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『Billabong Pro Pipeline』キングケリーが50歳を目前に6年ぶりの優勝!

2022-02-06 更新
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PHOTO:© WSL/Heff

2日間のレイデイを経て現地時間2月5日に再開された2021年CT開幕戦『Billabong Pro Pipeline』は公式8-10ftレンジのグッドコンディションに恵まれ、まずはメンズがファイナルデイを迎えました。

QFのナンバー1、 ケリー・スレーター(USA) vs 五十嵐カノア(JPN)というゴールデンカードから始まったこの日。
過去3戦中3敗を喫していたケリーが初勝利を収め、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW) vs セス・モニーツ(HAW)の名勝負を経て最後に主役になったのはケリーでした。

感情を爆発させたケリー

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(久々の優勝に感情的になっていたケリー)
PHOTO:© WSL/Bielmann

セスとのファイナルは両者共に失敗から始まったものの、ケリーがバックドアで9.00と7.17のバックアップスコアでコンビネーションに追い込みます。
ケリーは更にバックドアで8.17を出し、最後にはダメ押しの9.77でトータル18.77という驚異的な数字を揃えたのです。
セスもモニーツ一家の熱い声援に応えて9.43を返してコンボを破ったものの、時すでに遅し。
2月11日の50歳の誕生日を目前にパイプでの最多優勝記録を塗り替えることに成功しました!

「自分に言い聞かせていたんだ。どんなに緊張していても、その瞬間に向き合い、平常心でいようとね。セスがコンボを破り、観客が騒いだ時は例え彼に負けてもその全てを愛そうと思ったよ。自分はこの舞台で優勝することに人生をかけている。失恋も勝利もあらゆるくだらないことも全て含めてだよ。これまで嫌なことも沢山あったけど、勝利を味わうことができた人生で最高の優勝さ」

感情を爆発させながらのビーチ凱旋の後、2016年のタヒチ戦以来、実に6年ぶりの優勝に感極まったのか、涙ぐみながら優勝直後のインタビューに答えていました。

パイプでの最多優勝記録を更新

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(ケリーはパイプで8度目の優勝)
PHOTO:© WSL/Heff

思えばRound of 16でワイルドカードのバロン・マミヤ(HAW)をブザービーターで倒してからこのドラマは始まっていたのかもしれません。
1992年にパイプラインで初優勝をしてから30年、8度目の優勝。CTでは通算56勝目と全ての記録が今後誰にも破られないだろという数字で更新。

2月11日からサンセットビーチで始まる第2戦『Hurley Pro Sunset Beach』にはイエロージャージを着て参加することになるケリーですが、12度目のワールドタイトルはまた別の話のようで、「これが最後になるかもしれない。サンセットの前に自分自身と向き合う必要があるよ」と意味深な発言をしていました。

セスがCTキャリア初ファイナル

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(セス・モニーツ)
PHOTO:© WSL/Heff

QFではディフェンディングチャンピオンのジョン・ジョン・フローレンス(HAW)とのハイスコア勝負を制し、SFでカイオ・イベリ(BRA)を倒してキャリア初のファイナル進出を果たしたセス。
彼が登場するとライブ中継を通してでも聞こえるような大声援がモニーツファミリーから湧き上がり、特にジョン・ジョンに勝った時はまるで優勝したかのような熱狂ぶりでした。

「ファイナル前に特別な時間を過ごしたし、彼とのファイナルは本当に特別だった。正直、彼が波に乗る度に8、9とスコアが上がっていくのをただ見ているような感じだったね。まじかよ!俺もやらないとってね。以前にもヒートでやられているし、今回は凄い疲れていて大きなミスをしてしまったのさ。でも、彼と対戦出来たことは光栄だよ」

なお、本来ならウィメンズもこの日にファイナルデイを迎える予定でしたが、風向きなどを考慮して翌日以降に持ち越しになりました。
ベスト4に残っているのは、タイラー・ライト(AUS)、モアナ・ジョーンズ・ウォン(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)、レイキー・ピーターソン(USA)

ネクストコールは現地時間2月6日の朝7時50分(日本時間の7日午前2時50分)

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(モニーツ一家とアイアンズ一家も含めた記念撮影)
PHOTO:© WSL/Heff

『Billabong Pro Pipeline』結果
1位 ケリー・スレーター(USA)
2位 セス・モニーツ(HAW)
3位 ミゲル・プーポ(BRA)、カイオ・イベリ(BRA)
5位 五十嵐カノア(JPN)、ルッカ・メシナス(PER)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、サミュエル・プーポ(BRA)

WSL公式サイト
http://www.worldsurfleague.com/




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