート開始から10分でハイスコアを出した二人。
8ポイント台を2本揃えたガブリエラが9.80のハイエストスコアを手に入れながらもバックアップスコアが6ポイント台と僅かに足りなかったルアーナを抑えて進行します。
残り1分を切ってもリードを守っていたガブリエラの優勝かと誰もが思ったものの、最後まで諦めなかったルアーナが残り15秒でテイクオフした波で8.23をスコア。逆転に必要だった7.33を上回り、見事にブザービーターで逆転勝利!
PHOTO: © WSL/Poullenot
「今は言葉が見つからない。とても嬉しいわ。ガブリエラとのファイナルは厳しくなると思っていた。最後まで待っていたら、やっとチャンスが訪れたのよ。自分のサーフィンを披露することができて、とても嬉しいわ」
2019年に本格的にQSをフォローし始めたばかりで無名のルアーナですが、今回の優勝で10,000ポイントを得てランキング3位まで浮上。
クオリファイ圏内に入ってきました。
ガブリエラが2戦続けて2位
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初戦の『US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido』に続いてファイナルに進出したガブリエラ。
またしても優勝は逃しましたが、2つめの8,000ポイントを得てクオリファイを固めてきました。
現在、メンズを含めても唯一20,000ポイント以上を稼ぎ、2位以下に大差を付け、来年のツアー入りは確実になっています。
「ベストを尽くしてこの結果が出たのは満足しているわ。最後の波が彼女の元に入ってので、残念ながら何もできなかった。フランスでチャンスをつかみたいと思う。安定した成績を残せたことをとても誇りに思っている」
カウアイ島出身のガブリエラはバレルも得意としており、来年CT入りをしてからすぐに結果を残す可能性も十分にありそうです。
メンズはジークが優勝
メンズサイドは初戦の『US Open of Surfing Huntington Beach presented by Shiseido』でも目立っていたジークことエゼキエル・ラウ(HAW)がジャクソン・ベイカー(AUS)に圧勝。ジークは序盤に2本の8ポイント台をスコアしてそのまま逃げ切り、ハイグレードイベントで3度目の優勝を成し遂げました。
「数年前にツアーから脱落して以来、復帰するために一生懸命努力してきたんだ。だから、この優勝は本当に嬉しいね。自分にとって良さそうなイベントだったこともあり、長く厳しいトレーニングをこなして勝つことに集中したよ。支えてくれた全ての人に感謝したい」
ジークは今回の優勝で10,000ポイントを手に入れ、ランキングは34位から一気にトップに!
WSLが主催してケリー・スレーターがホスト役を務めたサーフィン版・リアリティ番組『The Ultimate Surfer』で優勝して来年のCTのワイルドカードを3枚手に入れていますが、それを使用せずに正式にクオリファイを果たしてきそうです。
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次のCS第3戦はフランスのビーチブレイクを舞台とした『Quiksilver Pro France』&『ROXY Pro France』
10月16日〜24日に開催されます。
『MEO Vissla Pro Ericeira』結果
1位 エゼキエル・ラウ(HAW)
2位 ジャクソン・ベイカー(AUS)
3位 ナット・ヤング(USA)、イーマイカラニ・デヴォルト(HAW)
5位 ジョーダン・ローラー(AUS)、カルロス・ムニョス(CRI)、デュラン・モファット(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)
ウィメンズ
1位 ルアーナ・シルヴァ(HAW)
2位 ガブリエラ・ブライアン(HAW)
3位 ポーリン・アドゥ(FRA)、アリアナ・オチョア(ESP)
5位 シルヴァナ・リマ(BRA)、松田詩野(JPN)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)
2021年CSランキング
1位 エゼキエル・ラウ(HAW) 14,250pt
2位 ジェイク・マーシャル(USA) 12,500pt
3位 イーマイカラニ・デヴォルト(HAW) 12,000pt
4位 ナット・ヤング(USA) 11,900pt
5位 グリフィン・コラピント(USA) 10,750pt
...11位 村上舜(JPN) 8,850pt
...22位 大原洋人(JPN) 7,250pt
ウィメンズ
1位 ガブリエラ・ブライアン(HAW) 21,000pt
2位 ブリッサ・ヘネシー(CRI) 13,300pt
3位 ルアーナ・シルヴァ(HAW) 12,100pt
4位 ポーリン・アドゥ(FRA) 11,550pt
5位 ケイトリン・シマーズ(USA) 11,200pt
5位 アリアナ・オチョア(ESP) 11,200pt
...14位 松田詩野 8,500pt
15位 脇田紗良 8,050pt
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