非会員上部PR枠用
 

『HIC Pipe Pro』ジョン・ジョンが優勝!故アンディの記録を上回る!

2021-12-19 更新
20211219wsl1
PHOTO:© WSL/Keoki

例年だとパイプラインマスターズが開催されるこの時期ですが、今年はWSLの大改革によりすでにCTは終わり、トリプルクラウンはデジタル形式に移行。
ハイシーズンのノースショア・パイプラインはQS1,000『HIC Pipe Pro』の舞台に使用され、ローグレードとは思えないような豪華な選手とパーフェクトなコンディションに恵まれ、現地時間12月18日にファイナルデイを迎えていました。

ジョン・ジョンがノースショアで連勝

20211219wsl2
PHOTO:© WSL/Keoki

この時期にQS1,000開催と少し歪んだスケジュールとなった今シーズン。
いつもはパーフェクトなバレルになれば何百人も入っているようなカオスなパイプラインを数名で貸し切ることが出来るとあり、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)を始め、ビッグネームが数多く参加していました。

ファイナルデイは公式6-8ftレンジから更に大きなセットが入る絵に描いたようなパイプライン。
先日のハレイワでのCS最終戦『Michelob ULTRA Pure Gold Haleiwa Challenger』で完全優勝を決めて絶好調のジョン・ジョンの右に出るものはいなく、『Volcom Pipe Pro』から数えると5度目の優勝を軽々と奪うことに成功。
ノースショアでは2021年の開幕戦、先日のCS、今回と3連勝と驚異的な強さです。

「ハレイワの後にこのイベントで優勝出来て最高だよ。このイベントに臨むにあたって、実は少しナーバスになっていたんだ。本当に沢山の良いサーファーが参加していたからね。しかし、数ヶ月後の開幕戦に向けてリズムを取り戻すことが出来たのは楽しかったよ。ファイナルは興奮したし、最高だった。いつもあのような勝ち方が出来れば最高なんだけどね。最後の最後、あのために全て積み重ねてきたのさ」

20211219wsl3
PHOTO:© WSL/Keoki

ローカルをリスペクトするために常に4人ヒートで行われるノースショアのイベントで最後に残ったのはジョン・ジョンの他、QFで10ポイントを出した弟のイヴァン、アップカマーのバロン・マミヤとカイネヘ・ハントでした。

ジョン・ジョンは序盤からエンジン全開で6ポイント2本で12.40をまとめてしまい、後は本当に良いバレルを選ぶだけの仕事に専念することに。弟のイヴァンが8.00を出し、バロンが終盤に追い上げてきたものの、最後にジョン・ジョンの元に入ったパイプラインはこれ以上ないようなバレルとなり、9.67をマーク。この一本に関しては鳥肌が出た人も多かったのでは...。
今回の優勝で故アンディ・アイアンズが持っていたノースショアでの9勝という記録を上回り、文字通りノースショアで無敵の男になったのでした。

イベントを通して見てもバックドア、パイプの両サイドで何度もバレルをメイクしていたジョン・ジョン。
ファーストヒートのRound of 32では9.83を含むトータル18.83という完璧に近い数字を揃え、QFでも9ポイントを出すなど他を圧倒していました。

「これまでアンディと同じだったなんて、信じられないよ。彼は僕の人生だけではなく、僕の兄弟やここで育ったみんなに大きなインスピレーションを与えてくれたんだ。彼がワールドタイトルを獲得したり、ケリーと戦う姿を見ていたのさ。今でもそこから多くのインスピレーションを受けているよ」

なお、『HIC Pipe Pro』で優勝した選手は2022年のCT開幕戦『Billabong Pro Pipeline』のワイルドカードが与えられますが、今回はジョン・ジョンが優勝したため、2位のバロンが出場権を得ています。

『HIC Pipe Pro』結果
1位 ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
2位 バロン・マミヤ(HAW)
3位 イヴァン・フローレンス(HAW)
4位 カイネヘ・ハント(HAW)



ウィメンズはモアナ・ウォンが優勝

20211219wsl5
PHOTO:© WSL/Keoki

数日前に終了したウィメンズサイドは公式4-6ftレンジのこれまたパーフェクトなパイプデイでファイナルを迎え、21歳のハワイアン、モアナ・ウォンがガブリエラ・ブライアン(HAW)、ブリッサ・ヘネシー(CRI)などの強豪を抑えて優勝。

「優勝したいとずっと思っていたこのコンテストで遂に優勝することが出来たわ。私は12歳の時からこのコンテストに参加しているの。WSLの前のベティ・デポリートがこのコンテストを主催していた時からね。私は何年も参加してきて、いつもあと一歩だった。やっと目標を達成することが出来て、本当に嬉しいわ」

モアナはCS出場に繫がるポイントに加え、2022年のCT開幕戦『Billabong Pro Pipeline』のワイルドカードを手に入れました。

20211219wsl4

『HIC Pipe Pro』結果
1位 モアナ・ウォン(HAW)
2位 ブリッサ・ヘネシー(CRI)
3位 ガブリエラ・ブライアン(HAW)
4位 ブリアナ・コープ(HAW)



WSL公式サイト

「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。