『Hurley Pro Sunset Beach』3日目 ウィメンズはルーキーが大活躍!
2022-02-18 更新
PHOTO:© WSL/Heff
オアフ島・ノースショアのサンセットビーチで開催中の『Hurley Pro Sunset Beach』は現地時間2月17日に3日目を迎え、ベスト8が決まったメンズは一息入れてウィメンズサイドが開幕。
R1から一気にベスト4を決めるQFまで進行しました。
残りヒート数を考慮すると次がファイナルデイになる可能性が高いでしょう。
ルーキーの台頭
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この日のサンセットビーチは前日よりも北西ウネリが弱まりながらも公式6-10ftレンジとツアーの中でもヘビーな部類に入るビッグウェーブ。
更に強いトレードウィンドによって難しいセクションが多く生まれ、前日のメンズ同様にトップシードが次々と敗退していました。
特にRound of 16ではワールドチャンピオン&金メダリストのカリッサ・ムーア(HAW)を始め、タティアナ・ウェストン・ウェブ(BRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)の5名が全てルーキーに敗退と珍しいラウンドに。
シーズン前から今シーズンのルーキーは粒揃いと言われていましたが、2戦目にして早くも全てのルーキーが台頭。
これからポルトガル、オーストラリアと続く長いロードがとても楽しみになるような展開でした。
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ガブリエラ・ブライアン(HAW)に僅か0.72ポイント差で敗れたステファニーは、「基本的に強烈な波で、調子を掴むことが出来なかったの。ガブリエルとの戦いは私にとって不運だった。彼女がいつもここで良いサーフィンをしているのを見てきたわ。早いラウンドで負けてしまったけど、このような敗退はただ振り払うしかないの。今はヨーロッパに向かうことを楽しみにしている。私に出来ることは前進して勝ち残ることだけよ。今年のルーキーはハワイ出身が多く、彼女達は足腰がとても強い。自分のキャリアを振り返るとホームブレイクで一年をスタートさせることがどれだけ有利だったかを考えてしまうわ。ハワイ出身の彼女達にとって、ホームブレイクの快適さは本当に素晴らしいことなのよ」とコメント。
ルーキーイヤーで史上初のワールドタイトルを獲得した2007年から15年。
すでに引退を考えるような年になってしまったステファニーの今シーズンの行方は...。
ガブリエラとサクラの快進撃
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ステファニーを倒したガブリエラは次のQFで同じハワイ出身のルーキー、ルアーナ・シルヴァと対戦して接戦の末に勝利を決めてベスト4入り。SFでは先輩ハワイアンのマリア・マニュエルと対戦します。
「とても嬉しいわ。ルアーナは親友よ。彼女のように仲の良い選手との勝負はいつも嫌なものね。マリアとの勝負はとても楽しみよ。ハワイ出身のマリアは人生の中で尊敬している存在だし、インスピレーションの源の一つ。彼女とヒートを戦うことは本当に面白そうだわ」
マリアとガブリエラは同じカウアイ島出身。
マリアと同じくパワーのある波で真価が発揮される一方、カリフォルニアのハンティントンビーチで開催された『2019 VISSLA ISA World Junior Surfing Championship』で優勝するなどビーチブレイクも得意としています。
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もう一人のハワイ出身のルーキー、ベティルー・サクラ・ジョンソン(HAW)もトップシードと同じルーキーを倒すコースを辿り、SF進出。
Round of 16ではレイキー、QFではインディア・ロビンソン(AUS)を抑えてSFではブリッサ・ヘネシー(CRI)とのカードが決定しています。
「もうクタクタよ。でも、次のラウンドに進めて本当に嬉しいわ。ホームからシーズンが始まるのはとても良いと思う。海のことも波のことも知っているし、何をすれば良いか分かる。思う壺よね。良いサーフィンだって出来るわ」
最年少16歳でツアー入りを果たした彼女は母親が日本人で、ニックネームはサクラ。
ホームのノースショアで更なる活躍を見せてくれるのか?
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メンズはフレッシュなメンバーが残る
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前日に決定したメンズのベスト8の中でも強烈な印象を残したのは五十嵐カノア(JPN)とイーサン・ユーイング(AUS)でした。
フィリッペ・トレド(BRA)と対戦したイーサンは9.67と8.57を揃え、9.17を出したフィリッペを抑えることに成功。
カノアはジャドソン・アンドレ(BRA)とのカードで9.77のハイエストスコア。ミック・ファニングを彷彿させるようなパワフルでスタイリッシュなレールサーフィンとインサイドボウルでのバレルと完璧に近いライディングでした。
「凄い良い波だね。みんな乗っている波しか見ていないけど、他にも良い波が沢山あったよ。楽しいし、興奮した。水の量も半端ではない。ハイスコアを出したあの波は出来るだけレールを使ったサーフィンをしたんだ。バレルに関しては、セカンドターンをした後、スネークが’もし、抜けられないセクションがあった時はプルインすれば良い'と言っていたのを思い出し、その通りにしたのさ」
サンセットで2003年、2005年と2度も優勝経験があるスネークことジェイク・パターソンの教えに従ったカノア。
次のQFではジャック・ロビンソン(AUS)と対戦します。
ネクストコールは現地時間2月18日の朝8時(日本時間の19日午前3時)
西北西ウネリにシフトしながらサイズダウンするものの、週末には次のウネリが入る予想。
しばらくはトレードウィンドが強めに吹き続く見込みなので、ファイナルデイはサンセットらしいワイルドなコンディションが予想されます。
ライブ中継はWSL公式サイト、公式YouTube、公式アプリで配信されます。
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